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ダンジョンで遊ぼう!! ~配信しながら楽しくダンジョンを作りたいと思います~  作者: 愛原ひかな
第7章 聖女の暴走

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シクスオの世界へ呼び戻し


 ひとまず、メイカに問い詰めないことには快適なダンジョン作りが進まない。


 幸いにも、べヒュモは現在地のトルードからそんなに離れていないので、メイカを追いかけることは可能だと思われる。


 けど、その前にやるべきこともありそうだ。


:ルト嬢の知り合い?

:たぶん?

:みたことない助っ人ねぇ


 配信ログでは、シクスの認知なしのコメントで溢れかえっていた。


 まずは静まりたまえ。

 そして、シクスのことも気になりだす。


「シクスちゃんは、私がムグルルコアを預かっていることを知っていたのかな?」


「そちらは、ムグルルコアでしたか……」


「シクスちゃんは別の魔神コアをお持ちで……?」


「えへへ……パルトラ様が楽しそうに魔界ダンジョンをあとにしているのをみていて、気が向いたので出向いたの。そしたら」


「そしたら?」


「次回イベントの関係者から、魔神のコアを渡されまして」


 シクスは、青色のコアを提示してきた。

 そのアイテムの名前は、ダイダロコアだった。


「アイテムの詳細をみた感じ……本物だね」


:うむ

:コアに偽装なしねぇ……


:あの、魔神のコアって何だよ

:さぁ?

:知らない

:コアの詳細は、うーん

:それは分かんない


 配信ログで、少しばかり困惑する空気が流れてる。


「リスナーさん、魔神のコアは新しいボスを出すアイテムという認知で大丈夫だよ?」


:へぇー

:そうなんだ


 丸く収まるような話し口調を意識したわけではないけれど、配信ログが静かになった。


「えっと……それで、シクスちゃんは私と別のダンジョンをつくろうとした。そしたら、メイカの異変を確認したと」


「えへへ、そうです」

「いつですか?」


「こちらが魔神コアを受け取ったあとのこと、魔界ダンジョンからアクエリアのギルドへ移動した直後です」


 シクスは素直に答える。

 ここで時系列を考えると、ティルティがお絵かきをしたタイミングと、シクスが魔界ダンジョンからギルドへ移動したタイミングがほぼ同じということになる。


「パルトラ様、ひとまず安全が確認出来ましたので、トルード及び魔界ダンジョンで強制ログアウトさせてた方を呼び戻しますね」

「それはありがたいかも。ティルティちゃんとかに情報共有したいですし」

「えへへ、では……」


 シクスは両手を大きく広げた。

 緑色をしたゼロとイチの文字列が空間上に展開されて、シクスの全身に纏う。


「修復の領域よ――強く広がれ――」


 シクスの声が聞こえると、緑の文字列がダンジョン内に広がっていく。

 それは、トルード全域にまで広がっていきそうな雰囲気を出していた。


「これは、大丈夫そう……」


 緑の領域が私の立ち位置を通過すると、ティルティ、キラリ、ネフティマのアバターが突っ立ってる状態で出現した。


 キラリは宝石騎士(ジュエルナイト)モードを継続中。強制ログアウトといっても、アイテムの損失とかはなさそうだった。


:おっ?

:なんこワラワラと

:人数が増えたねぇ


「ティル、戻ってきた?」

「浄化の最中だったけど……まぁ、気にしない」

「観測、非常事態。把握した」


 問答無用で状況観測してくるネフティマのことはさておき、ダンジョン作りが一時中断という認識は皆が持っていた。


「皆さんおかえり、ってあれ……フィーちゃんは?」


 フィースペードの姿だけ、何処にも見受けられなかった。


「フィーちゃんもたしか、私とフレンド登録してあって……はい?」


 急いで確認してみたところ、フィースペードの現在地はべヒュモになっていた。


今回もお読みいただき、ありがとうございます

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