その71
「・・・リーナ!このシリアルバー言うん、ホンマ、マジで美味いな〜!俺様、これやったら幾らでも食えるわ!」
『それ食べ過ぎたら太るよ?』
「あら?そこは大丈夫よ〜!あたし達は魔法を使えばカロリー消費出来ちゃうから!」
わたしはそんな感じなんだと思いながら、また一匹サルを釣り上げて討伐した。
「リーナ一人に全討伐を任せるのは心苦しいけど、しょうがないしねぇ」
「・・・そうだな。リーナ、すまないな」
わたしはシリアルバーを齧りながら隊長を見ると、小さく首を横に振った。
「リーナ!絶対に防御魔法を突破されないように頑張るから、安心してね!」
そして、ニックに小さく頷くと、また一匹釣り上げて討伐した。
こうして、結局皆んなわたしのいる大岩に集合して防御魔法を展開してくれた状態でわたしはせっせとサルを討伐し、夕方迄に【禁足の塔】の十二階の闇堕ちしたサルの聖獣の全討伐と全回収は終わったのだ。
プクッ!
わたしは目の前の闇堕したサルの聖獣のお肉から漂う香りが前世で馴染み深いものだったし、今現在の状態も良く見た光景だったので、フォークで突き刺すと躊躇無く口に入れた。
『・・・うん、お肉だけど味はお餅だね〜』
そして、お餅とは?と言う感じの不思議そうな顔のハムちゃん達にも焼いてあげ、砂糖醤油に付けて味見して貰ったら、ハムちゃん達の顔はぱあっと輝き、びよーんと伸びた事にちょっとびっくりしていた。
わたしは明日の朝ご飯はお雑煮にしようと考えながら、今日の晩ご飯の餃子作りを再開した。
「・・・やっぱり餃子はニンニクやな〜!」
「拙者はアルマジロの水餃子も好きでござるな!」
「うんうん!俺はどっちも好き!」
「あたしはお酒に合うなら何でも良いいけど、本当にリーナとハムちゃん達の餃子は美味しいわよね〜!」
こうして、お肉だけどお餅っぽい食材をゲットした日も、わたし達は楽しい晩ご飯の時間を過ごしたのだ。
次の日の朝、わたしは宿命通で見てみたらお肉なのでめちゃくちゃタンパク質豊富なお餅っぽい味わいのサルのお雑煮や磯辺餅を作って出した所、副隊長が餅米は聖域に生える希少食材としてあると教えてくれた。
そして、餅米を知ってるけど食べた事は無かったニック達第一班と白龍達は、皇太子の餅米より美味しいと言うお墨付きもあり、びよーんと伸びる事にびっくりしながらお雑煮も磯辺餅もいっぱい食べてくれたのだ。
【禁足の塔】の十三階の闇堕ちした聖獣は、最初は銀世界に真っ黒な小山がいっぱいあるのかと思ったら、その真っ黒な小山が毛がフサフサの聖獣だったのだ。
『・・・異世界で生きたマンモス見られるとはね〜』
そして、わたし達は午前中に闇堕ちしたマンモスの聖獣を物理攻撃で全討伐と全回収してから、また次の階へと登ったのだ。
次の十四階は闇堕ちしたゴリラだったので、わたし達は皇太子のお陰で危なげなく速攻で全討伐と全回収した。
ちなみに皇太子はゴリラを炭化させようとしていたらしく、気づいた白龍が皇太子をぶっ飛ばしたお陰でちゃんとお肉は確保出来たのだ。
『・・・ここのペンギンってめっちゃデカいね〜』
「せやな〜。この前のペンギンよりデカいな〜」
次の十五階の闇堕ちした聖獣はこの前よりも遥かに大きなペンギンだったけど、今回も白虎の水魔法で速攻で討伐するのかと思ったら、ここのペンギン達は物理も魔法も使うけど、ペンギン達には物理攻撃しか効かないとの事だった。
「まあ、僕達が物理攻撃のみでも負ける訳ないしねぇ。行こうか」
こうして、わたし達VS闇堕ちした真っ黒なバカでかいペンギンの聖獣との色とりどりのお花が咲き乱れるお花畑での全面対決は開始されたのだ。
バァーンッ!
『痛っ!何するのよっ!』
わたしは後頭部を激しく叩かれたので振り向くと、そこには真っ黒なペンギンがいたので思い切り叩き返した。
バアーンッ!
そして、わたしにビンタされたペンギンは吹っ飛んでいったけど、ヨロヨロと立ち上がった。
その間にも他のペンギン達にわたしはバシバシと叩かれていたので、直ぐに目の前のペンギンをビンタして吹っ飛ばした。
今回のペンギン達はバカでかい上に魔法能力を身体強化に全振りした感じだったので、わたしはスキルで怪力強化と巨大化してるのだけど、それでもワンパン討伐は難しかった。
わたしが周りを見渡すと皆んなも楽勝とは言えない感じで、少しずつ削りながらの討伐だったから、皆んなへのダメージもある感じに見えた。
グオォォォォォキュルルルルルルルッ!
『・・・・・・・・・・・・・・・・・お腹空いた。疲れた。眠い』
「・・・皆んな、今日はシリアルバー食べて、もう寝ようか・・・」
討伐と回収を完了したわたし達は、皇太子の言葉に無言で頷くと速攻で野営を設置してそれぞれの部屋へと向かった。
グオォォォォォキュルルルルルルルッ!
『・・・お腹空いたけど眠いな〜』
わたしは次の日の朝もいつも通りに目覚めたけど、昨日の討伐と回収が深夜までかかったので完全に寝不足だった。
『・・・取り敢えず下りてみるか』
わたしは身支度を整えるとキッチンに向かったら、そこには眠そうなハムちゃん達が既に朝ご飯の支度を始めていたからわたしも朝ご飯の支度を手伝い、出来た頃には皆んなも下りて来たのだけど明らかに皆んな寝不足状態だったので、皇太子の判断で今日は一日待機となった。
こうして、わたし達はその日ゆっくりして晩ご飯は炭火焼き肉をお腹いっぱい食べたので、次の日からはまた元気いっぱい討伐を続け、【禁足の塔】の二十階を全討伐が完了した時点で帝都へ帰還したのだ。




