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悪役令嬢って誰ですか?  作者: 雪風花


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伯爵令息アレクサンダーと公爵令嬢ビビアン

ビビアンは昨日、やはり少しだけ兄様に怒られてしまった。

ロメオとマリオが兄様に上手く言い訳してくれたので、さほど怒られはしなかったが、兄様は心配してくれたようだ。

私は明日アレクの館に行くのでたくさんの野菜、肉を用意した。

アレクの畑でも野菜はとれるが、野菜や肉をたくさん使って、スープを作りたかった。

スープなら温め直せば、今の季節2日ほどは飲めるし、明日ラルフ夫婦が来ても大丈夫である。

次の日、大量のアンナさんの焼いた沢山のパンとアップパイを持ってロメオとマリオを連れてアレクの館に行った。 

アニーさんに頼んでおいた2人用のテーブルと椅子も昨日公爵家に届いたので一緒に馬車に乗せた。


ロメオもマリオも城に同行してくれたので、王宮での出来事は大体のことは知っていると思うが、一言もそのことは言わない。

彼等は無口ではあるが、心が優しい。   私のところに来てくれて良かったと思った。

馬車の中で彼らの屋敷のことを話すととても喜んでくれた。

今度一度元メイド長の住んでいた館に連れて行こうと思う。   

内装は彼等の好みに変えたらよいし、彼女さん達も連れて来て館を見たらいいと彼らに言ったら、照れていた。

新築するにしても時間がかかるので、早く場所は決めたほうがいい。

そんなことを話してるうちにアレクの館に馬車は到着した。


アレクはいつものように庭に出て、私を待っていてくれた。

私は昨夜のことがあるので、アレクに会うのが少し恥ずかしい。

アレクは嬉しそうに私たちの馬車を待っていて、到着したら、テーブルや食料品を館に入れるのを手伝ってくれた。

私は厨房に着くとすぐ野菜と肉のたくさん入った、コンソメスープを作った。

スープを作った後、私たちはラルク夫妻の部屋にもう一度点検に行った。


ラルフ夫妻の部屋は館の奥にある、日当たりのよい部屋と寝室用の2部屋を用意した。

どれも、侯爵領のアニーさんにお願いして揃えた新品だ。

2人でゆっくりお茶を飲んで欲しくて買った2人用テーブルも届いたので、アレクと2人でラルフ夫妻の家具の配置をあれこれ考えていたら、マリオが「新婚さんみないだ」と笑った。

室用の部屋には大きなベッドとサイドテーブル、薔薇の花のランプを用意した。

大き目な日当たりのよい部屋にはお茶用のテーブルと椅子、戸棚、本箱、机、ソファも用意し

2人の到着の準備はおおかた整った。


私はアレクに葡萄酒をもう一樽だけお願いした。

アレクは快く引き受けたけど、それを王宮での私の婚約式の時持って行くとは彼には言えなかった。

ワイン作りは大変なので私達だけで楽しみに作るだけで、伯爵領は山ぶどうのジャムを名物にしましょうと、私は彼に言った。

ジャム作りはアレクの屋敷で出来るので秋の山ぶどうのシーズンだけでなくて、季節ごとにジャムになりそうな果物を伯爵領で探すように彼に領地の巡回の時に頼んだ。

林檎の木はあると答えたので冬はリンゴジャムも作ろうと言った。


そんなことを話していると、嬉しいことに私達の待ち人が到着したようだ。

ロメオとマリオが庭で何やら騒いでいる。   きっとラルフ達の到着が嬉しかったのだろう。

私とアレクはさっそく玄関に行き彼らを迎え入れた。


ラルフの妻のミモザは2人の出迎えをとても嬉しく思った。

美しい2人が並んで、私達を待っていてくれた。

主人が話していた通り、ビビアンお嬢様は白い肌に大きな紫色の目をしたお人形のようにきれいな人だった。

アレクサンダー様は見た目、童顔で少年ぽい顔だが整った高貴な顔だちをしていて、優しそうでおだやかそうな人だった。

ミモザは貴族に人達を今まで見たことがなかったが、やはり私達とはまるで違う人間のように見えた。


2人がニコニコしながら、私達を昼食に招いた。

「2人とも長旅疲れたでしょう。  食事したら、部屋でゆっくり今日は休んでね」とお嬢様は言ってくれた。 

皆で食べる食事はとても美味しかった。  暖かなスープもコロッケと言うものが入ったパンやハンバークというものが入ったパンは初めて食べたが美味しかった。

山ブドウジャムも出してきてくれ、つけて食べたら甘く美味しかった。

そして、最後に綺麗なブドウで出来たワインというのをコップに入れて持って来てくれた。

一口飲むと心地よい暖かさが体中をめぐる。   初めて飲んだが美味しかった。

夫のラルフはこれは自分が作ったのだと自慢げに言ったが、まわりの皆はラルフがいちばん頑張ったと言って笑っている。   

主人はこんな素晴らしい物を作れるのだ、と思うと嬉しかった。


ビビアン様とアレクサンダー様は私達の部屋に案内してくれたが、素晴らしい家具が置かれたきれいな部屋だった。

私達はこんな優遇されてよいのだろうか? なんだか嬉しすぎて夫の前で泣いてしまった。

夫は優しく私の肩をだいてくれた。

部屋のテーブルにはお茶のセットがおいたあり、ビビアン様は「ゆっくり部屋で休むように」と言ってくれた。  


村を出て馬車での旅、綺麗な部屋、何もかも夢のようだ。

ビビアンお嬢様は2人でゆっくり食べるようにと言ってアップルパイを持ってきたくれた。 

アレク様の婚約者様は優しい方だ。 デザートも自分で作って皆に食べさせてくれる、と夫は言っていたが、実際に会いその優しさと美しさに驚いてしまった。  





   


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