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繰り返しのゲーム  作者: 赤ずきん
繰り返された未来
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人魚沼

「…見つけた…見つけたぞ…こんな所にいたのか…。」


暗い部屋の中モニターの光だけが差し込む一室。

その前にたたずむ一人の男。


そいつは沢山あるモニターの中から一つのモニターをタッチし、拡大する。


そこにはライム達がちょうど吸血鬼を倒した時だった。


「…いい顔だ…小さい頃みたいだな…待ってるよ。」


男はそう言うと、横にあった赤いボタンを押し、不気味な笑みをみせる。


『ウイルスを作動しました。』


コンピューターの無機質な音声と共に画面が赤く点滅し、男が選んだライム以外のグループはデリートされた。


「…カシファ。」


男はそう呟くとモニターを開いたまま暗闇の中へと消えた。






一方その頃四人はゲームを終える方法をあれこれと考えていた。


「うーん、やっぱりダメです…メニューにも無いですし、どうやっても終わることができないみたいです。」


ライトが頭を抱えながらメニュー画面のいろいろな所をタッチするが一向に進展は無いようだ。


「えー!じゃー、どーすんだ?」


ダランと壁に凭れながらアゲハはアイテムを使い怪我の回復をする。


「どしようにも…うーん。」


ライムも諦め気味にメニュー画面を閉じ、アゲハへの返答に困っていた。


その時マカはライトの手を両手で覆いぎゅっと握りしめ少し涙目でライトに顔を近づける。


「あたしたち…ゲームの世界にとじ込まれちゃったんだよー、どうしようぅ~ライトさんんん!!」


「え!えっと、ど、どうしましょうか~。」


「閉じ込められてないさ…。」


怪我の回復を終えたアゲハは誰に言うことなくボソッと独り言のようにいう。



「え!?…でも。」


三人にもそれが聞こえたようで不思議そうな顔をしてアゲハの方を見る。


マカに至っては半泣き状態だ。


「…止めれないのなら、終わらせたらいい…、このゲームをクリアしたら、終われるさ♪きっとな♪」


少し鼻を高くしどや顔でそう話すアゲハには、根拠は無いが自信に満ち溢れていた。


アゲハの言葉に顔を上げライムは頷きながら、話し出す。

「…そうだな…アゲハの言う通り、今ここで立ち止まる訳にもいかないし、今は進むしか無いな。」



「そうですね、きっと大丈夫ですよ。」


ライムもそう言いながらマカの方を見て優しく微笑む。

「そうだね…うん!よし!ガンガン進むぞ~!」


マカも涙を拭き、右手でガッツポーズを作り、闘志を燃やしていた所をライムに頭を抑えられる。


「その前に休んでからだ。」


「はーい。」


そうすると、四人は取り敢えずは民家に泊まり、朝を迎えることにした。





翌朝ゴーストタウンを後にした四人は立ち尽くした。


先程の景色とは一変に一方後ろへ出ると、鬱蒼とした森、得たいの知れない木の実、草、茸等が生えたなんとも不気味な森だった。


「…これは。」

「雰囲気ありますね。」


ライムとライトが少し後退りしながらそう言うと、アゲハはライトの腕を引っ張る。


「ねーちゃん!!今は止まってる場合じゃねぇだろ?」


「う、うんー。」


あまりその気ではないが一行は森の中へと足を運び出す。


森の中は朝だと言うのに薄暗く、モンスターの声が時々聞こえ、さらに不気味さを増していた。


「…はー、なんか出そう…。」


「マ、マカさん、出るって何がですか??!」


「そ、それは…あれだよ…あれ。」


「え?…もしかして…。」


ライトとマカが話している途中だった。


後ろの茂みから一気に黒い影が四人に向かってくる。


「きゃ!」

マカはいきなりの事で驚き、その場に尻餅をつくと、襲ってきたそれは虹色の光を出し、マカを一瞬で包み込む。


「マカ!」


振り返り際にてを伸ばしライムはマカと手を繋ぐと光はさらにライムをも包み込む。


「うわ!ライム!マカー!」


「お二人とも!」


光の眩しさに二人は手も足も出せず、光が消えると、腕を顔から離し、辺りの状況を確認する。


「…マカさん、ライムさん…どこに。」


そこには二人の姿は無く、代わりに鳥の羽が一枚落ちていた。


綺麗な黄緑に輝く鳥の羽を拾い上げ、アゲハは空を見上げる。


「くそ!どのモンスターだ!」

「分からない…無事ならいいけれど…取り敢えず進んでみましょう、何か手がかりがあるかもしれない。」


「あぁ。」


二人は心配そうに鳥の羽を見つめ足早と二人を探しに出た。



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