↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢って誰ですか?  作者: 雪風花


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

101/114

兄様の結婚式

今日は兄様の待ちに待った結婚式、お父様はたくさんの寄り子である貴族を呼んだ。

兄様は公爵家の事業仲間、友人の貴族達を結婚式に招待した。

伯爵のカリナ様一家、関係者の貴族、結婚式のパーティー会場は私の心配とはよそに、平民の関係者や大勢の貴族が参加した。

やはりエランドール公爵家に力は偉大だ。

私はメイド達と裏方に徹して3日前から、結婚式の準備をしている。

屋敷一丸となって、兄の結婚式の準備をしているが、それでは足りず、たくさんのメイドを臨時に雇い、厨房は混雑を極めた。

兄の結婚式の招待状を受けた貴族からたくさんの贈り物が当家に届き、アレクの提案で私は主要招待された公爵家、伯爵家を中心に残っていた山葡萄のジャムを山葡萄の蔓のバスケットに摘めて帰りにおみやげとして持ち帰ってもらうことになった。

その他の貴族達にはリンゴジャムをカリナ様の領のスカーフ止めや髪飾りを心を込めて作った職人さんが細工した木箱に摘めたものを渡すことにした。

その他、サリーさんを中心に3人娘を中心に作った、私の店の人気商品、女性にはシルクのストール、男性にはマフラーを色を明るめ、暗めの物を選べるようプレゼント用に用意した。


私は厨房に入りひたすら招待客に出す料理をローズやアンナさん、料理長を中心にした家の使用人の人達や臨時雇いの人たちに交じり作った。

アレクの好きな、ミートパイ、トマト煮のミートボール、一口で食べられる丸いコロッケなど立食用のパーティに相応しい食べ物を作った。

料理長やアンナさんはそれぞれお得意の物を作り、パーティーⅠ日前には様々な花や新鮮な野菜や果物が運び込まれた。

果物を使った、タルトやケーキなどのデザートが作られ、オードブル用の野菜料理が作られた。

目まぐるしい数日間だったが、アレクは自分の仕事の合間によく厨房に野菜を運び入れてくれ、私に協力してくれた。


シャンデリアの煌めく光の中、兄様とカリナ様の厳かな結婚式が行われ、華やかな披露宴が壮大に行われた。

カリナ様のウェディングドレスは私がデザインして動くたびに色が変化する虹色のドレスを3人娘やローズ達が工夫して作った。

彼女は虹色のウェディングドレスドレスをまといとても美しかった。

さすが幻の美令嬢と言われるだけあり、その姿はたくさんの女性たちのため息を誘った。

兄様には申し訳ないが、2人並ぶと美女と野獣の映画のようであった。

私はなるべく目立たないようなドレスにして白地に水色からだんだん下になると濃くなるグランテーションのドレスをサリーさんの店でオーダーで作った。

兄様を祝う客席の中には私の元婚約者のアルフレッド様、アンドレ様もいた。

見回すと屋敷の者も交代で会場にいたが、楽しそうなフェルナンド様とジゼル様の姿もあった。

ロメオ夫婦、マリオ夫婦、ラルフ夫妻の姿もあった。

彼等は会場の警備を引き受けてくれたが、公爵家の警備に人と交代で披露宴に参加していた。

披露宴で食事する人たちは物珍しい料理に最初驚いていたが、そのうちその美味しさに感嘆する人達が出てきた。   

あっという間に大皿の料理は空になり、追加を補充するメイド達は忙しかった。

私とアレクはパーティー会場を2人で、足の悪い人達には椅子をすすめ、空になった皿はないか、パーティー会場を見て回った。

そしてパーティーも終わる頃、この日のためにとっておいた葡萄の酒をコップに入れ参加者たちに配った。

ここでお父様と兄様は今回のパーティの参加者にお礼を言い会場皆で乾杯をした。

葡萄の酒はアルコール度があり、男性にも女性にも大変喜ばれた。

乾杯の時私とアレクはお父様に呼ばれ、カリナ様の両親の隣に並ばせられた。

そして皆がワインを飲み終わる時、この酒は我が娘のビビアンの婚約者のアレクサンダーの伯爵家の特産物で、今回の料理もすべて娘のビビアンを中心に作られたと会場の皆に紹介してくれた。

私とアレクに一斉に視線が集中して、会場は静まり返った。

私は頬をピンクに染め、アレクの隣で固まってしまってたが、アレクが優しく私の肩を抱いてくれた。

その時、私達が椅子をすすめた初老の紳士が拍手してくれ、それに続き大きな拍手が大広間に響いた。

会場の皆は悪役令嬢の噂と今の私とはまるで違うことに驚きを隠しきれない様子だった。


招待客が帰る時、私とアレクは親族側にならび、お土産の品やプレゼントを渡したりして挨拶した。

中には私やアレクに握手を求めてくる人もいて、兄様の結婚式は華やかで穏やかに終わった。


アレクサンダーはアカデミーの研究室で聞いた悪い噂を打ち消すように、研究室では毎日を明るく過ごし、時々彼に同情を向ける貴族に対しても、婚約者のビビアンは優しく思いやりのある人で悪役令嬢とは程遠く最初私が好きになった、と言いきった。

兄様の結婚式の後、私の社交界に出回った悪い噂は急速に小さくなりそしていつも間にか消えて行った。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。