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世界をめぐる誓いー紅碧の邂逅ー  作者: Nodoka
2.ギヴィス独立都市編
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4.白銀のローブ

 次に、ローブを受け取りに向かう。


「ローブもどうなっているかなー?」


 カヨの足取りは軽く、るんるんと音楽が聞こえそうなほどだ。


「きっとカヨに似合う、良いものに仕上がっているわよ」

「セイカも手伝ってくれたからね」


 セイカも楽しみで、2人とも少し早く歩いた。


「セイカ、セイカ! 見えてきたよ、お店」

「あら、フェミンさんもいるわね」


 昨日、注文を受けてくれた彼女だ。

 店の前に立っていたフェミンは2人に気づいたようで、頭を下げた。


「こんにちは。お待ちしていました」

「こんにちは。あの、ローブどうなりましたか」

「もう準備できています。こちらへどうぞ」


 昨日とはまた違う部屋へ通された。


「こちらがご注文のローブです」


 壁に掛けられた白いローブ。内側は碧色で、袖と裾に金で刺繍がされている。この意匠はセイカのコートと同じだ。


「着てみますか」

「熟練の魔法士のように見えてとても良いわよ」


 ローブを羽織ったカヨは、まだ手に持っている杖と相まって、まさに魔法士と言うべき出で立ちになった。セイカの言う通り歴戦の魔法士の様だ。


「そうかな? ありがとう!」


 心から褒めてくれているのがわかって、少し照れた。でもそれより、嬉しさのほうが勝った。

 あれだけ時間をかけて、とても悩んで、納得のいくものにした。だから、このローブは体によくなじみ、動きを邪魔しないで、むしろ彼女をよく守ってくれる。


「この度は当店をご利用いただき、ありがとうございました。今後ともご贔屓にお願いします」


 フェミンの深いお辞儀に見送られて、店を出る。


「これで装備も全て揃ったし、いよいよ旅の始まりよ!」

「おー!」


 握った手を突きだして、元気よく声も上げた。


「そういえば、セイカって今までどんなところを旅してたの?」


 旅をしていたとは聞いたが、どこをとは詳しく聞いていなかった。


「あまり色々とは行ってないわよ。1つのところに半年ぐらいいたから。そうね、ほとんど大陸中央で、ルミーノ王国とここと、あとは魔法都市や要塞都市にも行ったわね」


 初めて聞く都市の名前に、カヨは瞳をきらきらとさせる。


「1番良かったところは?」

「1番良かったところは……豊穣の都ね」


 何やら美味しそうな響きがする。


「穀物や野菜、果物がたくさん育つのよ。それにほかの国からもたくさんのものが集まって、食事がとてもおいしかったわ」

「いきたい……」

「もちろん、行くわよ! もっともっと多くのところへ一緒に行きましょう」


 東西南北。2人で行けば、どんなところだってきっといい旅路になるだろう。まだ見ぬ国に思いを馳せて、また一歩踏み出した。

 ところで、


「何々都市って言ってたけど、名前はないの?」

「あれは通称で、ちゃんと名前はあるわよ」

ギヴィス独立都市編完結です。ここまでお読みいただきありがとうございます!

これで装備が全て揃ったので、次の編からいよいよ旅の始まりです!

登場人物が少ないので、次編完結後に合わせて紹介します


誠に勝手ながら、諸事情により連載を休止させていただきます。詳細は活動報告をご覧ください

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