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悪役令嬢って誰ですか?  作者: 雪風花


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ローズとお母さんの家

私は昼食がすんでから、ローズとローズの母が住む家に案内した。

家は少し小さいがきれいに改築出来ていて、2人で住むには十分な屋敷だった。

庭は庭師に寄って良く手入れされて今は秋咲の薔薇が美しく咲いている。

少し屋敷とは離れているが、庭をゆっくり見ながら屋敷に通うのも気分転換にちょうど良い。

公爵家の庭なので警備も行き届いているので、安全だ。

2人は家を見てとても喜んでいたが、もともとは子爵家の妻と令嬢だ。

彼女等の子爵家が潰れてしまった今、私に出来ることはこれぐらいのことだ。

ここで休日はのんびり2人だけで楽しんで生活してほしい。

休日、彼女達が買い物に行くときは馬車を出してもらえるよう、すでに手配した。

2人とも私のことを女神のようだといったが、私は悪役令嬢、女神にはなれない。

今使っている家具をここに移してもらいこの屋敷に引っ越ししてもらうことになった。

ローズはお嬢様の隣の部屋に常に私がいなくても良いのか聞いたが、私もすでに公爵家に慣れて、好きに動き回ることが出来るので、ローズが一日中私の世話をすることは必要ない。

ローズと彼女のお母さんにはおいおい、貴族のマナーなどいろいろ教えてもらわないといけない。

新生ビビアンはなぜだかダンスだけはとても上手だが、その他貴族の生活のことはまるでわからない。

あまり詳しく覚える気はないが、一応たしなみも必要だ。

私が令嬢らしくなれば、父や兄もたぶん喜んでくれるだろう。

今度ロメオとマリオの屋敷の土地もことも兄に頼んでみよう。

今彼らは借家に住み共同で生活しているが、弟のマリオが結婚すれば、それぞれ家が必要になる。

マリオの恋人は彼が北の傭兵をしている時、領の食堂で働いていた女性で、彼の話だと、気立てが良く料理も上手だということだ。

今は2人の家に来て時々彼らの夕食の支度をしてくれているらしい。

ロメオの恋人は彼等が侯爵領に来た時、知り合った女性で、マリオの恋人に同じ今は侯爵領の食堂で働いていてマリオの恋人の友人だという。  

マリオの話では、恋人と同じく美人で働き者だと言う話だ。

まあ、2人ともマッチョな男が好きなのね。    

確かに優しいところもあるし、真面目、力持ち、男性としての要素は彼等はすべて持っている。

ロメオも彼女のことが気に入っているようで、やはり彼らの家にマリオの恋人と2人で休みの日は遊びに来てると言う。

こんな話を聞くと、やはり彼等には早急に屋敷が必要になる。

家を建てる金貨はたくさん渡しているので、あとは公爵邸に近い土地だけだ。

兄様にお願いしてみるが、何処か良い土地が見つかると良いんだけどね。

伯爵邸にワイン作りも見にいきたいけど、最近商品作りに忙しく、なかなか伯爵家に行けない。

彼等の話だと順調に進んでいるようで、すでに一樽、ブドウの入った樽が出来たそうだ。

ラルフの働きはすごくて、朝早くから薬草畑や畑に出て働き、ブドウの林に行きブドウを収穫して、2人が手伝いに行けない時は一人で樽を洗い、消毒してアレクと2人でがんばっているそうだ。

持ち帰ったブドウのつるを使い背負い籠も一つ出来上がったようだ。

夜になると、太い蔓は、裂いて細くして、アレクの薬草の研究室で乾燥させ、編む時蔓を柔らかくするため少し水分を含ませ上手に籠を作っているそうだ。

瓶は熱湯消毒のあとすぐ乾燥したが、樽はなかなか乾いてくれず、アレクの薬草乾燥室に入れてあるそうだ。    

一番きれいな樽の一つには洗わないで消毒もせずブドウを入れたが今のところ異常がないようだ。

今度私のために蔓で買い物用の籠を編んでくれるそうだ。

どんなものなのか、今から楽しみだ。

明日もロメオとマリオをアレクの館に手伝いに行ってもらう予定だ。

ワインの仕込みがおわれば、ラルフの奥様をラルフに迎えに行ってもらう予定だとアレクが言っていたが、このぶんだと案外早くあと残りの樽もワインが出来るだろう。

ブドウの季節は短いので残りのブドウはローズや子供達、商家3人娘、カリナ様、手の空いている屋敷の者も参加してブドウ狩り大会を何日か開きたい。

ワイン作りで残ったブドウはアレクにジャムにしてもらえば、この公爵領の名物になるかもしれない。

アンナさんが私が持ち帰ったブドウをジャムにしてくれたが、赤ブドウの実はとても美味しくパンやタルトの上に乗せても色が宝石のように綺麗で美味しかった。

皆でブドウ狩りをした後は皆でジャムづくりにも挑戦してみようかな?

私は、その時が待ち遠しかった。



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