スカーフ作りとポシェットのワンポイント刺繍
3日ほどアレクの館には行ってないが、ラルフさんがいれば大丈夫だろう。
彼は簡単な料理なら作れるしアレクが私の料理をお腹をすかせて待つこともない。
まったく婚約者といっても仮なんだから、カリ、カリ、仮なんだからね。
今日は部屋で一日中。皆で集まり裁縫仕事なので、アレクのところには、ロメオとマリオを残りの大瓶を持って手伝いに行かせた。
大きな瓶を部屋に入れたり、ましてワインがはいった瓶を動かすには力仕事がひつようだ。
木の樽はエールビールが入っていたが空になっており、地下倉庫で管理がよかったのか、確認してみたが、別にカビも嫌な匂いもしない。
綺麗なままだ。
そのままワインを入れても問題ないのか? 木なので、水を入れて薪で燃やすわけにもいかず、、面倒だけど、瓶で熱湯を作りしばらく熱湯を入れて消毒したほうが良いのか? 企業秘密なので情報がわからない。
とりあえず、あちらにある一樽だけは、洗って面倒でも熱湯消毒をお願いした。
昼食のパンや、クッキーなどのお菓子を2人は持ち、伯爵領に馬車で行った。
そのうち、隣の領のアニーさんが来てそれから少し後に伯爵令嬢のカリナ様がお得意のアップルパイをたくさん持ってやってきた。
今日は兄様も出てきて、カリナ様にお菓子のお礼を言っていた。
顔は真っ赤で赤鬼がてれたようで、兄様はいつ見ても面白い。
カリナ様も恥ずかしそうに兄様を見て微笑んでいる。
カリナさまの男の趣味は良くわからないけど、優しくて頼りになることは、私が保証する。
アニーさんはマーガレットから布を受取り、染め物職人さんに頼み、黄ばんだシルクを優しい3色の布に染め上げてくれた。 マーガレットとアニーさんには布代と職人の手間代、後で支払いをしないといけない。
カリナ様はその布を見て綺麗と言って褒めた。
本当に綺麗、染め物職人さんにも賃金とお礼のワイン、あとワインに合う料理を届けたい。
カリナ様の紹介の金属加工職人さんに頼んだものはまだできないようだが、細かい手作業なので、あまり急いでないので問題ないと言っておいた。
クッキーとお茶を飲みながら、おしゃべりしていると、マーガレットさんと少し遅れてレイナさんがやってきた。
2人は出来上がったポシェットをもってきてくれた。 皆丁寧に可愛らしくできていた。
アニーさんの作ったレースのついたポシェットは上品でこれなら、貴族の令嬢も欲しがるだろうと思った。
レースのついてないポシェットには花や果物のワンポイントを入れるつもりだ。
カリナ様が刺繍のデザインを何点かもってきてくれたが、どれも可愛いデザインだった。
あとでローズにも刺繍で参加してもらおうと思った。
最近ローズはお母さんと厨房を手伝ったりして忙しくしている。
私のメイドなので、私がいない時は自由にしていてよいと言っているが、彼女のお母さんが働き者で料理を作るのが好きらしい。
料理長とも相談して、ローズの母も厨房で料理の手伝いをしてもらうことも考えている。
いくら我が屋敷に世話になっていると言ってもタダ働きより少しお金をだしたほうが、お母さんもお小遣いあるほうが、嬉しいと思う。
アンナさんとコック長に言って今日は3人娘と伯爵令嬢の昼食をお願いした。
伯爵令嬢には私たちの家族の昼食に招待したが、彼女は恥ずかしがって自体した。
兄様はまだカリナさまの伯爵家に挨拶にも行ってないので、婚約もしてないので、一緒の食事無理がある。
お兄さまもぐずぐずしないで、早く婚約申し込み状を伯爵家に持って行けばよいのにね。
カリナは我が公爵家で出す料理パンが美味しいので、作り方を覚え伯爵家でも作って、家族に好評を得ているそうだ。
その他、空揚げやハンバーグなども皆に喜ばれているらしい。
やはりローズとローズのお母さんもコック長を手伝い、スープの用意をしていた。
顔色も良く元気そうだ。 2人は私に気づくと私のところに来て頭をさげた。
私はローズに昼食を食べたら、私の部屋でポシェットの刺繍をお願いした。
父様と兄様にいろいろなことを報告して、すぐ部屋に戻るとローズが部屋に来ていた。
とりあえず、刺繍のデザインはリンゴと薔薇に決めて、ローズとカリナ様は刺繍を始めた、
ローズのお母さんは厨房の後片づけをしているが、終わったら刺繍を手伝ってくれるとローズは言った。彼女のお母様も刺繍がとても上手だそうだ。
今日は何個ポシェットが完成するかな?
刺繍組とスカーフ組に別れ、私たちは黙々と仕事に専念した。
この調子でいけば、あと7日ほどで店に出す商品は完成するかもしれない。
その頃にはワインは完成して、皆で乾杯できるかもしれない。
その前に面接して私の店の店員を決めなくてはいけない。




