悪徳顔のお父様、お兄様
「なに? ビビが倒れただと?」いかにも悪そうな顔面の父親らしき人が私の部屋らしい場所にはいってきた。
その隣にそっくりな顔の若い男が立っていた。 どうやら親子で私の父と兄らしい。
こんな顔が悪そうな一家に生まれ変わったら、私の将来は暗い、暗すぎる。
私はまた眩暈を起こしそうになったけど、かろうじて耐えた。
「また舞踏会で婚約者のアルフレッドをダンスをしながら怒らせたそうだな」父は怖い顔で私に言った。
兄も「友人に頼み込んでやっと婚約までこぎつけたのに、今日、解消を申し込んできた、舞踏会は武闘会ではない、お前の悪役令嬢の噂はこれで決定的になった、もう舞踏会に行っても、誰もお前に婚約を申し込むことがないだろから、屋敷でしばらく大人しくしてろ」兄も怖い顔で私を睨んだ。
私に婚約者がいたけど、解消されたんだ。 お目にかかりたかったけど残念。 怒らせたのは私じゃないもう一人の私、私のせいじゃないもん、あんなに怒らなくても、どんだけ私って今まで社交界で嫌われていたのか? まあ、焦らないですこしづつ、周りを観察していこう。 そう言えば、私の部屋はずいぶん豪華だし、父も兄も立派な服装をしていた。
もしかして父は悪の組織にボスなのか? メイドが沢山いて、屋敷はなかなか立派で贅沢な暮らしをしているみたいだし、私は考えるのをやめて、佇んでいると、先ほど私が鞭で打とうとしたメイドが私に近寄り、私の前に膝間づいた。
お嬢様、お許しください、私はここを辞めされられたら、行くところがありません。
どうぞ、私を鞭打って、お怒りをお沈めください」と鞭をもってきた。
冗談じゃない、鞭なんて使ったこともないし、私は猛獣使いではない。
私はニッコリ笑い、あとで2人だけで話があるので、メイドの仕事が終えたら、また部屋に来て、と言うと彼女は顔を青くして、恐怖をにじませながら頷いた。
え、私に笑顔はそんなに怖かったのかしら? メイド達が部屋を引き上げた後私は鏡を覗きながら、ニッコリしてみた。
そこには、ひきつった笑顔の私がいた。 どうしよう、私、怖いわぁ。
とりあえず、皆を怖がらしぬよう、イメージチェンジしないとね。




