その74
ドゴーーーーーーーンッ!!!
『グホッ!』
ドガーーーーーーーンッ!!!
『ブホッ!』
「リーナーーーっ!?」
「何よそ見してんのよ?あんたの相手はあたし達でしょうがっ!」
「グハッ!」
「あのタヌキもこの人間達も、本当に弱いわよねー」
「まあ、弱いけど体力はあるよなー。いつまで持つか知らないけどさ!」
「退屈だし、もっと痛めつけて遊ぼうよ!」
「そうだな!お前等オモチャにしてやるから楽しませてくれよ!」
わたしは鳩尾を殴られて息が出来なくなった所を蹴り飛ばされめちゃくちゃ痛かったけど起き上がると、殴られて口から血が流れているニックが転がっていたのが見えた。
そして、それはニックだけじゃなくて第一班皆んなそんな感じにズタボロとなっていて、辛うじて隊長達と皇太子達の魔法と剣技を駆使した戦い方で魔神二人を相手にするのが精一杯と言う状況だった。
『・・・このままじゃ勝てそうにないよね』
わたしは前世でも今世でもこんなに痛かった事は無いから最初はびっくりしたし怖かったけど、こいつらの言動にだんだん腹が立ち始めたら、いつの間にか恐怖心は消えていたのだ。
そして、わたしは神足通をオンにすると巨大化し、ゲラゲラと大笑いしてる奴等を殴りに行ったのだ。
ドッカーーーーーーーーーーンッ!!!
「ブへッ!?」
「へー。スキル持ってたんだ?」
「それなら相手してやるよ!」
そう言った魔神の一人から神力をぶつけられめちゃくちゃ痛かったけど、わたしはどうにか踏ん張りそいつを捕まえに行くとぶん投げた。
「うわっ!?ギャッ!?」
そして、ニック達をドカドカと踏み付けている魔神達の一人に体当たりしたのだ。
「ギャッ!?痛っ!?何、最悪っ!」
だけど、わたしは体当たりしたけど吹っ飛ばす事は出来ずに、逆に掴まれてぶん投げられて転がった。
『ブべッ!?』
「リーナっ!?」
「なぁ、俺達もスキル使わないと、勝つの無理なんじゃね?」
「そんな感じだよな〜」
「このままじゃ勝てないなら使うしかないよな!」
「俺達がスキル使うの久しぶりだよなぁ」
「えっ!?スキル使うのっ!?リーナっ!俺の事嫌いにならないでねっ!?」
わたしがニック達は何のスキルを使うんだろうと思いながら全身の痛みに耐え顔を上げて起き上がり、そこに見えた光景にびっくりして固まったのはしょうがないと思う。
そして、どう見てもジャック・オー・ランタンにしか見えないかぼちゃヘッドの騎士五人がスキルを使った第一班の皆んななんだと理解した瞬間に、五個のかぼちゃヘッドから光り輝く光線が飛び出した。
「「「「「ギャーーーーーーーーーッ!!!」」」」」
『・・・』
すると、レーザービームの様なものは五人の魔神を薙ぎ払う様に当たると、魔神達は絶叫しながら吹っ飛んだのだ。
「げっ!?まだ生きてるぞっ!?」
「まあ、魔神らしいし?さすがに一度じゃ無理なんじゃね?」
「リーナ!俺達頑張るから休憩しといてね!そして、かぼちゃの俺を嫌いにならないでね!」
「くそっ!やりやがったなっ!」
「あんた達、絶対殺すからっ!」
こうして、かぼちゃヘッドの五人の騎士VSレーザービームでちょっと焦げた七人の魔神の第二ラウンドが開始されたのだ。
ドガーーーーーーンッ!!!
ズギューーーーーンッ!!!
『・・・ニック達のスキルって何なんだろ?』
「あれは先祖返りのスキルね〜」
『先祖返り?』
「せやで〜。ニック達は先祖に魔族がおるみたいやな〜」
わたしはそんなスキルあるんだな〜まあ異世界だしな〜と納得しながらニック達の戦いを見ていたのだけど、お互いズタボロでも致命傷に至る程ではなかったので完全に膠着状態になっているのが分かったし、隊長達もそんな感じになっていた。
『・・・これって勝てるのかな?』
「そうねぇ。このままだと相討ちで世界の平和は保たれる感じかしらね〜。まあ、双方世界で言う所の普通の死では無いんだけどね〜」
『え?相討ち?普通の死じゃない?』
「せや。このままやとジーク達の騎士能力の犠牲で成り立つ世界平和っちゅーこっちゃな。魔神ははなから死なん。半人前以下になるだけや」
『騎士としての能力が無くなっちゃうのは、皆んなにとっては辛い事だよね・・・どうにかならないのかな?』
「それならリーナがどうにかするしかないわね〜。あんた、まだ解放してないものあるわよね?」
『・・・・・・・・それ使わないと無理そう?』
「何や?まだ何か隠しとるんかいな?出し惜しみしとらんで出さんかいな!このままやとジーク達が騎士としては死ぬんやぞ?」
『・・・』
こうして、神界で防戦してくれていた男神様達からバトンタッチしていたわたし達VS七人の魔神の戦いは、わたしのスキルの最終形態で終わらす事となったのだ。




