表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5周目の人生で異世界を救った話  作者: MINMI
二章 ミルズ王国 動乱編
71/129

70.カルマvsガーディス

「ふっ、戦士とは本当に馬鹿な生き物だ。」

「なんだと?」


「私は戦士を辞めた身だからよくわかる。

自分勝手に、依頼主を変え、主人を変え、いつも都合よく、正義だのなんだのと言いながら暴れる理由を探す。

そんな戦士達の中で嫌気がさして…私は戦士を辞めた。

 お前も同じだ。

子供のためだのなんだのと最もらしい理由をつけているだけに過ぎない」


「それは違う…」

「……?」


「確かにお前が見てきた戦士も、戦士の姿の一つなのかもしれない。でも、俺が知っている戦士は信念や目的の為に自らが危険に陥ったとしても必ず人を守る。それが戦士だ。」


「そんなものは現実が見えていない子供の戯言だ。」


「違う!

 剛剣士ダグラスは魔人軍から人々を守る為に世界を飛び回った。狂戦士フィルスは強力な魔人に自ら立ち向かう為に他の戦士や兵には避難を呼びかけた。

 おまえこそ、お前が見た世界だけが全てだと決めつけるな!」

 

「まあいい。おまえを倒し。世の厳しさというやつを教えてやる。」


 ガーディスは両手に剣を持ち、構える。カルマも剣に炎を灯し、ガーディスに向かって構える。


 カルマとガーディスは同時に距離を詰める。

2人は中央で剣をぶつけ合う。


 だが、二本の剣を持ったガーディスは流れるよう連撃を加えていき、手数で圧倒的に勝るガーディスが徐々にカルマを押し込んでいく。

「っくそ!」


ガーディスは剣の一本を地面に刺すと、もう一本の剣に手をかけカルマに向かう。


 カルマはそれを迎え撃つかのように剣を構える。

「魔剣術 (ぬき) 閃炎斬」

カルマの抜刀術が炎の半円を描く。

 

が、しかし、そのには既にガーディスの姿はない。

ガーディスは地面に刺した剣の場所まで瞬間移動(テレポート)し、カルマの魔剣術を避けている。


「くそ、そんなんありかよ。」

撃ち終わりのカルマにガーディスの連撃が襲う。


「ぐわぁぁ」

カルマの体に複数の切り傷がつく。



「まだ…だ!」

カルマはガーディスに向けて剣を構え、走り始める。


「温存は無しだ……」

カルマは剣先をガーディスへ向け、素早く走り始める。

「魔剣術 (つき)打突炎貫(だとつえんかん)


 そのカルマの剣は大きく炎を噴出し、カルマをも包むように進む。炎の突きはさらにスピードを上げて、ガーディスに襲いかかる。


 ガーディスは襲いかかるカルマを前に3本の剣を無造作に空中へ投げる。

 その瞬間、ガーディスは超スピードで突っ込むカルマの目の前から姿を消し、カルマの頭上にある剣に現れると一太刀、二太刀…と浴びせていく。

天旋剣(てんせんけん)


「がっ……(ダメだ速さが段違いだ…)」


 カルマは背中に攻撃を受けならも、空中に浮くガーディスの剣を見る。


 ガーディスはさらに次の剣に移動し、カルマにとどめを刺そうと剣を振りかぶる。


「!?」

 ガーディスが剣を振り下ろすとその刃をカルマが素手で受け止める。

カルマの手から血が滴り落ちる。


「姿を追えなくても移動先がわかれば予想はできる……。」


 カルマはもう片方の手で振り上げた剣を一気に振り下ろす。

「魔剣術 (おろし) 地砕炎剣!!」

……

カルマの炎の剣が地面を砕く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ