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生まれ変わったメリーアン  作者: 雪風花


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約束の誕生日プレゼント

雪の降る中、私たちは、馬車2台でライアンと2人で最初に見つけた第一洞窟に急いだ。   洞窟の奥にはライアンと以前約束した19歳のお祝いの誕生日プレゼントが埋まっている。    洞窟の近くまで来ると、点々と無数の血の跡がついていて、私の父とおじ様はそのあとを追いかけていった。   私と母は洞窟の中に入って行った。   奥にライアンが背中に無数の傷を負い、蹲って(うずくま)いた。   私の不格好な手袋とマフラーをつけて、血の海に彼は倒れていた。   彼の体は冷えきっていたので、温めようと自分のショールを彼の体にかけたが、ショールに血が見る見るうちに広がっていった。    私は血の海をみて気絶しそうになったが、彼をこの世に繋ぎとめようと必死に彼の名を呼んだ。   母は父と叔父さんを呼びに行った。   彼の狩猟の剣とライアンの剣ではない剣がそこには落ちていた。   争った形跡が洞窟の中にあり、ライアンは腕や足さらに顔にも刀傷があった。

お父さんと叔父さんは血の跡をついて行ったが、足に怪我をした2人の動けなくなった男を雪の中で発見した。    お父様は足に怪我して動けなくなった2人に縄をかけ我が家の馬車に入れておいた。    叔父さんは慌てて洞窟に入ってきて、ライアンを抱き上げ馬車に乗せた。

母が馬車から持ってきた毛布をかけ、私は彼の冷たい体をを抱いて彼の名を呼び続けた。   

ライアン、死んだら嫌だよ、私をおいていかないで、、、私は彼の体を抱きながら神に祈った。  こんなプレゼントのために命を懸けないで、彼が死んだら私のせいだ。   私があんな約束したから、もう彼は忘れていると思っていたあの約束、彼はまだ覚えていた。   彼を屋敷まで運ぶと皆は部屋を暖め、私は湯を沸かした。   やがて彼の体は徐々に温かくなってきたが、今度は急速に高熱が出てしまった。


しばらくすると、子爵領のお医者様が来た。   傷はかなり重症で、命の危険があると言われた。

お医者様は彼の傷の手当と意識がもうろうとしてる彼に熱さましの薬を与えた。

私達には彼の体の熱を下げるよう指示を与えられた。   私はタオルを水で浸し、彼の額と脇の部分に押しあてた。   私は一晩中彼の看護したが、熱さまし薬が効いたせいで、次の日の午後になると、彼は、呼吸が整いやがて静かに眠っている状態になった。    彼の意識がもどるまで私は3日間ライアンの側にいた。   父も母もライアンのお父様も私に何も言わなかった。

雪の中で捕らえた2人は、屋敷の地下牢に入れていたが、調べたら子爵領の住民で今回も採掘に応募してきたが、私が断固反対して不採用にした2人だった。   前世でもお父様達の洞窟を襲い使用人の3人を殺した悪人だった。


今回、閉鎖されてる洞窟に入り金の鉱石を採ろうとしていたが、中にライアンが何かを掘り出しているところに遭遇したらしい。   彼の背中を切って、持ってる箱を奪おうとしたが、彼が抵抗してきて乱闘になったようだ。   死刑だ、ライアンの体を傷つけた彼等は死刑だ、と私は思った。


ライアンは3日目に目を覚まして、私を見て言った「メリーアン、お腹が空いた」と、私は嬉しくて嬉しくて、すぐ支度してくるとライアンの部屋を出て、叔父様とお父様とお母様を呼んだ。


軽い食事の支度が出来たので、私が部屋に入ると、皆で私のプレゼントの箱を開け、ダイヤモンドで作った蔦のブローチを見ていた。   私の手紙は絶対見せちゃだめだよ、と私は笑って言った。

みんな笑っていた。  ライアンも傷の痛みを堪えながらも笑顔になった。   私は久しぶりで私が一番会いたかったライアンの笑顔にあえた。


 

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