街の小さな商店
16歳の誕生日会で内々だけではあるが、皆にみっともない終わり方みせてしまった私は、しばらく落ち込んでいたが、心機一転、いつまでも落ち込んではいられない。
私は我が領の街をいろいろ回り、小さな商会を見つけた。
その商会は古びていて今にも崩れそうな店であったが、そこの老夫婦二人で商店をやっていて、親切で正直な商売をしていた。 扱っているものは、傘、レインコート、バケツなのであったが、私はその店に傘とレインコート、バケツの注文を私の持っている資金すべてを投入して、買い集めるようお願いした。
傘、レインコートは古くて蔵に眠っているものでもよいし、傘は中古のものでもよいので大量のレインコートと傘を注文した。
あまり雨が多く降らない地域なので、この大量買いに老夫婦は驚いたが、私は来年必ず長く雨が降り続く、夢のお告げで私は女神の忠告を受けたと、2人に言い、それはこの地方におよばず、この国の広範囲で雨がふるので、必ず、傘とレインコートの需要が急激に増える。
この私の話に、「ここの領主に娘さんの話だ。まんざら嘘でもあるまい」といって店の女将さんは人の良いほほ笑みを浮かべた。 ご主人は、「雲をつかむような話だか、一生のうちにそんな話に一度ぐらいのってもよいか」と私の話に乗ってくれた。 私は使っていない街の倉庫を3件借りて、その倉庫を、傘とレインコートとバケツでみたすつもりだった。 そして、店の主人に寒冷地でも育つ野菜の知識を拾ってくるよう、、店の主人に頼んだ。
隣の子爵家のライアンに私は大勢の前で乗っかってしまうと言う、気まずいことをしてしまったので、ライアンのお気に入りの乾燥フルーツをたくさん入った手作りのビスケットを作ってライアンの屋敷に行ったが、あの日のことは、ライアンもライアンのお父様もまるで気にしていなかった。
次の洞窟に開発の話について行った私はライアンに大きな温室を作るよう、強く勧めた。
私は香りのよい薔薇をたくさん育て、花屋に売ったり、薔薇水を作り子爵領で売りたいとライアンに言った。 私の未来の事業の中に化粧品もはいっていたが、今は隣の子爵邸のゴムの木を守りたかった。
隣の公爵領は横に長いので山側はすこし涼しく海側はすこし暖かかった。
私は海岸には特殊な松を植えて、その近くの土地にあらたなゴムの木を植えるように提案した。
ゴムは接ぎ木できるので、そこに植えておけば、寒さのための全滅はまぬがれるだろう。
代わりに山脈の近くの土地には楓や白樺の木を植えるようすすめた。
以前ライアンが楓の木からメープルシロップを取って、私に御馳走してくれた時、甘くて美味しくて、これで我が領で収穫したリンゴやレモンのジャムを作ってたら保存食になると話した。
ライアンは自分の父親に話してみるといったが、私もジャムの話は自分の父親に話してみようと思う。
来年の冬は大量の薪と保存食が必要になる。 両子爵領にも飢えてなくなる人が多くいた。
2度とそんなことがないように、今からなら、なんとか間に合う。今年はたくさんのことをしなくてはいけない年になりそうだ。




