ライアンの沈黙
私がライアンを誘いエリッサの開くパーティーに行くようになっから、ライアンは、無口になって、以前のように無邪気に笑わなくなってしまってた。 私は彼の笑顔を壊してしまったような気がして悲しかった。
薔薇の化粧水、クリームは私達のロビー活動の成果が出て、彼女たちの協力でエリッサの公爵領、エミリアの伯爵領を中心にたくさんの注文が入ってくるようになってた。 ライアンも彼なりにがんばってくれ、ハリス商会にも、その他の領からもだんだんと注文が入るようになってきた。 子爵家の令嬢ネフィナは、伯爵家の婚約者をつれて、この前私の館に遊びに来てくれ、良い商品なので販売の協力を約束してくれた。 2人で館を訪ねて来てくれた時、ライアンの好きなチーズケーキを焼いたのに、彼は石鹸や化粧品を入れる薔薇の花の絵が入った木箱を作るのに忙しという理由で、来なかった。
食いしん坊のライアンが私のケーキを断るなんて、ライアンは、本当に変わってしまった。
薔薇の絵のついた木箱は、エリッサ公爵領限定で、箱の中に化粧水、化粧クリーム、香料オイル、石鹸を詰め合わせたセット商品にした。 エリッサはは公爵領の販売を一手に引き受けてくれ、彼女の館に、定期的にライアンが馬車で運び納入している。 ライアンは社交は向いていないが、綺麗な木箱を作ったり、商品を運搬してくれたり、がんばっている。 ライアン用のゲストルームの横に倉庫を作り、注文のあった商品はその倉庫に納めることにした。
ライアン用のゲストルームは、彼が馬車で行くのでそこで休憩できるようお願いして、近くに護衛を置いてもらい、ライアンが十分休憩できるよう、以前のような不届きな恋人たちが、入れないようにしてもらった。 私もライアンと一緒にエリッサの屋敷に行きたかったが、舞踏会以来、彼女の屋敷には仕事の話に一度いっただけで、社交場には行ってない。 ドナルド達に会うのはもう2度とごめんだし、ゼルダともトラブルを起こしたくない。 彼女の執念深さは異常で、ドナルドも逃げ回るほどだ。
私は仕事を一緒にする3人の仲間を再び得て、とても嬉しく思っている。 ドナルドには細やかではあるが復讐することが出来たし、今後ドナルド、ゼルダに関わることは2度とないだろう。
舞踏会以来、一か月ほどライアンに会っていないし、彼のことが心配なので、今度、彼の好物のビスケットを持って、私から彼に会いに行こうと思った。




