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悪役令嬢って誰ですか?  作者: 雪風花


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レゾナンス、共鳴?悲鳴  追ってくる悪役令嬢の霊と追われる執念の男の霊

ビビアンの霊は機嫌がよかった。   やっと、自分好みの男の霊を掴まえた。

地獄の門で2年ほど待っていても、こんな良い男の霊は現れなかった。

あの日メイドを鞭打っていたら、急に血圧が上がりそのまま私は、天に召されてしまった。

思えばつまらない退屈な人生だった。  

父も兄も私の我がままを聞いてくれたが、私を愛してはくれなかった。

父も兄も私が生まれるとすぐに母が死んだので、母を私が殺したと思っているのか私が母様に似てくると、早く公爵家から追い出そうと婚約者を早くからあてがってきた。   

私は母と正反対な服装をしてメイクをして、なんとか父と兄に愛されようと努力したが、彼等は私からますます離れて行った。

婚約者達もそうだった。 私にはまるで興味がなく、たんなる仕事上の取引に似た婚約だった。

一人目のアンドレ様は黒髪に黒目で何処か哀愁を帯びた顔が大好きだったが、彼は私のことが嫌いらしく私から離れて行った。

私は彼に我がままをいったのは、彼を試したかったからだ。

彼とは喧嘩ばかりしていたが、心は繋がっていると思っていた。

たとえ私がどんなでも、愛してくれる婚約者が欲しかった。

2番目の婚約者は兄の友人で最悪だった。

彼は私に愛情はないのに、自分の事業のために私と婚約したのだ。

彼は穏やかで優しい人だったが、大人でまるで感情が見えない人だった。

私の焦りの感情は雪のように募り、次第に彼にあたるようになっていった。

彼は仕方がないなぁ、と微笑むだけで、私の悪役令嬢としての噂は社交界全体に広がった。

彼との婚約放棄は清々した感じがしたが、私は父に謹慎を申し付けられ、次の婚約者が見つからなければ、私はそのまま、この家を出て修道院に行くことになっていた。

私はイライラがつのりメイドや使用人につらくあたるようになっていた。

そんな時私は天に召されたのだ。

私は地獄の門の前で私と一緒に門の中に入ってくれる男の魂を待っていた。

騎士で魂も姿はまあまあな男がいたが、計算高い男で私のいた世界と同じだった。

この地獄の門に来る魂は基本悪人なので、計算高い人が多いのだろう。

私は退屈しのぎに私に憑依してしまったビビアンのことを見ていた。

彼女は母様に似たドレスを着ていたが、父や兄から愛されていた。

屋敷の人にも愛され、おまけにどう考えても地獄の門には来そうにない心のきれいな恋人も見つけていた。

そして一番興味を持ったのは死んでも彼女に纏わり付く黒い執念深い魂の男だった。

彼は私好みの姿をしていて、彼は彼女に対して強い執着心を持っていた。

私にはその執着心が特上の愛にみえた。  こんな男を私は探していたのだ。

私の魂は彼の魂に激しく共鳴してしまった。

もう彼を逃がさない、彼がヘトヘトになって私と地獄の門を一緒にくぐるか、私の魂が消耗して消えるまで彼を追い続ける。

私は負けない、私は強い、私は直樹の魂を追い続ける。

直樹は悪役令嬢の魂の思わぬ出現で戸惑い,恐れ、天を逃げまとっていたが、疲れ果てやがて地獄の門の中に彼女に手を引かれ、(たすけてくれ~)の言葉を残し消えて行った。

どうやら直樹の霊はある時はビビアンにナイフを投げられ、鞭打たれしながら、2人で地獄で幸せに?なれたようだ、知らんけどね。



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