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12.クラウディオの凍った炎
赫々と燃え盛る屋敷。
ただの火事ではない。
「わたしが、わたしのせいで……」
「お前のせいではない」
誰かが手を握った。
「……でも」
「お前はこの炎を抑えようとした。お前は見事に魔法を操った。だから、炎が凍っているんだ」
「それでも、わたしがぼうそうさせたから」
「周りを見てごらん、みんな無事だ。屋敷のみんな無事だ」
その言葉に心が落ち着いていく。それと同時に凍った炎も落ち着いていく。
「っう……!」
突然、体の中の魔力の流れが激しくなった。
「どうしてっ! ゆっくり、ゆっくりと深呼吸をするんだ」
「っ、……ぁっ!」
炎が一段と強くなった。
抱えられて屋敷のそばから離れる。
――アナタのせいですよ。
何かが聞こえる。
――アナタはここにいてはいけない。
「わたしはここにいちゃだめ……」
繋がれた手を離す。
ここから、家族から、使用人から、みんなから離れるように走り出す。
「―――!?」
名前を呼ばれるが、止まらない。
そして――。
❀❀❀
「……ゆめ?」
少女がつぶやく。
詳しくは思い出せない。だけど、何か大事なこと。
隣を見ると相棒はまだ寝ている。
少女は夢を見たことを忘れるように、深く眠りについた。
窓から差す月の光が、少女の銀髪を輝かせている。




