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悪役令嬢って誰ですか?  作者: 雪風花


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雪あかり

冬の季節が到来して、この国に来て初めての雪が降った。

めったに降らない雪であったが、暖かいオーバーコートが欲しいところだ。

絹のスカーフももう少し暖かいものをという提案で毛糸で編んだマフラーを提案した。

この国にも冬になるとマフラーはあるのだが、いずれも単色である。

私はスカーフのように四角く大きなもので、カラフルなチェック柄を提案した。

まあ、色合いは灰色に赤のチェックとかバーバリー?ぽい配色にした。

冬はどうしても暗目の色のドレスが多くなるので、マフラー位派手にしても良いかな、と思った。

男性用にも兄様とアレクとフェルナンドに長方形のマフラーを頼んだ。

男性用は青を基調とした、黄色や黒の細いチェックにしたが、お父様には少し派手だったので、お父様には後で単色なものを用意すると言ったら、お父様は少し拗ねてしまった。

お父様もバーバリーチェックが欲しかったかな?

悪役顔に黒に赤いチェックが映えるかもしれない、う。

今回もまた協力してくれた、商家3人娘、ロメオやローズ、屋敷の皆、ミモザ、マフラーが欲しいと言うので、今年の冬は店で出す前に作ったものは無くなってしまう可能性がでてきた。

来年になったらアニー達の商会も同時に売り出したいと言うので、私の店と同時に売り出すことにした。

何しろバーバリー柄のマフラーを提案したのは私だが実際骨を折っていろいろ手配してくれたのは、3人娘だから、断るわけにいかなかった。


そんな忙しい毎日だが、フェルナンドもこの領に来てから3か月がたった。

彼は父や兄に同行して領地の偵察、管理の方法を学んでいるし、執事の教える帳簿管理の仕方も真摯に勉強しているという。

一時フェルナンドは私の婚約者との噂がメイドの間で出ていたようだが、ローズが中心になり否定してくれた。


私は以前からアレクに話していたフェルナンドの恋人のジゼルのいる修道院に場所がわかったので、

アレクと2人で修道院の寄付をするという名目で彼女に会いに行くことにした。

ジゼルのいる修道院は子爵領の端にある古びた修道院であった。

まずはアレクと2人で訪ね、寄付を約束してそれからジゼルに個人的に合わせてほしいとお願いした。

寄付の額が多かったので、修道院の院長も断り切れず、ジゼルに私達を合わせてくれた。

ジゼルは可愛い人で優しい目をしていたが悲しそうですべてを諦(あきら)めた目をしていた。


ジゼルは私を見て「公爵家のお嬢様のビビアン様ですね。王子様とのご婚約おめでとうございます」と目を伏せながら言った。

どうやら彼女にも両親から話があったようだ。

彼女は王子が他国で失敗して、国に戻ってきたことをとても心配してたようだ。

彼女の言葉を聞いて、アレクは私の手をきつく握った。

私は彼女に私の婚約者はここにいるアレクだと話し、城で彼と会ったこと、そして今までのことを彼女に話した。


私はジゼルにフェルナンドとは偽の婚約をしたが、一年半たてば、婚約を解消するので、彼と子爵領を一緒におさめてほしいと頼んだ。

彼は今でもあなたを思っている、あなたに会える日を思い、必死に勉強してる、と話した。

窓の外にはチラホラ雪が降ってきた。

彼女の目には涙が今にもあふれそうであったが、私達の前で涙を見せまいと、話を聞きながら窓の外を見ていた彼女の瞳に暖かな灯がともっていた。


アレクと2人で修道院から帰る途中、馬車の中から雪あかりがちらほら見えた。

それはフェルナンドとジゼルの、まだぼんやりしているが希望の光だと思った

アレクといったん伯爵家に戻り別れ際;私は少し早いがクリスマスプレゼントのマフラーを抱きつくようにして彼の首に巻いた。  

いきなりのことに彼は驚いたように私を見ていたが、あ、チェックのマフラーが似合っていて可愛いかも、と私は思ってしまった。

アレク様、びっくりした? 悪役令嬢でごめんなさいね。






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