44話。目覚めた誠
携帯で書いているので、最後の空間がPCでみるとおかしいかも知れません!
ご了承下さい!
「誠様‼︎お目覚めになってください!」
そうモモは言うつもりだった・・・。
だが全身から溢れ出る覇気のない誠を見た時、これは本当の誠なのだろうかと疑問に思ってしまった。
揺すり起こせば起きたかもしれない・・・
大声を出せば起きたかもしれない・・・
だがモモは一瞬の躊躇により、背後からラーゲルの侵入を許し、魔術を使われてしまう。
「さようなら〜」
モモは後悔の中、涙を流す。
ラーゲルの足元に1匹の紅い犬が走って来ると、剣に変わる。
ラーゲルは一切の躊躇無しに、モモの胸にサクリッと剣を刺してしまう。
「弱い弱い・・・。はぁ・・・。やっぱりそこの・・・ん⁉︎覇気がない‼︎殺気も・・・何もかもが・・・これじゃただの人間じゃないかよ!」
「嘘だろ?結構殺したのにそれはきつい」
「何人殺そうが別にいいか。弱い人にあまり興味は無いから・・・」
ラーゲルは全ての剣を獣から剣へと変えると、背中にしまい、一本の真っ黒な剣で誠を刺そうと振りかぶると、剣が弾き飛ばされる・・・。
「おい、誠俺に勝つつもりか?」
「君は弱い。そして俺も弱い人生は勝つか負けるかでは無く、己がどこまで成長したかしてないかが最も重要なんだよ」
「うるせぇ!御託はどうでも良いんだよ‼︎」
もう一人の誠は、残像がそこにまだ居るのではないかと思うほど鮮明に残るほど早い速度で、殴りかかってきた。
今の誠にはそのパンチが見えるはずもないのだが、もう一人の誠は、顔面から地面に叩きつけられていた。
「がはっ・・・」
「だから、競い合うのではなく己がどこまで成長したかなのですよ」
「そこに他人は関係ない。感化されるのは良いことですが、他人を無理に捩込む必要など無いのです」
「お前・・・見えてるのか?」
もう一人の誠は叩きつけられた地面から、一瞬にして抜け出して誠と対立していた。
「見えますよ。別に貴方に勝とうとも思っていないですからね」
「お前・・・大丈夫か?」
「ほらほら、他人を心配していると片腕が無くなりますよ?」
一瞬にして誠は、もう一人の覚醒した誠の腕を切り上げる。
鋭利な刃物で切ったような斬れ味。
覚醒した誠の皮膚を切り上げたその武器が分からなく、覚醒したもう一人の誠は混乱した。
それ以前に誠が、早すぎて見えなかった・・・
動いたことすらも認識を出来なかった。
「貴方は今どこに立っていますか?」
「俺はお前の心の中にいる」
「干渉はされないように貴方はしたようだがそれ無意味だ。貴方が私と契約しようがしまいが関係無い。」
「私を殺せばお前は死ぬぞ!全ての力を失いただの人間に戻り、またあのニート生活に戻るぞ‼︎」
「それは怖い。今の生活に方が何千倍も面白い。だけど俺は上に立つ者だ。
上に立つものは下を支え、下は上を支える。支えられない時は上が全力でサポートするのが俺の主義だ」
「俺が俺自身の為に何かを成してはいけないんだ。
だから言っただろう?人との競争じゃなく、己がどれだけ成長したかと・・・?」
「いずれ後悔するぞ!今の力が無くなった事に‼︎」
「大丈夫。俺には俺が居て、仲間がいる。たとえ弱くとも、また修行を皆ですれば良い・・・」
心の中は際限無く溶け始める。
まるで血が流れてるかのように壁は、赤く染まり溶ける。
もう一人の誠は、その血に飲み込まれ体を失う。
まるでこの世界はこれから起きる現実を表しているかのようだった。
「っくぅ。まだ仲間が居たとはね?」
「違うょー。うちは「沈・凛々」後ろに眠る主に惚れた1人だよー。」
「戦闘にはあまり似合わないスタイルだな?」
「そうねー。チャイナ服だもんねー。こだわりよ‼︎」
ラーゲルはそんな話を聞く前に剣を一本抜くと、凛々に斬りつける。
だが、凛々はそれを素手で受け止める。
左手には肩まで巻かれた包帯があり、多少黒ずんでいた。
左手からは、黒い真っ黒な血がゆっくりと剣を伝って垂れる。
黒い血が通った場所は腐敗し、錆びて崩れ落ちた。
「っ・・・。錆びた女か悍ましいね。剣をこれ以上朽ちられると困るから、俺はこの辺でおいとまするよ」
「逃がさないねっ!」
「それは無理だね」
ラーゲルは剣を形状変化させ獣に変えると、凛々に向かわせる。
凛々はすかさず左手で触れるが、獣は朽ちなかった。
「‼︎」
ラーゲルはその間に逃げる為に、森にまた入ろうとしたら、森に入る時の結界とは比べ物にならないほど強力な結界が貼られていた。
「お前か!結界を張ったのは!」
「違う・・・っ⁉︎もしかして・・・」
「逃がすわけがないだろう。俺の連れをこんなにして誰が逃がすとでも?」
「キタキタキタキタ‼︎大本命!」
「静かにしろ。死んでいる者に余計な苦しみは要らない」
ラーゲルの口が一瞬にして縫い合わされる。
二度とその口が開かぬように・・・。
「⁉︎もごむぐん!」
「黙れ。それと凛々」
「は、はいっ‼︎」
「それ以上左手を使うな。俺でも治すのに時間がかかる」
「はいっ!」
「それとお前はラーゲルと言う奴だろう?知っている驚ろかなくていい。戦いたいのだろ?俺と」
「言わなくても知っている。凛々‼︎俺の仲間を俺の寝ていた家に全員運んでくれ!」
「は、はいっ!」
ラーゲルと誠の間を凛々が華奢な腕で饕餮を軽々と持ち上げていた。
誠は一切驚くこともせず、ラーゲルを見ていた。
「ももに勝てたのはたまたまと言いたい所だが勝負にたまたまも糞もない。だが次はラーゲルお前は勝てない。何故だかわかるか?」
ラーゲルは縫われた口を開こうとするが、がっしりと縫い合わされた上に接着剤でも付いているのかと思う程、隙間なく密着していた為、首を振るしかなかった。
「そろそろ片付いたな。お前はこれから目を瞑る。そしたら次は、俺に服従する。理由はすぐに分かる」
ラーゲルは眠たくも無いのに、まぶたが重くなり始めた。
本能で閉じたら恐ろしい事が待っていると分かっているのに閉じてしまう。
閉じた後、ラーゲルは永遠とも思える無の領域に1人立っていた。
そこには地面も空も何もない真っ暗な闇。
そこで半永久的に過ごした。
ただ漠然と・・・。
舌を噛み千切っても死ねない。
指を食いちぎっても死ねない。
ただ痛みだけが、生きている証のような世界であった・・・。
そして救いの手を最後に差し伸べたのは、“誠”だった。
「戻りたいか?元の世界に?」
「戻りたい・・・」
「ならば従うか我に?」
「構わない。元の生活に戻れるなら・・・」
永遠の時間は、ラーゲルを白髪に変え、老人にしてしまった。
筋肉はやせ細り、眼球は飛び出し気味になっていた。
「なら戻してやろう。誓いを破れば今度は永遠の時間を与えてやろう」
誠はそう言うとラーゲルの目の前から消え去り、ラーゲルが再び瞼を閉じると、元の森へと戻ってきた。
その時間、約10秒間。
凛々は何が起きたのか知る由もなく、ラーゲルは跪き誠に忠誠を誓った。
「誠様?ラーゲルをどうされたんです?」
「凛々お前は知らなくて良い事だ。」
【そろそろ目覚めろ‼︎饕餮‼︎レヴィアタン‼︎もも‼︎】
誠がそう大声で唱えると、誠の寝ていた家から饕餮、レヴィアタン、ももがゆっくり、そしてしっかりとした足取りで出てくる。
「誠様、人1人殺すことが出来ず申し訳ありません‼︎」
「饕餮構わない。もっと強くなれ。他人に干渉されない程に」
「御意!」
「手間をかけたのぉ」
「そろそろ本気が見たいね」
「本気じゃよ?あのタイミングバッチリじゃろ?」
「全く何処まで見えてるのかね?」
「ホォッホォ」
「もも、お前には・・・・・・」
「申し訳ありません・・・」
ももににこやかに笑いながら近づき耳元で、誠は囁いた。
ももにとっては覚悟をしていたその言葉を・・・。
【もも、お前には失望した】
最近暑いですね・・・。
電車の中も・・・。
投稿遅くなりました。
そろそろ、キュピとか出さないと暴れちゃうね(笑




