フェルナンド様の結婚式
ジゼルさんの伯爵家での教育が終わり、フェルナンド様との結婚に日取りが正式に決まった。
フェルナンド様は天にも昇るような喜びで毎日公爵家でファファしていた。
私は忙しくてそれどころではない。
披露宴に出す食事、ジゼルさんのウエディングドレス、それと商家3ん人娘とも相談して、社交界で着るドレスも何着かプレゼントで用意した。
伯爵家の養女になったので、伯爵家からも持参金は出る予定だが、養女の件は公爵家が無理やりお願いした感が強かったのであまり望めないだろう。
それでも伯爵家は子爵家で彼女のためになされなかった貴族としての教育を短期間ですべてしてくれたので、私としてはとてもありがたかった。
フェルナンド様も公爵家に来て、領地経営など様々な勉強をして頑張っていたが、ジゼルさんもフェルナンド様のために頑張ったんだなぁ。と思った。
今フェルナンド様はアレクサンダーの治めている伯爵家でいろいろなことをアレクから学んでいる。
私のことを姉様と呼び、アレクのことを兄様と呼んで頼りにしている。
お父様が腕の良い職人を派遣してくれ私達の新しい伯爵領の家も徐々に出来はじめ、内装は私のこだわりで何点か手直しが必要だが、伯爵家で使っていたアレクの家具や荷物は新しい屋敷にロメオとマリオ、ラフルの手で運び込まれている。
私達はフェルナンド様に伯爵領を引き渡すため準備をしている。
フェルナンド様とあらかじめ選んで置いた家具をジゼルさんに見せ、ジゼルさんがその中から選んだ家具はすでに伯爵家にプレゼントとして運び込まれている。
お父様に私への持参金はいらないと言ったのに、せめて持参金がわりにと、公爵領で建てる私たちの家はすべて公爵家が出してくれることになった。
こちらの家は公爵家の威信をかけて作った家なのでたくさんの職人さんが関わり短期間で素晴らしい家が出来た。
私は希望してた家より大きいので掃除が大変になると思ったが、お父様、お兄さまの好意なので喜んで受取ろうと思う。
公爵家から馬車で10分ほどの所に私達の家は建てられ、兄様は妻のカリナがお前がいないと寂しがるから、アレクサンダーが仕事でいない時はいつでも公爵家に戻ってくるように言われた。
兄様それはダメでしょう、と私は思ったが、私は公爵夫人ではなく、エリートサラリーマンの妻?となるので、カリナ様の友人としてそれもありかな、と思った。
カリナ様にはこれからも私達の店の商品のことで、一緒にやっていきたいと思った。
私は王様から王都に豪邸を建てる2件分の金額のお金をもらったので、ずいぶんお金が余ってしまった。
今まで王家からたくさんのお金を引き出しているので、財産は十分にある。
今回のことで王様から公爵家には税金を5年分免除するとのお達しがあったが、王家ももう公爵家に支払うお金の余裕があまりないのだろう。
お父様は自分達が税金を納めなにと王宮がうまく回らなくなるのを考慮して、次期皇帝フェイリップが即位するまでの2年分だけ免税の恩恵を王家からもらった。
フィリップ様が即位するまで、もう少し王はこの国の王様として頑張るつもりらしい。
これでまた、王家に公爵家は貸ができた、2年間は王妃さまには贅沢を禁止してもらうしかない。
王家に貸を作ったことで、王様は私たちは2人の希望で平民になることをあっさり認めてくれた。
自分の息子が子爵領の領主になるより、爵位の高い伯爵家の領主になったほうが良いとの親としての判断もあったのだろう。
6月の終わりにフェルナンド様とジゼル様の結婚式が公爵家で滞りなく行われた。
7月になり彼等は王命を受けアレクサンダーの伯爵領の領主とその妻になった。
私達の引越しはほぼ終わっていたので、私たちは彼等2人を屋敷に案内して、引き継ぎを行った。
庭の野菜はそのまま彼等にひきつぎ、野草はめったに手に入らない野草だけは新しい屋敷にアレクの手によって移された。
私達の庭に野菜が植わるまで、馬車で20分の伯爵家にラルフ夫妻を派遣してフェルナンド様の伯爵家の仕事が落ち着くまで、伯爵家の庭の野菜の手入れや伯爵領の農業指導をお願いした。
そしてその後、私たちは念願の平民になった。




