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ダンジョンで遊ぼう!! ~配信しながら楽しくダンジョンを作りたいと思います~  作者: 愛原ひかな
第7章 聖女の暴走

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メイカの居場所はどこ?


「メイカは……この国の何処かにいる……」

「パルトラ様は、メイカ様が何処に隠れているか予測していますか?」

「うーん……」


 シクスがヒントになりそうな発言をしてきたとしても、いまの私では頭を悩ませるだけだった。

 フレンド登録している一覧表では、国名までわかっても具体的な居場所までは表示されていない。


「メイカちゃんは、隠れている……?」


 フィールドマップを開けてみて、ベヒュモで隠れられそうな地形を探す。

 ベヒュモは農場のフィールドが広がっていて、隠れることのできる場所が少ない。


「それでも、ダンジョンだったら……出来るかも……?」


 もし誰も知らないような新たなダンジョンが、ベヒュモに存在しているとしたら。

 そう考えた私は、スキルを発動する。


「行きます――。天翔る銀河の(アンドロメダ)創造天使(クリエイト)!」



 私の背中から天使の羽の模様が天の方向へ描かれて、周囲にいた冒険者が一斉に見とれる。


 隠されたダンジョンを探すのなら、私のスキルを使用するのが結局は手っ取り早そうだった。


 案の定、私がすぐに違和感を捉えた。

 ギベオが管理しているダンジョンがある方角に、とてつもない何かが隠れている。



「皆で、あっちのほうに行きましょう!」


 私は指をさす。


「パルトラ様が指示した方向には、ベヒュモのダンジョンマスター様が管理者となっているダンジョンがありますね」

「みゅー。ベヒュモの……どんなダンジョン……?」

「私とパルトラさんは空白の泉で観測をしていますが、ベヒュモのダンジョンマスターが管理するダンジョンに訪れたことは殆どありません」

「ネフティマちゃん、その話はちょっと……実際には用事がなかったからですけど!」


 私が怒りっぽい口調で喋ると、横入りしたそうな視線をキラリがしてくる。

 顔がすぐに出てくるギベオと会ってなければ、弟子であるタクトとも全然会っていないのだが。


「キラリさん、何かあるのですか?」

「ジェイラさんには、なかなか会えませんから。そういうの、オンラインゲームではよくある話だと思ったけど」

「えへへ……シクスオの世界は広いですからね。もっと気楽にいきたいものです」


 手に持っている厚めの白い本をパラパラとめくらせるシクスは、徘徊するモンスターに注目していた。

 ベヒュモのフィールドによく存在するモンスターは、黒い牛の形をしたバッファモーモと、体長が四十センチくらいのコカトリスである。


 バッファモーモは穏便で、こちらから手を出さない限り襲ってこないが、襲ってくる際には凶暴である。突進攻撃がとくに強烈だ。


 一方で、コカトリスは好奇心旺盛だった。


 小柄だけど、群れをなしていることが多い。

 愛らしい一面もある。


 そんなコカトリスの集団をみると、以前ソルルというプレイヤーがコカトリスを連れていたことを思い出すが、巨大なコカトリスの個体はベヒュモのフィールドで見かけることは絶対にない。


 代わりにといっても良いのか不明だが、フィールドボスとして、コカトリスキングというモンスターが存在している。


 コカトリスキングの体長は二メートルに満たないくらい。

 それなりに大きいことに間違いないのだが、ソルルの連れているコカトリスと比べても迫力はそこまで感じなく、強さもいまいちである。


「みゅー。コカトリスの動きを、よく観察するのです」


 アマノハクも、コカトリスの集団をじっと見つめ始めた。


 フィールドに徘徊しているコカトリスたちが何か所かに集まり、綺麗な円形をつくると、ベヒュモのダンジョンマスターが管理するダンジョンの方向へと進み始める。


「動きは普通みたいだけど、なんだろう……?」


「えへへ……パルトラ様と一緒に、メイカ様の元へと行きましょう」


 シクスが、手を差し伸べてきた。

 まるで私を導くかのように。


今回もお読みいただき、ありがとうございます

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