魔剣作り2
2の刻になったので訓練場に向かう。T17の指導のもとで、魔剣作りを続ける。
いろいろと調べた結果、より強くより硬い魔剣を作る方法がわかった。今よりはっきりとイメージを作るか、もしくは今の何倍もの魔力を込めるかのどちらかは必ず必要になってくる。
「とはいってもイメージって多分戦闘中ははっきりと作れないだろうからなぁ……」
魔剣に今の何倍もの魔力を込めることで、より強くより硬い魔剣を作ることにする。とりあえず、先程の10倍ほどの魔力で魔剣を作り上げる。
「……素晴ラシイ」
漆黒に近い紫の、少し反り返った片刃の剣が出来上がった。確か『刀』という名前の、東の国の剣だったと思う。柄と鍔は漆黒で、所々に波のような模様が浮き上がっている。
「既ニ免許皆伝トイウヨウナ状態ニナッテシマッタ。大変素晴ラシイ。今日ハコノ辺デ終ワリニ……」
「もう少し魔力を込められるか……」
T17が何か言っている気がするが、気にせず魔力を込め続ける。最初の百倍以上の魔力を込めたところで、少し倦怠感が出てきたので止めにする。魔力を倒すのをやめて、魔剣を消そ……
「マサカコレホドトハ……」
魔剣は消えず、その場に残り続けた。念のためもう一度魔力を遮断する。が、それでも魔剣は残り続けた。
どうやら、魔力だけで永久に残り続ける魔剣を作ってしまったらしい。
「おい、リヒト! T17! 大丈夫……か……?」
いきなり魔王様が訓練場に飛び込んできたので、驚いて魔剣を取り落としそうになる。
「リヒト、その剣は……?」
「魔剣です」
「……もう一回聞いて良いか?」
「魔剣です」
魔王様が頭に手を当てて崩れ落ちそうになったので、慌てて支える。
「どうしたんですか? そんなに、あり得ない物を見たときみたいな顔をして……?」
「莫大な量の魔力を感じてやってきたら……お前が魔力を凝縮させて魔剣を作っていたのか……」
「はい、その通りです」
「T17、リヒトを借りるぞ」
「ドウゾ」
T17が訓練場から出ていき、魔王様と二人きりになった。ちょうど正面で向かい合っている状態だ。
「今決めたことだが、お前に異空間収納を教える」
「はい?」
「それは消えない魔剣だろう? それなら奪われたり、無くしたりしたら困るはずだ」
「まあそうですね」
「だから異空間収納をお前に教える」
「分かりました、よろしくお願いします」
その後30分ほどかけて異空間収納を覚えた。その間魔剣には魔力を全く流していなかったのだが、魔剣はずっと残り続けていた。
「この魔剣なんですけど……試し斬りしても良いですか?」
「構わない。が、城の中ではやるなよ? 今からT17に連れて行ってもらう、荒野でやってくれ」
「はい!」
魔剣を試し斬りできるらしいので、とてもワクワクしてきた。出発までの間に、もう少し魔力を魔剣に込めておこう。
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「いくら魔力無限でも魔法が使えないのなら、この家にいる資格はない!」と言われて父に追い出された。でも魔力を直接放つことはできるので、それを使ってチートになります
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