ふたりの天使は羽を広げる
本日もシックス・スターズ・オンラインをご利用頂き誠にありがとうございます。
今回のバージョンアップデート内容は、以下の通りとなります。
魔界ダンジョンの実装。
モンスターに倒された時のデスペナルティ―の廃止。
ダンジョンマスターが作成可能なダンジョンの数の制限を撤廃。
パワーオーブを使用することで得られる成長パラメータのレベル上限解放。
その他不具合の調整を致しました。
†
クレイキューブの地下迷宮、最深部にて――。
「私のダンジョンへようこそ、ティルティちゃん!」
アップデートしてから最初の一言目は、ティルティという冒険者を招き入れる言葉になった。
「赤色宝石が四隅にある四角い部屋……。パルトラちゃんは、ここで何をしているのっ?」
「ここはボス部屋です。冒険者と戦う場ですね」
「ティル、またパルトラちゃんと戦うの!」
「いまはちょっと違う気分なのて、ティルティちゃんと戦うのはまた今度ですけど……」
私は部屋の中心部に、剣を地面に突き刺した。
「パルトラちゃん、それはなに?」
「鏡写しの剣です。これをボス部屋というところに置いておくと、ダンジョンマスターの見た目やステータスを模範したボスモンスターを自動で作成してもらえるみたいでして……」
アレイから頂いていた新たな武器、鏡写しの剣はアップデート時にダンジョンマスターにのみ自動配布される話になっていた。
ダンジョンマスターがより自由に、シクスオの外を楽しむ為の補助として使うと良い、とのことだ。
「その剣がここにあると、パルトラちゃんと戦いたい放題なの? ティル、楽しくなってきたかも」
「それは良かったね、いまからすることは別なんですけどね」
「戦いはしない……むぅー?」
ティルティが少しだけ不機嫌そうな顔になると、私は息を呑む。
戦いは他の冒険者に見つかったらするかもしれない。その際は、ティルティとの共闘もあり得る。
それもこれからあるとなると楽しみなのだが、いまからやりたいことがあって自然とソワソワした気分になっていた。
「ティルティちゃん、新しいダンジョンを作成しに行きましょう!」
「おー!」
私はティルティと一緒に、天使の羽根を広げた。
風神の和太鼓でダンジョンの入り口まで、ひとっ飛び。
そこからは天使の羽を使って、外のフィールドへと出る。
「まずは新しいダンジョンを、どこに作成しようかな?」
「ティル、景色が良いところが好き!」
ティルティは、大きな岩山が連なっている北方向に指をさした。
山ダンジョンか。
どんなダンジョンになるのか軽く想像するだけでも、とても楽しくなってきた。
お読みいただき、ありがとうございます!
第181話よりInfinityということで、おまけエピソードを掲載していきます。
何卒よろしくお願いします。




