ローズとお友達作戦
私はどうやってローズとお友達になったら良いのだろう?
鞭で打ってるとき転移したので、彼女の背中には鞭の跡があるのだろうか?
もしあるなら、私は彼女に謝らなければならない。
今日はゆっくり休んでもらい、明日、ローズといろいろ話してみよう。
どうせ私はしばらくはこの屋敷からは出られないようだから、暇な時間はいっぱいある。
この世界で私の出来ることはなにかあるだろうか? メイドをいじめてる場合じゃない。
私は、トイレットルームに入り、ド派手なメークをすべて落とした。
とりあえず、ローズに言ってこのド派手なドレスを皆処分してほしい。
ドデカイだけの宝石を何点か売れば、ドレスの何着かは買えるだろう。
それには父様の外出許可が必要だ。 父様には可愛く迫ってみようか?
迫るなら、兄様のほうがよいのか? とりあえず夕食の時、2人の様子をみてみよう。
食堂に行くと、私の席は父と兄より少し離れたところにあった。
私は椅子を皆のそばに寄せた。 父とローズの部屋のことで話しがしたかったのだ。
今ローズは何人かに分かれてメイド部屋にいるらしい。 私が彼女を特別扱いしたら、彼女出の部屋の居心地はよくないものになるだろう。 私は過去のビビアンの行ったことが理解できないし、するつもりもないが、彼女に憑依したからには、ローズには責任がある。 誰も私を担当する者がいなかった中、お金のためとはいえ、私に使えていてくれていた。 その彼女に私は罰として醜いことをしていた。 私は彼女に友人になってもらいたい。 そのためには隣の部屋が必要だ。
お父様、私はニッコリ父に微笑み、父にお願いをしてみた、彼は非常に驚いた様子で私を見ていた。
兄は私の顔を穴のあくほど見て、母親にそっくりだと、言った。
私のお母様、どんな方なのか知らないけど、さぞかし美人だったのだろう?
兄様には母様の思い出がありますか? と聞くと、「そうだな、僕もまだ小さかったのであまり記憶がないが、花のようなきれいな人だった」と私に言った。 私は母が私を産んですぐに病気になり亡くなったので父の母の死への落胆は酷かった、そのためしばらく父は私を遠ざけていたようだ。
私は子供がいない父の兄にあたる叔父の妻に5歳までそだてられたが、どうやら、私のことを叔母やメイド達は虐待していたらしい。 そのことがわかり、父は私をこの屋敷に戻し、それ以来、私はこの屋敷のメイド達に育てられ、父は私には甘々になってしまったらしい。
兄も私を不憫におもっていてくれているらしいが、日ごろの私の行いが悪いので、いつも頭を痛めているようだ。 父は私のお願いであるローズの部屋のことをさっそく了解してくれた。
なんだ、悪人顔をしてるわりに娘には甘い父親なんだ、私は続いて兄に、お母様の肖像画があるならわたしにみせてください、とお願いした。 兄はあんな顔をしているが、たぶん相当なマザコンだ、と思った。 この世界でも私は男性に持てる自信があると思ったが、前世、もとボーイフレンドに刺され死んだ、ので油断は禁物だ。 適当に付き合うと、今度は剣で切り殺されるかもしれない。
前世でも適当に付き合ったつもりはなかったんだけど、純粋に好きになって純粋に他に目移りしただけで、私は何も悪くないもん、お金や品物を要求したこともないし、むしろ相手の方が調子にのり、人の体に触ったりされたら、もう無理、嫌い、になっちゃうんだよね。 結局、婚約者以外はたくさんの人とつきあったけど、私が未熟で愛してなかったのかも、と今なら思う。
さて、今世ではどんなことになるやら、家族以外の男性の皆に嫌われているみたいだから、前世のようなことはないんだろうけど、もう20過ぎて婚約放棄されてるみたいだから、一人で生活をなんとかしないと、、、いつまでも、父と兄に頼って生きるわけにもいきそうにない。
私は兄に連れられお母様の肖像画のある使われていないお母様の部屋に行った。
父はお母様の部屋をそのまま保存していたらしい。 そこには金色の髪にバイオレット色の目をした、美しい女性が描かれている肖像画があった。 こんな美しく優雅なお母様が、よく父親のような悪人顔の男と結婚したなと思ったが、お父様はお母様のことを深く愛していたらしい。
きっとその思いがお母様にも伝わり、私やお兄さまが生まれたのかもしれない。
お兄さまは父親似で私はお母様似なんだよね。
そうだ、今回のことで外出禁止になってしまったが、お母様の真似をすれば、お父様は私に何でも許してくれるかもしれない。 私はドレッサーに入りきれなく山積みになったドレスの山から、白とスミレ色のドレスを手に取り、お兄様にこれをしばらく借りても良いかと? と尋ねた。
兄は「もうこの服は誰も着ないし、似たようなドレスがたくさんあるので、大丈夫だろう」と私に答えた。
私はこのドレスを着て、父にお願いして、メイドのローズと一緒に屋敷の外に出る許可を貰おうと思った。
なんせ、この世界のことは私にはちっともわからないのだから、、、




