船の中で、、、
私はローズに服を借り、町娘に変身した。
今持っている服は派手すぎて、悪目立ちしてしまう。
ローズは一番自分が持ってる上等な服を私に貸してくれたけど、それもなぜか古い形で、私は今度彼女と一緒に、新しい服を買うつもりだ。
私は鞭を何度か床に打ち付け、手に馴染んんだ鞭に頬ずりした。 決まった私。う
ついでにナイフも回しながら、感触を楽しんだ。 鏡に映る微笑んだ姿はどう見ても悪役令嬢そのものだった。 私は傭兵のお供を連れ、港の角の小さな店に入った。
店で一番船が見える場所の窓側に座り、兄が来るのを待つことにした。
しばらく見ていると、教会から、また一人、18歳ぐらいの女の子がやはり泣きながら連れ出され、神父と思われる人と船の中に入って行った。 船には大きな箱が沢山運ばれていった。
しばらくすると兄とその部下達が私達に合流してきた。
兄はこの船は異国の船なので相当慎重にしないと国際問題に発達しかねないので、慎重にしないといけないと言った。 わが国では奴隷売買は禁止されている。 それをもし我が領土でやっているとしたら、国王の教会だとしていても許されることではない。
神父が船から一人降りてきたところを、兄は彼を拉致した。
神父の話によると、先ほどの少女は異国の少女で、親元から依頼があり、国に返すことになったとの話だったが、その前のロイドの妹のこともあるので、俄かには信じられなかった。
私はロイドの妹のことが心配になった。
まだ彼女は10歳にも満たない少女で兄と別れ心細い思いをしているだろう。
私は一足早く船に潜入して、彼女達の所在を確かめたいと兄に言った。
兄は心配してくれたが、私は少しでも早く彼女達の安全を確かめたい。
私の護衛のロメオに神父の服を着せ、私を船に連れて行ってもらった。
ロメオは厳つく神父にはどう見ても見えなかったが、ここは荒くれ港町、こんな神父が一人ぐらいいても不思議ではない。 弟の子の姿には笑いをこらえていたが、私達2人はまんまと船にもぐりこんだ。
夜になれば、この船には一斉に手入れが入る、でもその時、彼女達が見つからなかったら、大変なことになる、私は潜入捜査を試みた。
船員は私を見ると、すぐさま地下にある牢に案内した。
そこには7,8人の少女達が震えながら泣いていた。
その中に先ほど連れて来れれた少女がいた。
私は彼女に隣の国の人なのか? と聞くと、彼女は伯爵領の伯爵令嬢らしい。
誘拐され教会に連れてこられ、この船に乗せられたらしい。
私は、ロイドの妹らしい一番小さな子のそばに行き、もうすぐお兄さんに会えるから安心して良いと声をかけた。
暗くなったら助けがくるから、それまで、がんばって、皆で協力するように、、、泣いている少女たちに言った。
そろそろ積み荷も積み終わる頃だ。 積み荷の中には兄たちが部下たちが、何人か入っている。
夜になると公爵領の権限により、一斉に積み荷を調べる予定だ。
船内が騒がしくなる前に私はこの子達をどこかほかに移し隠さなくてはいけない。
船に手入れが入る頃、大切な証拠になる子供達を船員たちは放っておくことはしないだろう。
2時間ほどすると船員の何人かが、私たちを見回りに来た。
そしてパンを私達に配った。 私は泣いてないで、しっかり食事をするように彼女達に言った。
今度見張りが回ってきたときは、私は忍ばせていた鞭とナイフをとりだした。
私の鞭とナイフ裁きを彼等に見せてくれるわ、私は高らかに宣言した。




