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5周目の人生で異世界を救った話   ~5人目の転生者を英雄へと仕立て上げる兄と、仕組まれた運命に抗う少年~  作者: MINMI
四章 中央国家バルテミア編

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4-2「集められた戦士達①」


⸻


 カルマはヤクモ達、各隊長達と共に、アリディアの後ろについて戦士協会本部へと入っていく。


「広っ……」


 カルマは、初めて足を踏み入れた協会本部に思わず息を呑んだ。


 もちろん話には聞いていた。


 地方の小国で戦士を目指していた頃のカルマにとって、ここは憧れの場所だった。


 だが、実際に中へ入った瞬間、その空気は想像を遥かに超えていた。


 広大なロビーには陽光が降り注ぎ、白い石床へ煌めきが散っている。


 緩やかな曲線を描く大階段は上階へと続き、各所には鎧を纏った戦士達が規律正しく配置され、鋭い視線を巡らせていた。


 普段であれば、任務を受けに来た戦士達で賑わい、活気に満ちた場所なのだろう。


 だが今日だけは違う。


 空間全体が張り詰めた緊張感に包まれている。


 ここに立っているだけで、自分が今、世界規模の大きな流れの中へ踏み込んでいるのだと理解できた。


「カルマは初めてだったもんな。」


 カルマの反応を見て、ヤクモが声をかける。


「ヘリオサマナの人達はよく来るの?」


「まぁ、たまにかな。ここでしか受けられない大型任務とかもあるんだよ。」


「ふーん。」


「あっ! カルマ!!」


 横から突然声が飛んできた。


 振り向くと、そこにはミルズ王国で共に行動したエクスプロドのダースがいた。後ろにはクレディアとローグベルトの姿も見える。


「おまえ、こんなところで何してんだよ。もしかしてお前も招集受けたのか?」


「まぁ、そんなところ。」


「お前達も、ガキの集まりからようやく戦士団になったのか?」


「うん。上級戦士団。」


「上級……? (俺たちと同じ……)」


「そっちは天級にはなれた?」


「い、いや……まだ。」


「あ、まだなんだ。じゃあ同じか。」


「天級ってのはそう簡単になれねーんだよ!」


「上級の人ってみんなそう言うんだよね。」


「うっ……」


 唇を噛み、悔しそうにするダース。


 その後ろでは、エイミーとヤクモがカルマに冷ややかな視線を送っていた。


 そんなやり取りをしているうちに、一行は広い会議室へ案内される。


 そこには既に多くの戦士達が集まっていた。


 戦士達はアリディアの姿を見るなり、驚いた様子を見せる。


 会議室の奥にはラディールの姿もあり、ヘリオサマナの戦士達が彼へ声をかけていた。


「よう。お前も来たのか。」


 カルマに気づいたラディールが声をかける。


「魔人軍対策隊の天級戦士って、ラディールのことだったんだ。」


「ああ。今はお前の兄貴の下で働いている。」


「そうなんだ。」


「お前とは、あの日以来だからな。

 俺はあれから強くなった。今回の侵攻で、それがわかるさ。」


「そっか。楽しみにしてるよ……」


 カルマは何か言いかけたが、その言葉を飲み込んだ。

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