イベント用のコアを預かる
「それでは、最初のコアを預けます。風属性のムグルルコアです」
「最初はムグルル……」
「そうです。パルトラさんは以前、そのモンスターと戦われたことがお有りですよね?」
エルトリディスの手からは、キューブ型の見た目をしている緑のコアが出てきた。
私はそれを受け取り、ティルティと顔を合わせる。
「パルトラちゃん、行くの?」
「うん……!」
私はティルティと一緒に、魔界ダンジョンの空を飛ぶ。
コアの設置場所を考えながら、素材集めの続きをやる。
方針が決まったところで、魔界ダンジョンから一度離れることにした。
ムグルルのコアの設置場所は、モンスターのイメージに合いそうな国名が望ましい。
ムグルルは緑の鳥の見た目をした、風属性の魔神となるモンスター。
シクスオ国名のなかで緑色が似合いそうなのは、トルードである。
「トルードへ行こう!」
ティルティにそう告げてから、魔界ダンジョンの南のクラフトルームからギルドへとワープする。
無事にトルードのギルドに到着したところで、私の元にメッセージが入る。
今度はフィースペードからだった。
「本日は暇だ、パルトラの時間はあるか?」
「……メッセージの内容を口に出しながら、ギルド内に現れるテクニックを覚えたのですね、フィーちゃん」
私とティルティの前に現れたのは、フィースペードだった。
「うん、まぁ……」
フィースペードは何やら照れくさそうにしていた。
恐らくだが、私とティルティのプライベート空間に迷い込んだ気分になっているのだろう。
「ところさ、パルトラは……どうしてムグルルコアを持っているんだ」
「えっと……なんの、ことかな?」
「そのアイテムは次回イベントで使用するものだったはずだが……」
「私はお願いされたのですよ、屑籠の女神様に!」
「パルトラにお願いだと……!? 悪くはないか……」
半信半疑なフィースペードだったが、困った顔をする私を顔を見続けてしまった故に納得せざる得なかった。
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