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悪役令嬢って誰ですか?  作者: 雪風花


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あaaaa~夏休み、クールになってしまいました

ついにその日が来て、アンドレ様はロイドの先生として私の前に現われた。

私は淡いラベンダー色の母のドレスを着て、なるべく穏やかな顔をして兄様と使用人一同と一緒に彼を迎えた。

私の母様もスミレ色の瞳でこの服がとても似合っていて、彼女の肖像画にもこのドレスを着た母様が描かれている。

このドレスを着ると、母様に包まれているようでなんとなく心が落ち着く。

心の中では彼には不安や恐怖、猜疑心があったが表情になるべく出さないようにした。

彼は何故。ロイドに近づき再びこの屋敷に来たのだろう? 前世の直樹のように私のことを殺したいほど恨んでいるのだろうか?

アンドレ様は私ににこやかに挨拶したが、正直、時々私を見る彼の目がとても怖かった。

ロイドはまず、アンドレ様を自分の部屋に案内した。

兄様は屋敷の使用人に彼が私の元婚約者だと言うことを話し彼に対し警戒するように指示した。

ローズやロメオなど途中からこの屋敷に入った者もいるが使用人の中には古くからいるものも少なくない。

婚約を解消したのは4年ほど前になるが、彼は屋敷に出入りしていたので、覚えている人もいるだろう。

すべてを内緒にしたかったが、過去を知っる人達から尾ひれを付けられ、あれこれ噂されることの方が怖いので兄様が決断されたことだった。

肝心な彼に謝罪したい私がアンドレ様をまるで知らないというのも困ったことだ。

お茶の用意ができたので、兄様はアンドレ様とロイドを応接室に読んだ。

兄様とアンドレ様は、短い間会話をして、それから3人で用意されたお茶を飲んでいたいたが、お茶の時間が終わるとアンドレ様は父の執務室に案内された。

ロイドも無邪気に彼らについて行こうとしたが、兄様にやんわり断られたようだ。

そして、兄様がお父様の執務室から出て来て、私を執務室に行くようにと言った。

さて、いよいよこれから私の出番だ。

ドアの前で心臓がバクバクしていたが、彼が許す許さないにかかわらず、ここできっちり謝罪をしておきたい。

私は執務室の前でクールダウンし執務室に入った。

お父様は婚約放棄後の彼の不幸な出来事をすべて知っていて、出来る限りのことをした、と彼に話した。

その話に彼は酷く驚いていたが、やがて納得したようだ。

生活のため肉体労働をしていた平民の自分に貴族学園から急に採用の通知が来た時、なにかおかしいと思っていた。

私は彼の前で、自分が彼にしたことを謝った。

そして出来ることなら私の過去にしたことを許してほしいとお願いした。

お父様の前にいる彼は「自分も彼女もまだ若すぎて、婚約には適していなかった、すべてを水に流します」と言ってくれた。

私はホッとすると同時に嬉しくなり肩の荷が下りたようだ。

その後ロイドが私が朝作っていたフルーツタルトが食べたいと言ったので、兄様を加え4人で私の作ったお菓子を食べた。

「ロイドがいつも姉様が作る料理やお菓子が美味しいと自慢していたが、本当のことなんですね」とアンドレ様はロイドの前では始終穏やかな様子でお菓子を食べていた。


屋敷の皆は皆警戒態勢で特にロメオとマリオは私の後をぴったりついて歩いてくれた。

私はアンドレ様に謝ることが出来、彼を屋敷に着いた時とは違う気持ちで屋敷を送り出し、馬車に乗る彼に別れの挨拶をしたが、彼が囁くように私に別れ際言った言葉が私の心を凍り付かせた「このまま俺に許されると思っているのか?勘違いするなよ」それは隣にいるロイドにも聞こえないぐらいの低く小さな声だったが、まるで悪魔の囁きだった。

アァー~、やっぱり彼は直樹に似て嫌な奴なんだ、謝ったたぐらいでは私の気持ちは伝わらないのね、このまま彼を追いかけて行って、彼と喧嘩でもすれば良かったのか? 急に私の前には寒い夏が広がってしまった。





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