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生まれ変わったメリーアン  作者: 雪風花


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悲しみがとまらない

冬になりメリーアンは薔薇の温室にきていた。    私はは社交界から離れ、巨大な温室で薔薇の香りの中、花の手入れしていた。   最近侯爵家のメリッサが薔薇の化粧品のセットを王室にプレゼントして、商品を王女様がとても気に入ってくれ、王宮からも化粧品の注文が入り薔薇の化粧品はとても有名になってしまった。   他の領でも化粧品の希望が多いので、ハリス商会を通して少しの数量なら、他領にも商品を卸すことにしたが、商品は品薄状態で大変貴重なものになってしまった。

ロナール公爵家はもちろん、エリザベスとエルザのいる2つの伯爵家だけには、断るようハリス商会にお願いした。   理由を聞かれたら「エリザベス、エルザに聞いてください」と言うように指示した。


この商品の半分は、ライアンが大切に育てた薔薇の花で出来ている、私はまだ彼女達を許せない。

あの事以来、来隣の子爵領に私は行くことはないが、ライアンもこちらの領には顔を見せなかった。

ライアンとは4か月ほど会っていないが、その間たくさんのことが私にはあった。

もう彼は私の思い出の中だけに存在していた。   去年の冬は楽しかったね、約束してた年末のキャンプファイアーももう一緒にできないんだね。   ライアンの好きだったお菓子もあれ以来作らなくなってしまったが、彼の笑顔が見たいと思った。    彼の作ってくれたお守りのペンダントを手で暖めながら私は逢いたくても逢えない、ライアンのことを思っていた。


この間、エミリアとエミリアのお兄さんのロバートさんが、我が領に遊びに来てくれた、

ついでに薔薇の化粧品の製造装置を見学して熱心に製造過程を見て回った。   下で薔薇を煮詰めてできるオイルを(すく)い薔薇オイルにして、上部の蒸気を薔薇水にして、化粧品を作る。   ロバートさんは、私と2人で何か新しい商品を作りたいと言ってくれた。    隣にいたエミリアもすごく乗る気になっていた。   彼は私のの誕生日には、王宮アカデミーが休暇にはいるため、お祝いに来てくれることになっいる。   エミリアは来年フィリップ公爵と結婚予定なので、結婚式に使う、子爵家特製のチーズ、果物のメープルシロップ漬け、ジャムなど注文してくれた。  数が揃えば、薔薇の山羊石鹸も結婚式の来場者の皆にプレゼントしたい。  薔薇の山羊石鹸は美容に良いと、たいへん評判が良いので、皆きっと喜んでくれる。   

今年は去年と違いリンゴの実がたくさん実りライアンの好きなアップルケーキもたくさん作ってあげられるのに、、、もう、ライアンには2度と会えない。

冬になってから、悲しみが止まらない。。。   私は父に頼み来年のライアンの誕生日には製造装置を隣の子爵領にすべて譲り薔薇水とオイルの権利は彼等に譲ってあげてほしいと頼んだ。

この領には、山羊が多くいるので、薔薇の山羊石鹸だけを残せばそれでいいと思った。

前世ライアンが私に譲ってくれた洞窟のように、私も彼になにか譲ってあげたい。

海岸に植える松の木は注文はしたけど、間に合いそうにないので、これが私の最後のプレゼントになるかもしれない。

ライアンとはお別れしたのに、なぜだか最近、悲しみが止まらない。


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