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武姫-BUKI-  作者: 皇
16/21

15話

連続投稿二日目です

眠たいです(笑)


 「さあ、死闘を始めようか!」


 数多(あまた)が匣刀に向かって踏み込んだ。

 数多の刀と、人間状態が持つ、刀の匣刀がぶつかり合う。


 「おい、持ち主よ。辛くて頭がおかしくなったのか?顔がニヤついているぞ」


 どうやら、思わずニヤついていたようだ。

 だが、それも仕方がなかった。

 武気に頼れない数多は、武器での戦いを選んだのだ。

 純粋な身体能力と、武器を操る技術、敵との駆け引き、そして本能的に理解をする第6感。


 それを、突き詰めた。

 それこそ、武気や、武姫を使わない勝負でなら誰にも負けない程に。

 そう、誰にも負けたくなかったから。強くなりたかったから父と母のように……。


 それなのに。その力を十分に発揮しているのに。手抜きをせず、本気で戦っているのに勝てない。

 純粋な身体能力で、繰り出す攻撃の技術で、一手一手の駆け引きで、咄嗟の時の勘の良さで負けはしないが、勝てもしない。

 身体能力が一緒なわけでも、技術が同じわけでも、駆け引きが同等なわけでも、勘の良さが同質なわけでもない。


 「こんなのは久しぶりだからな」

 「まあ、言うだけあるわね。でも、それだけ。武気での戦闘が出来ないようではな」

 「おい、誰が出来ないって言ったよ?」

 「え?」


 そう、今の普通の状態(、、、、、)での本気では勝てない。

 俺が今使える力は、何も武器だけではない。

 武気も、少ないだけで使うことは可能(、、、)。


 そう可能なのだ。可能(、、)なら、出来る(、、、)ようにすればいい。

 出来ないこと(武姫顕現)ならともかく、可能なら出来るようになる。

 使えるものが少ないのなら、何かで代用する。もしくは、軽量化(、、、)すれば良いのだ。


 「なんで、武気術を使うと紫色のオーラが出るかわかるか?」

 「はあ?いきなり何言ってんの?そんなの、力を使っているからじゃないの?」

 「漠然としているな……。たしかに、一般的には力を使う証左と言われている。紫色の濃薄は武気の質の違いだってな。だけど、あれは違う。」

 「だから何?」

 「あの紫は、使いきれなかった武気だ。つまり、無駄遣いしてるんだよ」


 そう、紫が濃いヤツは武気の使い方が下手だ。逆に薄いヤツは使い方が上手い。なら、全てを使い切るとどうなるか?


 「答えは、透明だ!」

 「何言ってるの?さっきから」

 「講義だよ。そして、ここからが本当の本気だ」


 俺を透明なオーラが包み込む。

 蜃気楼のように見えているだろう。

 極限まで、消費を落とす。それでも、普通の人と変わらないか少し短い程度だ。


 「一気に、片付ける」

 「雑魚が吠えるな!」


 さっきとは、一変して俺が押していた。

 それは当然だ。

 さっきは拮抗していたのに、身体能力と第6感が強化されたのだ。

 拮抗が崩れるのは当たり前だ。


 「くっ、何故だ、何故だ何故だぁ!」


 焦った匣刀ががむしゃらに振り回す刀を、打ち払い巻き上げた。

 くるくると回り、宙を舞った刀の匣刀が地面に突き刺さる。

 そして、それと同じくして匣刀には数多の刀が向けられていた。


 「俺の勝ち……でいいよな?」

 「……あ」

 「あ?」

 「あるじ様ぁ!」


 勝った瞬間に甘ったれた声で、そう言ってくる匣刀。

 数多は何が何だかわからなくなった。


 「お、おい。どうしたんだよ、お前?」

 「あなたは私のあるじ様です!私が身を預けるにたる人物」

 「は?お前、さっきゴミだとか、雑魚だとか、能無しだとか言ってたじゃんか」

 「能無しは言ってません!あるじ様の強さに惚れました」


 匣刀が、そう言い俺の前に跪いた。

 それはまるで王に傅く、騎士のようだ。


 「私の全力を持ってあなたに従いましょう。これより、あなたの道を私が切り開きます。存分に使ってくださいませ、あるじ様」

 「あ、ああ、よろしく頼むよ」

 「そこで、私に銘を頂けませんか?」

 「銘?匣刀じゃないのか?」

 「さっきも言いましたが、それは武器状態のときのものです。武姫状態のときのものは持ち主に決めてもらうものです。それをもって武姫との契約が完了します」

 「そうなのか……」


 数多は、武姫状態の匣刀を見つめる。

 長い黒髪に、黒目。

 肌は、対照的に白い。

 顔立ちは外人っぽいだろう。

 日本よりのハーフと言われても通じるような容姿だ。


 「匣刀って、その銘は何からきているんだ?」

 「はい、私はパンドラの匣(はこ)からきています」

 「そうか、なら単純にパンドラで」

 「かしこまりました、あるじ様。これより匣刀パンドラと名乗らせていただきます」

 「よろしく、パンドラ。俺は桃前数多十兵衛だ。桃前が苗字で、数多と十兵衛どちらも名前だ」

 「よろしくお願いします、あるじ様」 「さあ、死闘を始めようか!」


 数多(あまた)が匣刀に向かって踏み込んだ。

 数多の刀と、人間状態が持つ、刀の匣刀がぶつかり合う。


 「おい、持ち主よ。辛くて頭がおかしくなったのか?顔がニヤついているぞ」


 どうやら、思わずニヤついていたようだ。

 だが、それも仕方がなかった。

 武気に頼れない数多は、武器での戦いを選んだのだ。

 純粋な身体能力と、武器を操る技術、敵との駆け引き、そして本能的に理解をする第6感。


 それを、突き詰めた。

 それこそ、武気や、武姫を使わない勝負でなら誰にも負けない程に。

 そう、誰にも負けたくなかったから。強くなりたかったから父と母のように……。


 それなのに。その力を十分に発揮しているのに。手抜きをせず、本気で戦っているのに勝てない。

 純粋な身体能力で、繰り出す攻撃の技術で、一手一手の駆け引きで、咄嗟の時の勘の良さで負けはしないが、勝てもしない。

 身体能力が一緒なわけでも、技術が同じわけでも、駆け引きが同等なわけでも、勘の良さが同質なわけでもない。


 「こんなのは久しぶりだからな」

 「まあ、言うだけあるわね。でも、それだけ。武気での戦闘が出来ないようではな」

 「おい、誰が出来ないって言ったよ?」

 「え?」


 そう、今の普通の状態(、、、、、)での本気では勝てない。

 俺が今使える力は、何も武器だけではない。

 武気も、少ないだけで使うことは可能(、、、)。


 そう可能なのだ。可能(、、)なら、出来る(、、、)ようにすればいい。

 出来ないこと(武姫顕現)ならともかく、可能なら出来るようになる。

 使えるものが少ないのなら、何かで代用する。もしくは、軽量化(、、、)すれば良いのだ。


 「なんで、武気術を使うと紫色のオーラが出るかわかるか?」

 「はあ?いきなり何言ってんの?そんなの、力を使っているからじゃないの?」

 「漠然としているな……。たしかに、一般的には力を使う証左と言われている。紫色の濃薄は武気の質の違いだってな。だけど、あれは違う。」

 「だから何?」

 「あの紫は、使いきれなかった武気だ。つまり、無駄遣いしてるんだよ」


 そう、紫が濃いヤツは武気の使い方が下手だ。逆に薄いヤツは使い方が上手い。なら、全てを使い切るとどうなるか?


 「答えは、透明だ!」

 「何言ってるの?さっきから」

 「講義だよ。そして、ここからが本当の本気だ」


 俺を透明なオーラが包み込む。

 蜃気楼のように見えているだろう。

 極限まで、消費を落とす。それでも、普通の人と変わらないか少し短い程度だ。


 「一気に、片付ける」

 「雑魚が吠えるな!」


 さっきとは、一変して俺が押していた。

 それは当然だ。

 さっきは拮抗していたのに、身体能力と第6感が強化されたのだ。

 拮抗が崩れるのは当たり前だ。


 「くっ、何故だ、何故だ何故だぁ!」


 焦った匣刀ががむしゃらに振り回す刀を、打ち払い巻き上げた。

 くるくると回り、宙を舞った刀の匣刀が地面に突き刺さる。

 そして、それと同じくして匣刀には数多の刀が向けられていた。


 「俺の勝ち……でいいよな?」

 「……あ」

 「あ?」

 「あるじ様ぁ!」


 勝った瞬間に甘ったれた声で、そう言ってくる匣刀。

 数多は何が何だかわからなくなった。


 「お、おい。どうしたんだよ、お前?」

 「あなたは私のあるじ様です!私が身を預けるにたる人物」

 「は?お前、さっきゴミだとか、雑魚だとか、能無しだとか言ってたじゃんか」

 「能無しは言ってません!あるじ様の強さに惚れました」


 匣刀が、そう言い俺の前に跪いた。

 それはまるで王に傅く、騎士のようだ。


 「私の全力を持ってあなたに従いましょう。これより、あなたの道を私が切り開きます。存分に使ってくださいませ、あるじ様」

 「あ、ああ、よろしく頼むよ」

 「そこで、私に銘を頂けませんか?」

 「銘?匣刀じゃないのか?」

 「さっきも言いましたが、それは武器状態のときのものです。武姫状態のときのものは持ち主に決めてもらうものです。それをもって武姫との契約が完了します」

 「そうなのか……」


 数多は、武姫状態の匣刀を見つめる。

 長い黒髪に、黒目。

 肌は、対照的に白い。

 顔立ちは外人っぽいだろう。

 日本よりのハーフと言われても通じるような容姿だ。


 「匣刀って、その銘は何からきているんだ?」

 「はい、私はパンドラの匣(はこ)からきています」

 「そうか、なら単純にパンドラで」

 「かしこまりました、あるじ様。これより匣刀パンドラと名乗らせていただきます」

 「よろしく、パンドラ。俺は桃前数多十兵衛だ。桃前が苗字で、数多と十兵衛どちらも名前だ」

 「よろしくお願いします、あるじ様」

次回はもう一人武姫を出したいと思います

そこまで良くかは、まだ書いていないので断言できませんが

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