どうでも王子フェルナンド
いままで自分の人生は王家の意思により決まりどうでもよいと思った。
こんな自分にもお忍びで王宮を出て、ある子爵領で優しい令嬢にあった。
私と彼女の生活は短かったが、楽しくお互いに深く愛を感じていた。
でも私は彼女と引き離され、城に連れ戻された。
そしてその後、国同士の友好のため、強国である近くの王国に婿として政略結婚をした。
私はその国の女王を頑なに拒否したので、次第に待遇が悪くなり、やはりその国でもどうでもよい存在に成り下がった。
私は自分の国に帰ってもう自分の人生のことは何も考えられなかった。
王から社交界でも問題のある公爵令嬢の婚約者になったと聞いても何も感じなかった。
王家を出られるなら、それでも良いと思った。
実際に悪役令嬢と呼ばれているビビアンに会ったが、彼女は私の態度に腹を立てていたが、私の話を聞いてくれ、彼女にはすでに婚約者と決めた人がいるが、私を王家から解放してくれると約束してくれた。
王家に押し付けられた婚約で力のある公爵家でも断ることができなかったのか、侯爵家にも令嬢にも見返りがあるのだろうと思っていたが、彼等を見ているとそうでもなさそうだ。
公爵家も彼女も王家の見返りはいらないぐらい、活発に生き生き生活している。
私は婚約後すぐ住まいを公爵邸から移され、近くの屋敷から公爵家に通うかたちになった。
私は金色の髪に金色の目をしているので王族であることはすぐわかるので、王家にゆかりのある母方の客人と屋敷の皆には紹介された。
公爵の領地視察や息子の港の管理の時は私も同行して、館では執事見習いとして、領地管理の勉強をすることになった。
令嬢からは何とか恋人に合わせる手配をしてくれると約束してくれた。
私は彼女に感謝して、毎日を過ごしている。
子爵領主になるため、侯爵家で勉強していこうと思う。
ビビアンは王子との婚約後、なんとなくアレクと顔を合わせづらく、自分達の商店に出す商品のこともあり、忙しく公爵邸で仕事をしていた。
そんな時アレクが私の侯爵領を訪ねてきた。
ラルフ夫婦が来て、ブドウのジャム、蔓の籠がたくさんできたこと、葡萄酒も完成したこと、などたくさんのことを話してくれた。
私はアレクに一度フェルナンドを紹介したかったが、フェルナンドは兄と公爵邸を出ており、彼をお茶と茶菓子でもてなしたが、屋敷の人達が見ていたので、何かお互いによそよそしい感じになってしまった。
店に出す商品の手配も一段落したので近いうちに公爵家に行くと約束した。
アレクが良いきっかけを作ってくれたので私は再び彼の屋敷に行くことにした。
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