表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダンジョンで遊ぼう!! ~配信しながら楽しくダンジョンを作りたいと思います~  作者: 愛原ひかな
Infinity

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

189/200

ムグルルコアの設置場所について


「パルトラが掴み取った未来、か……」

「フィーちゃんは何を考えていたのかな?」

「パルトラっ。これは、その……!」


 フィースペードは朧気な目つきで、口元をもじゃもじゃさせる。


「その……羨ましいと思ったのだよ。パルトラのことが」

「私、ですか?」

「そうだよ。パルトラがいて、いまのこの世界が続いていると知った」

「なんだか、フィーちゃんらしくない発言……」


 私がむっつりした顔になると、フィースペードはため息をつく。


「あたしは真実を知りたかっただけだ。あの日のことを」

「あの日……?」

「その、今さらだけど。ごめん、交友会の前にひとつ噓をついてたこと」


 フィースペードは気にかけていた。

 おそらく、三カ国ダンジョンマスター交友会のことだろうか。


「別にフィーちゃんが謝らなくても……あの日、選んだのは私だから」

「そうか。……なら、この話はもうしない」

「フィーちゃん、それが良いかもね」


 私はフィースペードの近くまで寄り添うと、背伸びする。


 ひと回り身長が高くなったフィースペードの頭部にそっと触れるには、これしかない。


「その……心配してくれて、ありがとう」


 私はフィースペードの頭をよしよしする。


「これは、なんというか、……っ」


 フィースペードは硬直してしまった。

 これ以上はもう気にしないとして。


「さてと」


 フィースペードといろいろと会話していたみたいだけど、姿を見せてちょうだい。


「お呼びでしょうか」


 女神ネフティマは、願いを示すと私の目の前に忽然と姿を見せてくれる。


 私と後ろにいるティルティを見つめながら両足を地面につけると、草木が踏まれた音がした。


「ネフティマちゃんは、フィーちゃんとなんのお話をしてたのか気になって」

「拒否権を行使します」

「……ネフティマちゃん?」

「パルトラさんが不愉快になる恐れがある……」


 ネフティマの口が、とても硬い。

 普段ならここまで堅苦しくはならないので、よっぽどのことをフィースペードと話を交わしていそうだった。


 この場にはティルティも居る。

 あまりにも暗そうな話題は、自然と避けたいのだろう。


 不用意に聞き出して、トルードの小鳥が悲しむのは良くない。


 ここは私が身を引くところだ。


「とりあえず、これからのことを考えますね」


「ティルもそれがよいと思う!」


 ティルティが真っ先に話題に食い込んで来た。


 ティルティはやっぱり好奇心の塊である。

 私も負けてられないけど。


「まずはムグルルコアの設置場所ですね……イベントの発生源となるから……」


「パルトラ、どこが良いかだな。ボスモンスターが出現するポイントでもあるから、簡単には発見されない地点が望ましそうだが……」


 気を取り直していたフィースペードが、世界樹に視線を向けた。


「ボスモンスターを隠すなら、やはりダンジョンか?」


「世界樹のダンジョンなら……キラリさんにお願いになるかな?」


「ティルはそれがよいと思う!」


「ティルティちゃんは賛同と、ネフティマちゃんはどう思う?」


「ムグルルコアの設置自体は可能と思われますが、新しいマップの作成が必要となります」


「世界樹のダンジョンに、新しいマップを増設かぁ……。イベント関連と分かればキラリさんなら受け入れてくれると思うけど」


「ムグルルコアはその方針で問題なさそうだが……パルトラ、ひとつ忘れてることがあるな」


「フィーちゃん……?」


 フィースペードは誰かに気づいた様子だった。

 今度はギルドのほうを向いていた。


「みゅー。皆さん、こんにちはです!」


 活発な声が耳に入りこんだ。


「来客者……?」


 私は慌てて振り返り、息を呑む。

 トルードのギルドから出てきたのは、魔女の帽子をかぶっているアマノハクだった。


今回もお読みいただき、ありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ