17歳最後の日の雪の約束、メリーアンの18歳の誕生日
メリーアンとライアンの合同誕生日はいつもの誕生日より少し早く行われた。
隣の子爵様とライアンは、少し前から我が領主館に来ていたが、雪がひどくなってきて、今回は牧場主夫妻、農場の関係者夫妻たちは無理に参加しないようとのことで、来客は洞窟作業の人達だけで、ひっそり行われた。 両子爵領の住民達は薪も食料もたりていて、ライ麦、バター、チーズ、メイプルシロップ漬けの果物は、救済食料として、他の領にも安価で分けた。 やはり前世と同じ,他領でも食料が足りていない領は多かったし、食料の値段が前回同様、跳ね上がって困ってる人達が多かった。 私は今世はすこしは国のため良いことができたな、と思って嬉しかった。 誕生日の前日、ライアンに私が作った手編みの少し不格好な手袋とマフラーをプレゼントをあげた。 誕生日の日プレゼントとして、皆に見せるのは、恥ずかしい出来栄えだったので先にライアンに渡したかった。 ライアンはすぐに手袋をして、マフラーをしてくれて、庭で遊ぼうと言ってきたので、前日ライアンが作った木の箱のようなものに私が乗って、ライアンが引っ張って走るという、あまり面白くない遊びをした。 私は編み物は苦手で前世ではドナルドにマフラーを苦労して編んであげたけど、彼はお礼は言ったけど、箪笥にしまい、一度もマフラーをしてはくれなかった。 ごめんね、ライアン、今回は街に雪で出なかったので、こんなものしかあげられなくて、この次の誕生日はもっと良い物を送るからね。 私は暖かくなったら、一番先に発見した洞窟の奥の土の下にライアンのプレゼントを箱に入れて埋めておくから、必ず19歳の誕生日にそのプレゼントをうけとってね、と約束した。 「まるで宝箱だね、どんなプラゼントか今から楽しみだ」と言ってくれた。
約束だよライアン、忘れないで、かならず誕生日に開けてね。 私は雪のような真っ白な気持ちで18歳になる前日、ライアンに約束した。
私の18歳の誕生日は、私の誕生日用に母が残しておいてくれた小麦粉でフワフワのパンを来客の皆に出した。 焼いた肉、クリームシチュウ、誕生日会はとても質素だったけど、私は幸せだった。
お土産のビスケットは大麦で作ったので、ライアンの口に会うか、心配したけどライアンはパクパク美味しそうに食べてくれた。 ライアンは今回私のプレゼントに大きな鏡のついた鏡台を作ってくれた。
私に部屋に運んできてくれ鏡に映った私を見て満足そうだった。 来年になれば、この雪も解け、いつもどおりの春がくる、来年もきっといい年にしよう、私はライアンに心の中で呟いた。




