15話
連続投稿二日目です
眠たいです(笑)
「さあ、死闘を始めようか!」
数多が匣刀に向かって踏み込んだ。
数多の刀と、人間状態が持つ、刀の匣刀がぶつかり合う。
「おい、持ち主よ。辛くて頭がおかしくなったのか?顔がニヤついているぞ」
どうやら、思わずニヤついていたようだ。
だが、それも仕方がなかった。
武気に頼れない数多は、武器での戦いを選んだのだ。
純粋な身体能力と、武器を操る技術、敵との駆け引き、そして本能的に理解をする第6感。
それを、突き詰めた。
それこそ、武気や、武姫を使わない勝負でなら誰にも負けない程に。
そう、誰にも負けたくなかったから。強くなりたかったから父と母のように……。
それなのに。その力を十分に発揮しているのに。手抜きをせず、本気で戦っているのに勝てない。
純粋な身体能力で、繰り出す攻撃の技術で、一手一手の駆け引きで、咄嗟の時の勘の良さで負けはしないが、勝てもしない。
身体能力が一緒なわけでも、技術が同じわけでも、駆け引きが同等なわけでも、勘の良さが同質なわけでもない。
「こんなのは久しぶりだからな」
「まあ、言うだけあるわね。でも、それだけ。武気での戦闘が出来ないようではな」
「おい、誰が出来ないって言ったよ?」
「え?」
そう、今の普通の状態での本気では勝てない。
俺が今使える力は、何も武器だけではない。
武気も、少ないだけで使うことは可能。
そう可能なのだ。可能なら、出来るようにすればいい。
出来ないことならともかく、可能なら出来るようになる。
使えるものが少ないのなら、何かで代用する。もしくは、軽量化すれば良いのだ。
「なんで、武気術を使うと紫色のオーラが出るかわかるか?」
「はあ?いきなり何言ってんの?そんなの、力を使っているからじゃないの?」
「漠然としているな……。たしかに、一般的には力を使う証左と言われている。紫色の濃薄は武気の質の違いだってな。だけど、あれは違う。」
「だから何?」
「あの紫は、使いきれなかった武気だ。つまり、無駄遣いしてるんだよ」
そう、紫が濃いヤツは武気の使い方が下手だ。逆に薄いヤツは使い方が上手い。なら、全てを使い切るとどうなるか?
「答えは、透明だ!」
「何言ってるの?さっきから」
「講義だよ。そして、ここからが本当の本気だ」
俺を透明なオーラが包み込む。
蜃気楼のように見えているだろう。
極限まで、消費を落とす。それでも、普通の人と変わらないか少し短い程度だ。
「一気に、片付ける」
「雑魚が吠えるな!」
さっきとは、一変して俺が押していた。
それは当然だ。
さっきは拮抗していたのに、身体能力と第6感が強化されたのだ。
拮抗が崩れるのは当たり前だ。
「くっ、何故だ、何故だ何故だぁ!」
焦った匣刀ががむしゃらに振り回す刀を、打ち払い巻き上げた。
くるくると回り、宙を舞った刀の匣刀が地面に突き刺さる。
そして、それと同じくして匣刀には数多の刀が向けられていた。
「俺の勝ち……でいいよな?」
「……あ」
「あ?」
「あるじ様ぁ!」
勝った瞬間に甘ったれた声で、そう言ってくる匣刀。
数多は何が何だかわからなくなった。
「お、おい。どうしたんだよ、お前?」
「あなたは私のあるじ様です!私が身を預けるにたる人物」
「は?お前、さっきゴミだとか、雑魚だとか、能無しだとか言ってたじゃんか」
「能無しは言ってません!あるじ様の強さに惚れました」
匣刀が、そう言い俺の前に跪いた。
それはまるで王に傅く、騎士のようだ。
「私の全力を持ってあなたに従いましょう。これより、あなたの道を私が切り開きます。存分に使ってくださいませ、あるじ様」
「あ、ああ、よろしく頼むよ」
「そこで、私に銘を頂けませんか?」
「銘?匣刀じゃないのか?」
「さっきも言いましたが、それは武器状態のときのものです。武姫状態のときのものは持ち主に決めてもらうものです。それをもって武姫との契約が完了します」
「そうなのか……」
数多は、武姫状態の匣刀を見つめる。
長い黒髪に、黒目。
肌は、対照的に白い。
顔立ちは外人っぽいだろう。
日本よりのハーフと言われても通じるような容姿だ。
「匣刀って、その銘は何からきているんだ?」
「はい、私はパンドラの匣からきています」
「そうか、なら単純にパンドラで」
「かしこまりました、あるじ様。これより匣刀パンドラと名乗らせていただきます」
「よろしく、パンドラ。俺は桃前数多十兵衛だ。桃前が苗字で、数多と十兵衛どちらも名前だ」
「よろしくお願いします、あるじ様」 「さあ、死闘を始めようか!」
数多が匣刀に向かって踏み込んだ。
数多の刀と、人間状態が持つ、刀の匣刀がぶつかり合う。
「おい、持ち主よ。辛くて頭がおかしくなったのか?顔がニヤついているぞ」
どうやら、思わずニヤついていたようだ。
だが、それも仕方がなかった。
武気に頼れない数多は、武器での戦いを選んだのだ。
純粋な身体能力と、武器を操る技術、敵との駆け引き、そして本能的に理解をする第6感。
それを、突き詰めた。
それこそ、武気や、武姫を使わない勝負でなら誰にも負けない程に。
そう、誰にも負けたくなかったから。強くなりたかったから父と母のように……。
それなのに。その力を十分に発揮しているのに。手抜きをせず、本気で戦っているのに勝てない。
純粋な身体能力で、繰り出す攻撃の技術で、一手一手の駆け引きで、咄嗟の時の勘の良さで負けはしないが、勝てもしない。
身体能力が一緒なわけでも、技術が同じわけでも、駆け引きが同等なわけでも、勘の良さが同質なわけでもない。
「こんなのは久しぶりだからな」
「まあ、言うだけあるわね。でも、それだけ。武気での戦闘が出来ないようではな」
「おい、誰が出来ないって言ったよ?」
「え?」
そう、今の普通の状態での本気では勝てない。
俺が今使える力は、何も武器だけではない。
武気も、少ないだけで使うことは可能。
そう可能なのだ。可能なら、出来るようにすればいい。
出来ないことならともかく、可能なら出来るようになる。
使えるものが少ないのなら、何かで代用する。もしくは、軽量化すれば良いのだ。
「なんで、武気術を使うと紫色のオーラが出るかわかるか?」
「はあ?いきなり何言ってんの?そんなの、力を使っているからじゃないの?」
「漠然としているな……。たしかに、一般的には力を使う証左と言われている。紫色の濃薄は武気の質の違いだってな。だけど、あれは違う。」
「だから何?」
「あの紫は、使いきれなかった武気だ。つまり、無駄遣いしてるんだよ」
そう、紫が濃いヤツは武気の使い方が下手だ。逆に薄いヤツは使い方が上手い。なら、全てを使い切るとどうなるか?
「答えは、透明だ!」
「何言ってるの?さっきから」
「講義だよ。そして、ここからが本当の本気だ」
俺を透明なオーラが包み込む。
蜃気楼のように見えているだろう。
極限まで、消費を落とす。それでも、普通の人と変わらないか少し短い程度だ。
「一気に、片付ける」
「雑魚が吠えるな!」
さっきとは、一変して俺が押していた。
それは当然だ。
さっきは拮抗していたのに、身体能力と第6感が強化されたのだ。
拮抗が崩れるのは当たり前だ。
「くっ、何故だ、何故だ何故だぁ!」
焦った匣刀ががむしゃらに振り回す刀を、打ち払い巻き上げた。
くるくると回り、宙を舞った刀の匣刀が地面に突き刺さる。
そして、それと同じくして匣刀には数多の刀が向けられていた。
「俺の勝ち……でいいよな?」
「……あ」
「あ?」
「あるじ様ぁ!」
勝った瞬間に甘ったれた声で、そう言ってくる匣刀。
数多は何が何だかわからなくなった。
「お、おい。どうしたんだよ、お前?」
「あなたは私のあるじ様です!私が身を預けるにたる人物」
「は?お前、さっきゴミだとか、雑魚だとか、能無しだとか言ってたじゃんか」
「能無しは言ってません!あるじ様の強さに惚れました」
匣刀が、そう言い俺の前に跪いた。
それはまるで王に傅く、騎士のようだ。
「私の全力を持ってあなたに従いましょう。これより、あなたの道を私が切り開きます。存分に使ってくださいませ、あるじ様」
「あ、ああ、よろしく頼むよ」
「そこで、私に銘を頂けませんか?」
「銘?匣刀じゃないのか?」
「さっきも言いましたが、それは武器状態のときのものです。武姫状態のときのものは持ち主に決めてもらうものです。それをもって武姫との契約が完了します」
「そうなのか……」
数多は、武姫状態の匣刀を見つめる。
長い黒髪に、黒目。
肌は、対照的に白い。
顔立ちは外人っぽいだろう。
日本よりのハーフと言われても通じるような容姿だ。
「匣刀って、その銘は何からきているんだ?」
「はい、私はパンドラの匣からきています」
「そうか、なら単純にパンドラで」
「かしこまりました、あるじ様。これより匣刀パンドラと名乗らせていただきます」
「よろしく、パンドラ。俺は桃前数多十兵衛だ。桃前が苗字で、数多と十兵衛どちらも名前だ」
「よろしくお願いします、あるじ様」
次回はもう一人武姫を出したいと思います
そこまで良くかは、まだ書いていないので断言できませんが




