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ダンジョンで遊ぼう!! ~配信しながら楽しくダンジョンを作りたいと思います~  作者: 愛原ひかな
Infinity

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ムグルルコアの設置をする


「パルトラさんの顔が緩んでいる。何か良いモノが手に入ったのね」


 三人に囲まれていたはずのキラリの顔がひょっこりと、私の視界に入ってきた。

 一瞬だけ止まった私の手先が、気になってしまったご様子である。


「えっと……キラリさん。ダンジョンの開拓、さっさとはじめてしまいましょう」


 アイテム一覧画面を閉じた私は風神の和太鼓を取り出し、皆の顔色を伺う。

 不満げそうな顔色がないことを確認はすぐに済ませる。


 なんの問題もないことを認識した私は風神の和太鼓をくるくると回し、ワープの魔法を発動させた。


 移動先は、世界樹の神秘道(しんぴどう)の入り口。

 理由は簡単である。ムグルルコアの設置場所は、本来のボスフロアと離した位置が望ましいと考えていた。


「パルトラの意思で皆が移動したが……イベント用のコアは何処に置くつもりなんだ?」


「世界樹の神秘道(しんぴどう)って上方向にのみ進めるダンジョンですよね、地下迷宮を追加してみたら楽しくなるかもって」


「世界樹の地下めぃ……パルトラさんの提案、何処かで聞いたことあるニュアンスが……」

「た、たぶん気のせいだよ」


 手元の装備をエグゼクトロットに持ち替えた私は、冷や汗をかきながら背中から天使の羽をひろげた。


「スキル発動、天翔る銀河の(アンドロメダ)創造天使(クリエイト)っ!」


 周囲の風景がクラフトルームに置き換わり、世界樹の神秘道(しんぴどう)全域のダンジョンマップが部屋の中心部に表示された。


 まずは、長方形の小さなエリアを新しく作成する。

 それから、新たなダンジョンの第一権限をキラリに指定した。


 新たなダンジョンの構造はまだ何も考えていない状況。

 私の手でダンジョンを生み出すことが容易になっているが、まだ実感はない。


「これから作成する新たなダンジョンの名前、どうしましょうか?」


 穏やかな緑に包まれているクラフトルームで、皆に問いかける。


「そうだな……。ここはトルードのダンジョンマスターに決めてもらうのが、丸く収まりやすい気がするが……」

「みゅー。それが良いと思います」


 フィースペードとアマノハクの意見が一致する。


「ネフティマちゃんと、ティルティちゃんは何か意見ないかな?」


 ……。

 ネフティマとティルティは何も喋らないが、ふたりとも小さく頷いた。



「結局は、こちらに決定権があるのね」


「そ、そうですね……キラリさん、お願いします」

「では、神秘の地下道。で」


 キラリが命名すると、天翔る銀河の(アンドロメダ)創造天使(クリエイト)のスキル発動中の私がダンジョンの正式名称を設定する。


 こうして創り出したのは、神秘の地下道。


 新たなダンジョンの入り口は、世界樹の神秘道(しんぴどう)と直通する形とした。


「さてと、ダンジョンの基礎部分ができたので、次はどんな形にするかですね……ダンジョンの通路とかです」


 簡単なようで意外とセンスも問われてしまう、ダンジョンの雰囲気づくり。


 今回は皆がいるので、アイデア出しがしやすそうだ。

 ひとまず意見をかき集めたい。


「パルトラさん、今回のダンジョンは、そもそもイベント用なんでしょ。神秘の地下道は攻略が難しくない構造にしたほうがイベントの設定がしやすくて良いのでは?」


「キラリさん、そうですね。それじゃあ……」


「先にムグルルコアの設置でもする?」


「では、ボスモンスターのコアを設置しましょう」


 エグゼクトロットを持っていないもう片方の手に、ムグルルコアを用意すると、その手を前に差し出す。


 クラフトルームの中心部分に表示されている、中部屋がひとつしかない神秘の地下道にムグルルコアが引き寄せられていき、やがて大きな光を解き放った。


 ムグルルコアの設置が完了――。


 ただ、いまの状態だと、神秘の地下道に入った瞬間にイベント用のボスモンスターに襲われる形となってしまう。


「やっぱり迷宮要素を入れてみたい」


 コアが置かれた中部屋を一旦、細めの通路で二重に取り囲んてみた。


「パルトラは、やっぱり凄いな」

「みゅー。流石は迷宮神殿オシリスのダンジョンマスターなのです!」


 フィースペードが褒めてきて、それに便乗した形でアマノハクも褒め称えてくる。


今回もお読みいただき、ありがとうございます!

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