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世界をめぐる誓いー紅碧の邂逅ー  作者: Nodoka
1.ルミーノ王国編
13/18

12.クラウディオの凍った炎

 赫々と燃え盛る屋敷。

 ただの火事ではない。


「わたしが、わたしのせいで……」

「お前のせいではない」


 誰かが手を握った。


「……でも」

「お前はこの炎を抑えようとした。お前は見事に魔法を操った。だから、炎が凍っているんだ」

「それでも、わたしがぼうそうさせたから」

「周りを見てごらん、みんな無事だ。屋敷のみんな無事だ」


 その言葉に心が落ち着いていく。それと同時に凍った炎も落ち着いていく。


「っう……!」


 突然、体の中の魔力の流れが激しくなった。


「どうしてっ! ゆっくり、ゆっくりと深呼吸をするんだ」

「っ、……ぁっ!」


 炎が一段と強くなった。

 抱えられて屋敷のそばから離れる。



 ――アナタのせいですよ。



 何かが聞こえる。



 ――アナタはここにいてはいけない。



「わたしはここにいちゃだめ……」


 繋がれた手を離す。

 ここから、家族から、使用人から、みんなから離れるように走り出す。


「―――!?」


 名前を呼ばれるが、止まらない。

 そして――。




❀❀❀




「……ゆめ?」


 少女がつぶやく。

 詳しくは思い出せない。だけど、何か大事なこと。

 隣を見ると相棒はまだ寝ている。

 少女は夢を見たことを忘れるように、深く眠りについた。

 窓から差す月の光が、少女の銀髪を輝かせている。

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