ビルベリー、野生のブルーベリー
今日、メリーアンとライアンは山の白樺を植えた場所に来ていた。 白樺の木はまだ小さかったがしっかり山に根付いていた。 私はライアンに手をとられ、山の中を歩いた。
山には栗や山桃などのシロップ漬けになりそうなものもあった。 後、茸も豊富にあり、乾燥すれば、保存のきく食料になりそうだ。 ライアンは少し歩き、たくさん茂った紫色の実を指さした。
これは食べられるの? と私が聞くと、彼はその実を食べて、顔をすこししかめた。
どうやら食べられるようだ。 私もその実を食べたが、味が濃く美味しそうだが、酸味が強く、少しに苦かった。 この味は、以前伯爵家にいた時、夫が持ってきたジャムの味に似ていた。 夫は私に「公爵家から新しく売り出すジャムで中身はブルーベリーだ」といった。 そのとき公爵家は豊富な砂糖栽培で3年ほど前から、たしかジャム製造をしていた。
これは野生種のブルーベリーだ、このままでは食べられないけど、ジャムにすれば風味はよく美味しく食べられる。 私はライアンにこの実はジャムにすると、美味しくなるよ、と話した。
「メリーアンはなんでもしっているな、僕なんかよりずっと賢い、それに最近はきれいになってきて、僕より早く大人になるなよ」ライアンはそんなことを言って私を見た。
大人になるなよ、と言われても、、、ほんとうは、ライアンより10歳ほど大人なんですけどね。
このあいだ、伯爵家のパーティーにお父さんの強い勧めで私の弟と参加したようだが、弟はなにも話していなかったがパーティーで何かあったんだろうか? と私がライアンに聞いたら、しきりとドナルドは弟に私のことを聞いていたらしい。
メリーアンはあのパーティでドナルドに会ってから、何かおかしい、僕みたいに体がデカいだけの男より、いい男が好みなんだろ?と私に聞いていた。
いえいえライアン、好みどころか天敵なんですけど、、、私はライアンにあの男は私の好みではない、私が最近大人しいのは、私の誕生日パーティーでライアンに迷惑かけて申し訳なく思ったからだと、話した。
「なんだ、そんなことか? メリーアンはぜんぜん重くなかった」ライアンは嬉しそうに笑った。 ライアンよ、私の体が重いとか、そんなことではないのだよ、淑女たるものが、パーティで醜態をみせて、それが恥ずかしかったのに、そのことがわかってないのね、はぁ。
ライアン家はもうお金持ちにになったんだから、パーティーで好きな子がいたら、声をかけてみたら?
との私の問いに、ライアンは首を寂しそうに横に振った。 「好きな女の子なんて、、、」私は彼の言葉を聞かないふりして微笑んだ。




