甘く危険な香り
次の日私は達は秘密のパーティーが行われている屋敷に行った。
情報はすでに得ていて、合言葉が必要だったが、私はその言葉を知らない。
まあ、私の美しさと巧みなトークで何とか誤魔化して入り込みましょう。
護衛の2人は屋敷の入り口近くに隠れていてくれるよう、指示した。
アレクと伯爵領の防衛隊はすぐ屋敷に入り込めるよう待機している。
私は屋敷の入り口にいた華やかなイケメンに声をかけた。
彼は私の美しさや身に着けている宝石の豪華さに驚いていたが、合言葉は? と聞くので、あなたは素敵、と小さな声でささやいた。
彼は満足げに笑い、私を屋敷に導いた。 私は目印に髪と胸に飾ってある小さな白いな花びらを歩きながら落として行き、中央の応接室に案内された。 中には何人かの男女が酒を飲みながら歓談していて、別に怪しいことはなかったが、私は奥のソファに案内され先ほどのイケメンになみなみと大きなゴブレットにお酒を注がれた。
何やら、ホストみたいな人だな、と思って飲むことを躊躇していると、彼は果物の盛り合わせのようなものを持って来てくれた。
勧められたものを何も口にしないのも怪しまれると思い、小さな果物を一口たべたのだが、なにやら急に体が痺れてきた。 これはいけない、鞭をとりだそうとしたが、体が痺れ思うよう動かない。
私はずるずると彼に引きずられ応接間の端にある、隠し部屋へと連れていかれた。
私はじょじょにしびれて動かぬ体で、髪の花の飾りを部屋の前に落とした。
これで気づいてもらえるだろうか? 私は急に不安になったが、なんとか眠気を振り払おうと、必死だった。
部屋には甘く危険な香りが充満していて、私はベットに寝かされた。
私は逃げようとしたが、何度もベッドに連れ戻される。
そのたびに嬉しそうに笑うイケメンは最低の変態男だった。
私が屋敷に入りしばらくしたら、私の護衛達と防衛隊が乗り込んでくる予定だが、私の眠気はますます強くなりもう彼に贖う力もできなくなっている。
悲しいことに私はドレスを脱がされて下着姿になってしまった。
ドレスの下に私のナイフを見つけ、これで私の下着を着るつもりか、ナイフをもちながら、私の寝てるベットで華やかに笑っている。
私は自分のナイフで殺されるのか? 部屋の香りのせいか眠気が頂点まで来て、私はベッドで寝てしまった。 気が付くとイケメンはロメオに取り押さえられ、私は下着姿で、アレクに抱えられている。 これはこれで、嫌だけど、私は無事救出され、彼等の使っている部屋に充満している甘く危険な薬が、出回ってはいけない薬だと判明したようだ。
私は自分の鞭さばき、ナイフさばきが、役に立つことができると思ったのに見事に失敗してかえって皆に迷惑をかけてしまった。
でも私がいなければ、大広間に踏み込んでもきっと何も見つけることはできなかっただろう。
その後、4人ほどの男女がこの館に客が来たが、すべて、取り調べの対象になった。
部屋で使っている香のようなものは、たぶん、麻薬に近い物だろう。
私があの小さな果物を口にしなければ、と後悔したが、私は伯爵領のアレクのベットで寝かされ、薬草を煎じた物を飲まされ、今日は体が動かず何度かに分けてせんじ薬を飲まないといけないので公爵邸に戻らないほうが良いと言われた。
明日アレクも一緒に公爵邸に来て、父と兄に説明してくれると言ったが、きっと私の頭上には2人の雷が落ちることを思うと恐ろしい。 とりあえず、ロミオに屋敷に戻り、父と兄に上手く説明をしてもらい心配を掛けたくなかった。 マリオには申し訳ないが私と一緒にこの屋敷に留まってほしい。
アレクは煎じ薬を何度かに分け、夜どうし看病してくれた。
おかげで気分は朝には回復していた。
アレクは私の下着姿を見たので、責任を取ってくれると、私に言った。
責任なんてとらなくて良いし、前世では水着で海辺をふらふら歩いていたし、下着姿を見られても、気にはしてないと言ったが、父と兄の雷のことを考えると、アレクについてきてもらい、アレクに上手く言ってもらうほうが、良いのかもしれない。
私は寝ることができたが、アレクは寝不足で目がはれ、やばいことになっている。
マリオは笑っているが、これはかなりまずい状況、私はドレスを着て、朝の支度をした。
ローズ、昨日の夜は私が帰らないので、心配しているかな?
アレク、マリオ、私は私が昨日作ったスープを飲み、恐々、父と兄の待つ我が家に向かうことになった。




