鏡よ、鏡よ、鏡さん、ヘンシン~~、出来なかった。
私はメイドの手をとり、辞めさせないので、安心してと、彼女に言った。
私はテーブルの上にあったオレンジをナイフで半分に切り、皮を剥き半分をメイドに差し出したが彼女はかなり驚いていた。 ナイフをくるくる回したり、ナイフの扱いが思ったより上手でビビアンは、以前はナイフ投げでもやってたのかしら?
試しにターゲットを決めスパッとナイフを投げ壁に突き刺してみた。 あら上手、これは彼女の特技かしらん? ダメだわ、メイドさんを脅かしてはいけないわね。
一緒にオレンジを食べましょう。
私は皿に入ったオレンジを手づかみで食べ始めた。 メイドは恐る恐る私を見てオレンジを口にしてた。 彼女の名はローズ、年齢は17,8歳ぐらいかな? 可愛い子で私の専属メイドらしい。
私の場合たぶん誰も専属メイドになりたくなくて、ローズが仕方なく志願してくれたらしい。
私は彼女と友達になろう。 年はたぶん私の方が年上ぽいけど、彼女にはいろいろ教えてもらわないといけないことがありそうだ。 ローズに聞いたら、彼女はメイドの下仕事も兼任しているらしい。
私の専属メイドに下働きをさせるな、私はお父様に私の隣に彼女の部屋を作ってもらおうと、お願いしよう。 他のメイドにも彼女には他の仕事はさせぬように、厳重注意をした。
私が睨むと、彼女達は体を震わせ、俯いていた。 返事がないと言うと、声をそろえて、ハイといった。 ちょっと、気分がよいわぁ。 悪徳令嬢も悪くないかもしれないと、その時思ってしまった。
ローズに今日の午後はゆっくり休むように言い、彼女を部屋から下がらせた。
私は部屋を家探しするように、机の引き出し、タンスの中など、自分の持ち者を調べた。
宝石箱には宝石が沢山ありどれも大きく目立つものばかりだった。 趣味悪すぎ、こんなものいらない、つけてる私が目立たないで宝石ばかりが目立ってしまうと私は思った。
机の中には、金貨がたくさん入っていた。 私の待遇は悪くはないんだわね。
本箱には本がほとんど入ってないが、勉強が苦手だっかのかな? ビビアンは?
今から勉強しなくてはいけないなんて、最悪だ、私はため息をついた。
私は洋服ダンスを開けた。 まあ下着はしょうがないけど、ドレスはやはり、どう考えても似合わない服ばかりがならんでいた。 原色が多く、とにかく派手、トロピカル,どこかのカーニバルにでも参加するようなドレスが多かった。 こんなドレスを着て社交界にでていたら、自分だけ悪目立ちして婚約者の立場がない。 婚約者だった人は我慢強い人だったようだ。
とりあえず、私はドレスの中で一番地味目な濃い青い服を着て鏡の前に立った。
赤い髪と白い肌、紫水晶のような菫色の目、派手メークで派手さを強調した顔だけど、顔は悪くないのよね、顔は、、、私は鏡に呟いた。
鏡の前に立った私の青色の様々な色のキラキラしたモールが入ったドレスは毒々しい感じでやはりあまり似合わなかった。
でも、父や兄は悪人顔でも、私はこの家で比較的良い生活を送らせてもらっている。
あまりいろいろ考えないで、謹慎中だしとりあえず屋敷でのんびりしましょう。




