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5周目の人生で異世界を救った話   ~5人目の転生者を英雄へと仕立て上げる兄と、仕組まれた運命に抗う少年~  作者: MINMI
二章 ミルズ王国 動乱編

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2-4「作戦会議②」


 

 部屋へ戻ると、カルマたちはバランに作戦の概要を伝えた。


 バランは一瞬言葉を失い、それからゆっくりと頷く。


「バラン、大丈夫だ。俺たちに任せろ。」


「ボス、俺たちの初任務ですね。」


「任務?」


「子供のために一国家へ反乱するなんて……俺たちが戦士だからやるんですよね?」


 その言葉に、カルマははっとする。


 まだ幼い少年の為に戦う。


 前の人生では、そんな大それたことを考えたこともなかった。

 ただ流されて、生きて、迷惑ばかりかけて――。


 だからこそ。


 今度は違う。

 見返りがなくてもいい。

 誰かのために、自分の意志で動く。


 それが戦士なら。


「……ここからだな。」


「え?」


「ここからやりなおすんだ。俺の人生。」


 小さく息を吐く。


「人生、リスタートだ。」


「リスタ……ってどういう意味ですか?」


「あー……再始動とか、もう一回始めるってこと。」


「いいですね、それ!」


「え?」


「戦士団の名前ですよ!」


「それがどうしたの……?」


「カルマリスタ、なんてどうですか?」


「えぇぇ……俺まだ戦士にも慣れてないんだけど。」


「非公認でいいじゃないですか。それに、団長の名前を入れるのはよくある話です。」


「カルマリスタ。悪くないと思うぞ、カルマ。」


「んー……まあ、名前で何かが変わるわけじゃないけど……」


「じゃあ決まりですね!カルマリスタの初任務、必ず成功させましょう!」


 ハウロスは拳を握りしめる。


 小さな戦士団。

 けれど、確かに動き始めた。


 


 それから数日間、各自は準備に時間を使った。


 カルマとハウロスは王宮周辺の偵察と魔術の調整。

 侵入経路の再確認、魔力消費の試算。


 カミルは街を歩き回り、時折火の魔獣を召喚して散歩させていた。


 その魔獣には「メラ」という名が付けられた。


 どうやらすっかり気に入ったらしい。


 少なくとも、しばらくは魔力暴走の心配はなさそうだった。



_______



 作戦決行の前日――

 カルマはフードを深く被り、顔を隠して街へ出た。


 人通りの少ない路地を抜け、人気のない空き地へ出ると、すでにアマンダが立っていた。


「カルマ殿、どうしたのです?」


 カルマに呼び出されたアマンダはその理由をカルマに尋ねる。


「明日の作戦なんだけど……」


 カルマは周囲を確認してから、声を落とす。


「ひとつ、追加で頼みたいことがある。」


 そして――

 アマンダに“ある作戦”を伝えた。


 彼女の目が、わずかに見開かれる。


「……本気ですか?」


「うん。これが一番、確実だと思う。」


 短い沈黙のあと、アマンダは静かに頷いた。


「……承知しました。」


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