王家の秘宝と戦う私
しばらくすると私の体は熱くなった。
心はなぜかフアフア揺れている。
ベッドで寝ているフェルナンド様がアレクに見えてくる。
彼はベッドで気持ちよさそうに寝ているが、寝てる場合ではない。
ベッドで寝ている男はアレクではない、そう思っていても時間がたつと私は彼のそばで寝たかった。
彼の隣でわたしのほてる体を癒してほしかった。
こんなことではダメだ、私はフェルナンド様を守りたい、私は転生者だ、王家の秘薬なんかに負けない。
そう思うと自分の体と心が離れていきそうだが、私は彼の寝ているベッドの隅に丸くなりひたすらアレクの名を呼んだ。 残念ながら、悪役令嬢の魂はもう私に降りて来て私を叱ったりはしてくれなかってた。
だんだん深くなる体の渇きに私はだんだん逆らうことができなくなっていく。
体の消耗が激しくなることを感じた。
ついに私は我慢できなくなって、フェルナンド様の体に近寄り頭を撫ぜてしまった。
ダメだ彼はアレクではない、彼はモジャモジャ頭のアレクではない。
フェルナンド様は小さな声でジゼルと囁いて、私の顔を撫ぜた。
やばい展開になってきた。
私はベッドから転がり落ちてベッドの下の床で体を丸くした。
王は真夜中に公爵家のエドモンドの話を聞き俄かには信じられなかったが、王宮の空き部屋を調べることにした。
夜明け前から、ビビアンとフェルナンドの捜索は密かに行われた。
王の側近とエドモンド、アシュレイ、アレクサンダー、ラルフは必死に王宮にある空き部屋を調べた。
沢山ある王宮の空き部屋を調べるのはとれも時間がかかり、容易なことではない。
朝が明けて王宮警備兵が王宮をまわりそろそろ王宮が活動する時になり、「そういえば、王宮の秘密の通路の上の階に小さな小部屋が2つあります、あの部屋は王宮の者も誰も行くことがないし近寄りません、もしかしたら、そこに監禁されている可能性が高いです」と王の側近が言った。
エドモンドは王の側近に案内され、王宮の端の部屋に急いだ。
そこには、ラインハルトの部下が部屋の前にいて、見張っていた。
ここに違いない、王の側近は王と王の護衛兵を急いで呼びに行った。
残った4人は部屋の前にいるラインハルトの部下の護衛兵をラルフを中心にエドモンド、アシュレイ、アレクサンダーと協力して倒していった。
アレクサンダーが部屋に入ると大きなベッドでフェルナンドが横たわっていた。
そのベッドのすぐ下でドレスを脱いだビビアンが下着姿で丸まって震えている。
これはいったいどういうことなのか? 4人は目を疑った。
ビビアンはアレクを見つけると父と兄とラルフが見守る中、あたりかまわず彼に抱き着き、彼にキスをした。
どたどたと王の足跡が響き、息子のフェルナンドが監禁されてる部屋に入ってきた。
ベッドの脇においてある王家の秘薬を見て、「これはいかん、ビビアンは王家の家宝の媚薬を飲んでしまった」と嘆いた。
フェルナンド様はベッドから降ろされ、王の護衛兵に連れられ、別の部屋に移った。
取り残された父、兄、ラルフはここはいったんビビアンを婚約者のアレクサンダーに任せこの部屋を出よう、と言った。
父のエドモンドはしぶしぶ頷き、兄ははビビアンをベッドに寝かせて、アレクサンダーに後はよろしくと言い3人は部屋を出て行った。
アレクサンダーはベッドに入り、彼女の体が満足するように彼女を抱いた。
彼女もそれにこたえてくれた。
その頃、ラインハルトは王とその護衛兵に取り囲まれていた。
彼は公爵令嬢を誘拐した罪と王家の秘宝の媚薬を、持ち出した罪だ。
あれは、代々王が管理する、王以外は使えない王家の大切な家宝だった。
彼はすぐさま、貴族牢に入れられ、次期王の資格を取り消された。
その日、ラインハルトと結婚している公爵令嬢は父親に諭され、王妃になるため王宮に戻ってきたが、彼が別の侯爵令嬢に媚薬を使ったと言う話を聞き、そのことを理由に次期王妃のいる公爵家は怒って正式に婚姻を王家の落ち度として結婚を解消した。
ラインハルトは完全に協力な後ろ盾を失った。
それは王位継承の戴冠式10日前の出来事だった。
ラインハルトは牢の中で、「もう私は終わりだ」とがっくり肩を落とした、




