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繰り返しのゲーム  作者: 赤ずきん
繰り返された未来
18/74

人魚沼の悲劇

「ここはどこだ?」


先程の虹色の光に吸い込まれたと思うと、今度は大きな沼のふちに二人は立っていた。


マカも怪我はしてないようだ。



辺りを見るが二人の姿が見当たらない。

それに先程とは違う場所の様だ。


「二人はどこにいるんだ?」


「んー、でも、同じ森の中みたいだよね?ほら、あそこの茸!入り口にもあったよ!」


マカは沼のふちにある、緑と赤のグラデーションがかかったなんとも毒々しい茸を指差す。


「ああ、雰囲気もなんとなく似てるし…どこかに飛ばされたのかもな。」



「えぇ!そうかー…それにしても、大きな湖だねー、色が…すごいなー。」


マカは沼の水面を覗き混むと、苦い顔をしてすぐさま顔を水面から遠ざける。


沼の色は深い緑色で、そこら辺の水面には得体のしれない、虫の死骸や黒い塊が浮いていた。


「…っ!汚いな…あと、マカ…ここは湖じゃなくて、どう見ても汚ない沼だ。」


舌打ちをし、一歩後ろに下がりながらマカにあまり近付くなと目で合図を送る。


「あぁ、そうか!あれ?人がいる。」


マカの抜けた言葉に、ライムは呆気に取られる。


「マカ…こんな汚い沼に人なんかいるわけ無いだろ、そりゃ、幻だ。」


「いるってばー、ほら!あそこ!真ん中の…。」


マカは沼の真ん中を指差す。


ライムも指された通り、視線を移すとそこには本当に人がいた。

水面に頭を少し出した岩に座っている。


「え…。」


ライムもその光景を見て、ふもとギリギリまで前に進み、目を凝らす。


「なんで、こんな汚い沼に人?!え!」


少し取り乱しながらも、その人の後ろ姿を見て、それが事実と確信する。


「読んで見よっか!何か教えてくれるかも!」


「い、いや「あのー!!!すみませーーん!!!」おい!」


マカは両手を大きく振り、声を張り上げる。


すると、声に気づいたのかその人はライム達を一目見ると、勢いよく沼へと入る。


「あらら、シャイなのかな?」

「いや、シャイだけで沼に入るとかすごいわ…汚ない。」

「汚くて悪かったわねぇ。」


「「…」」


いきなりの声に二人は驚き、下をみる。


そこには声の主であろう、さっき沼に飛び込んだはずの人がそこにえつきをしていた。



「うわ!!な!何でここにいる!?」


「失礼ねぇ、そこのあなた、人を化け物みたいに言わないでほしいわ。」


驚きを隠せず一歩二歩と後ろへ下がり、その場にへたりこむ。


「あー!よかった!シャイなのかと思ったー!初めまして~、マカです!!」


その人の目線に合わせ、しゃがみこみながら挨拶を交わすと、その人も手を差し出し、お互い握手を交わす。


だがライムはその人の顔を見ると、どうも気になった。


その人は仮面を付けているが、右目だけを少し見せて後は全部覆っていた。


所々にヒビも入っているし柄も無く、灰色の仮面はまるでその人の素顔を隠しているかの様だった。


「すみませんけれど…ここはどこですか?私たち迷子になったんですが。」


「ふふ、ここはムータンの森の人魚の住む沼…私のすみかよ♪」


そう言うと人魚は尾を見せる。


確かにそれは人間の足ではなく、魚の尾だった。


「えー!スゴーイ!!でも、何でこんな所にいるんですか?」


マカのそれとなくした質問に人魚は少し間を開けて、話し出した。


ライムも辺りを見て、警戒しながら話を聞くが一向に敵が来ない様だ。


(何か…おかしいなぁ…)


ライムは人魚に疑いの目を持ちつつ、話を聞くことにした。

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