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悪役令嬢って誰ですか?  作者: 雪風花


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伯爵領の商店

今日は朝から護衛のロメオ、マリオを連れ、伯爵令嬢カリナ様を連れて伯爵領のアレクの館に行った。

今日はラルフが午後奥様を迎えに行くと言うことなので、伯爵領の乗合馬車まで彼を送っていくことになっている。

アレクとラルフにサンドイッチとビスケットの差し入れをして、私はラルフに奥様を迎えるために、このお金を使うよう、金貨を5枚ラルフに渡した。

金貨5枚は50万円ほどになるが、はじめての給料として渡し、これでラルフの奥様にも旅の途中、美味しい物を食べさせたあげてほしいと言った。

ラルフはたくさんの金貨をもらい、とても恐縮していたが、彼にはたくさん働いてもらった。

彼は働き者で金貨5枚の価値はあると私は思った。   

追加ワインも公爵家のために頑張って作ってくれたし、私達に素敵な籠もプレゼントしてくれた。    

今回ジャム作りにもアレクと一緒に頑張ってくれた。私の店に出すブドウジャムもアレクと一緒にがんばってくれた。

アレクは私に30個は侯爵家へのお土産として、カリナ様にも急遽5つほど屋敷にあるジャムを用意して渡してくれた。


私は持ってきたサンドイッチで皆と少し早めの昼食をとり、アレクにビスケットを渡し、ラルフを送るため伯爵家を出た。

ここらからラルフの家まで乗合馬車を乗り継ぎ5日ほどかかる、伯爵家に戻るには10日以上かかるだろう。

ラルフを乗合馬車の停車場まで送り、私は彼に新作の萌黄色のスカーフとスカーフ止めを奥様へのプレゼントとして渡した。   

彼にも日持ちするビスケットをたくさん渡した。

私たちは彼の旅の無事を祈りながら彼が乗合馬車に乗るのを見送った。

そんな心配をする私達をロメオとマリオは笑いながら「彼は傭兵の中でも強くて無敵だ」と言った。


私の伯爵領にある商店に行き出来上がった商品を店に搬入した。

伯爵領の一番大きな街で店はメインストリートにあるが、街自体活気がないのでお客様が来るか、少し心配だ。

レースと刺繍のポシェットは全部で120個ほどできたが、棚には30個ぐらい置いた。

あんまりたくさん飾ると目移りがするし、山盛りバーゲン状態は高級感にかけるとカリナ様が忠告してくれた。

スカーフとスカーフ止めはすぐ隣の棚に置き、スカーフ止めをしたスカーフを白い厚紙でマネキンのようなものを作り、首にスカーフを掛けスカーフ止めをした紙マネキンを飾った。

もっと立体的なものが良いんだけど、今回は急遽平べったい紙マネキン人形になった。


手前の棚にはラルフから預かったブドウジャムの瓶詰を用意した。

それからその隣にラルフが作ったブドウの蔓で作った手提げ籠を5つ置いた。

この店で売れたブドウジャムと籠は伯爵家に80パーセント還元することにした。

彼等がほとんど作ったものだものね。    

これらの商品が伯爵領の良い宣伝になってくれることを祈り私たちは明日の店のオープンの日を心待ちにしていた。

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