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生まれ変わったメリーアン  作者: 雪風花


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メディオン伯爵家の経済状態

ドナルドと婚約して、つき合うようになると、メディオン伯爵家にたびたび遊びに行くようになった。

大きな屋敷で、庭には噴水があり、花壇はよく手入れされていた。

噴水の側には白い彫像が、威厳のある風格でたっていた。   

屋敷の中は、比較的新しい家具がおいてあり、玄関から居間に行く通路、居間以外は重厚な価値のある家具は置いてなかった。   

屋敷や庭の優雅さとは違って伯爵家は経済的に困窮していたのだ。   

そして、結婚には莫大な持参金が必要だとドナルドのお父様から言われた。   


私はすっかりドナルドに夢中になり、去年の長雨と、その後の冷夏と冬の寒波で我が領も大変なダメージを負っていて経済的にも大変だったにもかかわらず、父に我儘を言い持参金を用意するようたのんだ。   父は私には甘かったので、何とかお金を工面するために、隣の子爵家と一緒に行っていた、我が家が資金提供を約束していた事業の中止を隣の子爵家にお願いした。   

ライアンと15歳の時、両子爵家の境界線あたりにある洞窟に遊びに行き、金の粉を洞窟に流れる細い水の中に発見して、2人の子爵は、何とかその洞窟から金を採ろうと調べたが、金は洞窟の奥の方にあることがわかったが、洞窟は今にも崩れそうで、金採掘作業には資金をかなりつぎ込まないといけなくなり、私の父が全面的に資金をバックアップすることになっていた。   

洞窟の補強作業は少し始まっていたが、父が手を引いたら、採掘作業は出来ないと、隣の子爵は嘆き、私の婚約を喜んではくれなかった。   

それでも幼馴染のライアンは私の婚約を応援してくれ、この2つの子爵家にまたがる洞窟を私に結婚祝いとしてプレゼントして、それを持参金の一部にすることを自分の父親に勧めてくれた。  

父と友人だった子爵様は、しぶしぶであったが、息子の話にのってくれ、彼等だけではこの危険な洞窟の作業は無理だということで、半分あった土地の権利を私へのプレゼントとして手放してくれた。     

さらに父は我が家で一番儲かっている事業の権利を売り、なんとか私の持参金を出してくれた。   

私はこれで彼と結婚できると、ライアンの私に対する気持ちにも感謝することもせず、その時有頂天になっていた。


私達は無事結婚式をあげると、メディオン伯爵家は、私の持参したお金を洞窟作業場に使い、多くの金を掘り出して、彼らの傾きかけた伯爵家を軌道にもどした。

私はとなりの子爵家の好意で洞窟の半分をもらったので、なんとか隣の子爵家にもお金を渡してくれ、と願ったが、ドナルドは自分たちの資金で開発した洞窟だと言う理由で、土地の譲渡金として僅かなお金を渡しただけだった。


侯爵家の領主がドナルドに交代すると私は公爵家の財産のすべての管理を頼まれた。

私は彼に信用され、財産を任されたことが嬉しく、会計帳簿、事業の管理、荘園の農地契約、領内の賃貸契約、すべてのことを引き受けた。   

私は父の支援を受け伯爵領に春小麦を導入して農園改革に力をいれた。   

そのこともあり、侯爵家の経済状態は良い方向になり、メディオン公爵領は、完全に立ち直った。    


私は父との約束で、毎日、社交界での話とくに他領の事業、農業に必要な天候のことなど、様々なことを日記に書くようになっていた。

これはドナルドと婚約した時から、伯爵領に必要なことを日記に書くようしていたので、私の毎日の日課になった。   

彼は社交界には常に私を同伴させ、私には優しい夫に見えた、周りからもそう認識されていた。

彼は主に領地回りの外回りの仕事をしていて、行く先々での仕事の話を私に常にしていた。

そんな穏やかな2人の関係がじょじょに崩れてきたのは、私が、3年たっても子供が出来なかった頃からはじまった。   


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