パーティー迷子のライアン
成り上がりの子爵カップルの2人が、侯爵家のパーティに参加するのは、目づらしいのか、好奇の目で見る人たちがいた。 ゼルダ公爵家の仲間の人たちだ。 彼女らは、いつも何かスキャンダルになりそうなことや、ゴシップ話に花を咲かせパーティーにきている暇な人達だ。 ライアンの姿を見て何か言っているようだが、ライアンは気にしなかった。 私もライアンはライアンらしく彼の好きな服を着ていてほしかった。 メリッサはライアンに女子の座る横に席を設けてくれたが、ライアンは居づらいようで、時々姿が見えなくなる。
夜のパーティーでは、中庭のマナーハウスとか回廊、バルコニーの暗い場所には行かないように言っているが、パーティーに参加する男性のようにビリヤードを楽しむプレイルームやスモーキングルームには行かないので、彼には行く場所がほとんどない。
ライアンにもう無理してバーティーに参加しなくて良い、と何度も言ったが、彼は「荷物持ちがいなくては」と無理してついてきてくれた。 それにしても、ドナルドと私には見えない鎖でもあるのかライアンのいない時にかぎりいつも現われて、いつものように前世でも百回以上聞いた運命を持ち出す。 後ろでゼルダが睨むので、私を口説くのは諦め、やめたほうが良いと思うけどね。
メリッサに頼んで、彼には小さな控室を用意してもらった。 パーティーのはじめの挨拶が終え、宣伝商品を配り終えれると、パーティー迷子のライアンはゲストルームでお菓子を食べているか、寝てることが多くなっ来た。 化粧品の事業話が終わったのでライアンを迎えにゲストルームにいったら、そこにはパーティーを抜け出しゲストルームにワインを持ち込んで楽しんでる男女がいた。 ライアンは何処に? 私は広い屋敷を探し回り、やっとライアンを見つけた。 ライアンは困ってたように屋敷の回廊の真ん中に迷子のように立っていた。
私を見つけ、微笑んだが、あんな寂しそうなライアンの笑顔を私は見たことがなかった。
ライアンにはシャンデリアの光は似合わない。 太陽の光が似合う人だ。
メリッサやエミリアにはたくさんの人を紹介してもらい、購入リストも作った。 ライアンのためにも私のためにも、商品の宣伝のための、大規模なパーティ参加はやめようと思っていたが、、メリッサの婚約者が開く10日後に行われる舞踏会で子爵家のネフィナが参加するということを聞いたので、私はどうしても彼女に会って、友好を取り戻したかった。 パーティーの帰り、私はライアンに舞踏会の同伴をお願いした。




