変わる未来、ねじれた絆
暖かい日差しが降り注ぐ頃、今年は小麦がたくさんとれそうだと、張り切る父様を見て、私は嬉しかったが、最近あまり嬉しくないことが続いている。 子爵家が去年やったことが、広く他領に知られすっかり金持ちになった子爵の娘の私に釣書が殺到してることだ。
私は前世では地味だが、成績優秀で目立ってしまったが、今回は裕福な領の才女して目立ってしまっようだ。
釣書の中には、伯爵家から来た釣書も何通かあって、前世と同じく、メディオン家の釣書もあったが、困ったことに、前世、私の親友だった、伯爵家から公爵夫人になったエミリアのお兄さまからのものが含まれていた。 私が伯爵家を持ちなおせたのは父親の援助もあったが、この4人の頼れるメンバーがいたからかもしれない。 エミリアは4人いた仲の良かった友人の一人で、彼女のお兄さまとは直接面識はなかったが、彼女の話だと、家族思いで、優秀な学者肌の人だということだ。
エミリアは優雅で洗練されていて上品で知的で、事業では頼りになる人だった。
友人のもう一人はエリッサ、彼女は気品があり高貴、知性と美しさを持つ公爵夫人だった。
伯爵夫人のネフィナは一番最初め友人になった人で、私と同じ子爵出で伯爵の妻になった穏やかで思慮深く誠実で優しい人だった。 最後に子爵令嬢のビオレッタは、4歳ほど年下だったが、明るく快活で社交的、ユーモアのある楽しい子だったので、またどこかの公爵家のパーティーで4人に巡り合い、今回の化粧品の販売の力になってほしかったのだが、、、エリッサのお兄さんが私に釣書は、困るんだよねぇ、頭が痛い、肝心なライアンからは、今回は釣書がこないし、、、私は実は、子爵家のビオレッタが暗い過去を持つ私なんかより一番ライアンにお似合いだと思っていた。 ビオレッタは、体格の良いたくさん食べる男性が好みだって言ってたし、、、実はライアンには、なにかの機会に彼女を紹介したいと一年前まで思っていたのだ。
今世でも今まで何でも話してきた彼女達と友人になる自信はあるが、薔薇の化粧品や石鹸は彼女達の力を使わず、去年信用を得た、ハリス商会に売ってもらっても良いかとも思ったけど、一度位は事業を本格的にするなら社交界に私はいずれ出ないといけないような気がして、このことは隣の子爵領の共同事業なので、ライアンとも一度相談しないといけないと思った。
何か今回のことは、私が過去の記憶を今世に持ち出し、この世界がすべてが歪みだしてしまったようで、怖かった。 父には釣書はすべて断ってほしいとお願いした。 父は納得したように、にっこり笑い了承してくれた。




