今年の終わりに、、、
私の誕生日は、金鉱関連者、大きな農場主、牧場主夫婦を招き今回は食事会を催した。
隣の子爵領主様、ライアンも一緒に参加したが、お客様達より早く来て、私が作ったケーキを美味しそうに食べていた。 ライアンも来年になったら、17歳になるんだから、子供みたいにケーキを嬉しそうに食べるのはやめなさい、と言いたかったが、やめておいた。 私の作るケーキは美味しいよね。
私は伯爵夫人時代、ドナルドが領地管理の仕事で留守にしてる時、ケーキを作り、伯爵領のために周りご婦人たちを招きよくティパーティーを開いていた。 そして友人や婦人たちは口々に私のケーキと、夫のドナルドを褒めた。 パーティーで好評だったケーキを夫にもお茶の時間にだしたが、彼は何気なくケーキを口にして、ライアンのように美味しそうには食べてくれなかった。
今回の食事会で父は来年の抱負を語った。 「第一、第二の洞窟の金鉱事業が軌道に乗り領土運営資金が増えたので今年は農業、牧場にも新しい試みをしようと思う」父の話はさらに続いた。
「農園には今までにはない、新しい野菜、豆の導入。新しい倉庫の建設、農場には山羊の提供、そして大きな家畜小屋の提供を約束する」父の言葉に大きな農園主も牧場主の皆も驚いたようだが、領主様の新しい試みに協力しようとのことで話は終わった。 私が父に提案したとおりに来年はなりそうだ。
私は嬉しくて、皆の皿にお母様と私が作った自慢の料理を大盛に乗せた。
もちろん、モリモリ食べるライアンにもいつもより、さらに大盛にしてあげた。
第二洞窟の主任を任された3人も今日は正装で参加していた。 彼等は最近家を新しくしたようで、結婚を控えている人もいて、皆仲が良く、裕福で幸せそうだった。
牧場の叔父さんも、農園のおばさんも皆私にとっては、親戚とおなじだ。
前回のように、領の皆を絶望の底に落とすことは決してしない。
最後に私は誕生日会の挨拶をして、なにこともなく、無事終わることができた。
私の今回のプレゼントはお父様からは香りのよい薔薇の花の新種の苗、弟からは可愛い小さなビーズが煌めく髪飾り、そしてライアンからは、お守り用の猪の牙で作ったペンダント、この猪は自分が狩った一番強い猪でその時の格闘はすごかった、ってライアン、そんな説明はレディにはいらない、その猪の牙で心を込めて作ってくれたことはわかるので、ありがたくもらっておくけどね。
今年最後の冬のイベントは隣の子爵家で行われたが、料理は私達親子が作ると言うことで、子爵家には早めに来ていた。 私たちが作ったケーキの甘い香りが台所にたちもめていた。 お父様と、となりの子爵様は居間で来年の仕事の打ち合わせをしていたが、ライアンは台所に来て、私たちの後ろで私たちの作っている料理を見ていた。 ライアン、私の後ろでウロウロしても、今回ケーキはあげません。 この間ライアンが先にたくさん食べたので私の分がほとんどなくなってしまった。 私の周りでクマのようにウロウロしないで、木こりの叔父様達にお土産用に大量に作ったらライアンも好きな特製ビスケットをお父様達に持って行くように、と私が言うと、居間にビスケットを持って行ってくれたけど、、、 次期領主としての自覚がたらない、ほんとどうしたらいいの?あのクマさん、私はなぜだか半分呆れて、半分笑ってしまった。
隣の叔父様の挨拶ではじまり来年の事業計画を発表して、食事会は無事終わり、どうやらライアンは私の意見を話してくれ、ゴムの木を暖かい土地に移動させ、ゴムの接ぎ木をまだ薔薇の苗が沢山揃わない温室に移動することを承諾させたらしい。 来年の春は気温が低く、日は出てもいつまでも暖かくならないからね。 どうやら、私がライアンに会うたびにかけた呪文は効いていたらしい。
まだまだ、準備がたらないところもあるけど、私達両子爵領の災害が最小限になるよう、祈る様な気持ちで子爵邸のまわりの青い木々を私は見た。




