悪役令嬢降臨
父と兄にローズの母のことを話すと、父は病気が治るまでは我が家で看病して、病気が治れば、ローズの給料から近くに小さな家を借りそこからローズは我が公爵邸に通えばよいとのこと、、、
そのほうがお母さんも気兼ねなく暮らせるだろうし、、、ローズもお母さんと暮らしたほうが嬉しいよね。
なんとか徒歩で通えるところが見つからなければ、庭の一角に家を建てても良いし、と私が言うと、兄はすこしびっくりしていたけどね。
我が館の庭は広くて庭で迷うこともあるからね、と私が言うとそういえば、以前門番の夫婦が住んでいた家が庭の奥にあるらしい。
門番をしていた彼には子供が生まれ、我が家の護衛になり、馬車で伯爵邸に通っているのでその家を使えば良いと言ってくれた。
我が家には護衛が5人いる。
2人は門番で家の護衛は3人だが、皆剣の腕が良く現在は独身の2人が我が館に泊まりこんで交代で門と館を警備してくれている。 後の3人は通いだ。
夫婦で公爵庭に作った家に住んでいたのは、兄の友人らしい。
今でも兄の力強い相談役になっていて、我が家の警備の主任になっている。
子供が生まれるのをきっかけに庭にある家から公爵家の持っている公爵邸にも近い場所に広い家を建てた。
彼等には野菜肉入りのスープとパンが我が家から提供されているが、こんどアンナさんが来て、総菜パンが提供できれば、喜んでくれると思う。
この間私が作ったサンドイッチを提供したら、すごく好評だった。
私の護衛ばかりお菓子など提供して優遇するのは、良くないよね。
こんど、ロメオとマリオに婚約者の人達が我が屋敷に遊びに来るのでマリオの願いで婚約者さんにお菓子作りをおしえてほしいと頼まれている。 フルーツタルトとアップルパイ,木の実の入ったマドレーヌなどがよいかもしれない。 マドレーヌにはオレンジやベリー類のドライフルーツを入れても美味しいしね。
食堂で働く彼女達にとり、お菓子、パン作りは楽しいかもかもしれない。
次の日私はローズと護衛2人を連れて子爵邸に行った。
私が持っている処分しなかった一番派手な服をきて、キツメのメークをして、髪は高く結い上げた。
鞭とナイフを持って鏡の映る私は、悪役令嬢そのものだ。
ローズは私を見てすこし怯えていたが、私はローズに軽く笑って、お母さんを取り戻すよ、と言ってあげた。
兄は「私も一緒に行こうか?」と心配して言ってくれたが、私は、護衛もいるし、いざとなれば、この鞭で命令するので大丈夫だと、言った。 相手があまり理不尽なことを言えば、最終的には兄様にお願いします、と兄にニタッと笑ったら、「その様子なら、大丈夫そうだな」と言ってくれた。
ローズの実家、子爵邸にいざ、出陣です。




