夏の日に、、、キラキラ光る
夏の日、ここ2、3日、久しぶりに暖かかったので、前日から隣の子爵様に誘われて川に魚釣りにきていた。 ライアンは馬車を操るのが上手で、父たちも後方の馬車で来るはずだが、私たちは少し早く馬車が着いてしまった。 ライアンは魚が沢山いる場所を知っているというので、馬車を降りて、2人で先にいくことにした。
この川はたくさんの魚がいて、私は食料確保に全力でがんばっていた。
ライアンは最近ますます大きく逞しくなり、お姉さんは少し怖いぞ。
隣の領に人は、ドレス姿でパンや果物などがはいった大きなバスケットをライアンに持たせ前を歩く私を生暖かい目で見たり、小さな令嬢の後をゴリラ?のよう体つきの青年が時々怒られながら歩いている絵が面白いのか、子供達が後をついてくることがあるが、私たちは気にしなかった。 ライアンは歩きながら、しきりに今日のお昼は何かと、バスケットの中を覗いている。
これから魚を捕ってから、お昼にするので、昼はまだ先だよ、ライアン。
ライアンは最近海でも魚をとり、それを乾燥室で干物にしたり、炭焼き登り窯で燻製にしたりして、保存食に心がけている。 そのせいで、顔がすこし、赤くなっている。
赤い顔をしたライアンがキラキラ水しぶきをあび光っていた。 私はその姿を美しいな、と思った。 私もたくさん魚をとるぞ、と頑張って魚を取ろうとするが、なかなか上手くライアンのようには魚がとれない。 おまけに苔の生えた石の上で滑って転び白いドレスがびしょびしょになってしまった。 体に白いドレスが素肌に張り付いて気持ちが悪い。
ライアンはびっくりして私を見ていたが、私がライアンその目はやめろ、と言ったら、いきなり笑いだしてしまった。
その笑い声に驚いた後から来ていた馬車にいた父と母が馬車からでてきて、父の着ていた大きな上着と母が持ってきた大きなタオルを肩にかけてくれたが、私はすっかり魚をとる気をなくしてしまって母と馬車にいた。
ライアンは笑ってくれたから助かったが、あのまま凝視されていたら、私の立つ背がない。
その後、お父様と,ライアンのお父様は、川に入り、魚を取った。 ライアンは私の分まで頑張ってくれ、いつもよりたくさんの魚をとってくれ、その後お昼を皆で一緒に食べたが、私は不機嫌になって帰りの馬車では、一言も話さなかった。
思えば、私はライアンにみっともない姿をみせてばかり、もう17歳になるのに我ながら情けない。
お母様に、川で何かあったの? と聞かれたが、ライアンが川でキラキラ輝いて綺麗だったと、答えておいた。
その後私たちは隣の領の屋敷には寄らず、馬車で帰ったが、次の日ライアンが私を心配してたくさんの燻製になった魚を届けてくれた。
私は、彼が持ってきたたくさんの魚が嬉しかったが、濡れたドレスが透けてしまい自分の裸をライアンに見られたような気分になり、川でキラキラ発光してたライアンに会うのがなぜか恥ずかしかった。




