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悪役令嬢って誰ですか?  作者: 雪風花


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消えない罪

新年の新しい一日のパーティーから一週間ほどして私は兄様に頼みアルフレッドに正式に謝罪するため、

3人で公爵家の港のレストランで会った。

アルフレッド様はきちんと正装して私たちの前に現われた。

アルフレッド様は兄様と挨拶してそして私に「今日のドレスは良く似合っている」と微笑んでくださった。

私はアルフレッド様にしてきたであろう数々の非礼をあやまった。

アルフレッド様は優しく「僕の計算高い婚約がきっとあなたを苦しめていたにちがいない、申し訳ないことをした」と言ってくれた。

兄様は「私が無理に婚約解消された妹を君に押し付けたのががいけなかった」とアルフレッド様にあやまった。    

彼の私の婚約と同時に始めた事業は5件ありそのうち3件は完全に暗礁にに乗り上げていた。

彼の事業に融資したのは、侯爵家の寄り子である伯爵、子爵達が多かった。

いずれも公爵家との婚姻が無くなってしまったとの理由に徐々に手を引いてしまったらしい。

どの事業も内容は悪くないので3件の悪化してしまった事業は不良債権ごと公爵家で引き継いだ。

残りの2件はまだ何とか稼働しているので、侯爵家が手を貸せばなんとか持ちなおせそうだった。

そのことを兄が話すとアルフレッドは安堵の表情を浮かべた。


もともと伯爵家は地味だが手堅い事業をしていて、領地の管理も上手くいっていた。

私と婚約さえしなければ、社交界であれほど侮蔑を受けたり、嘲笑の的になったりはしなかった。

私は貴族が催すパーティーなどに彼と2人で参加していたが少しでもでも気に入らないことがあると、彼の服にシャンパンを掛けたり大声で怒ったり時には暴力を振るっていたらしい。

そんな目に会っている彼を気の毒に思う人もいたが、金で体を売った悪役令嬢の奴隷だとか言って、影で笑っていた男性も多かったようだ。

以前の私の行いは彼の財産だけではなく、彼の心、彼の名誉まで深く傷つけてしまったようだ。

私は贖罪の意味でなにか私に出来ることがあれば、彼の事業に協力することを約束した。


アルフレッド様は私を見てためらいがちに「君の父上にあなたには保留になっている婚約者がいると聞いているが、是非私も候補の一人にしてほしい、婚約放棄後,他家に婚約の釣書を送ったがどの家にも断られ、あなたと結婚する以外子孫を残す方法は私にはもうない」とお願いされた。

私は彼にしたこのの、責任をとらなくていけないのかもしれないと一瞬思ったが、子犬のような泣き顔のアレクを思い出し、アルフレッド様にそれは出来ないと断りをいれ、伯爵家が経済的に安定すれば素敵な婚約者が見つかると彼に言ったが貴族の婚約というものの重みを改めて思い知った。


その後兄様に助けを求めるように兄様を見たが、兄様は無言で何も言わず、私とアルフレッド様の間にはただただ気まずい雰囲気が流れていた。


アルフレッド様とレストランで別れた後、私は馬車に揺られ考えていた。

アレクもこれから社交界に出る機会があると思うが、私の3番目の婚約者だと知れたら、嫌な思いをさせられないか?

私がいたら彼の未来のさまたげにならないか? 私は私ではない過去の私に深い絶望感をいだいた。







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