表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/47

37話。戦闘訓練と影

誠はルークと宿で別れると誠は自分の部屋に入り、モカとモコの様子を見る。


「モコは落ち着いたな。まぁ当然か」

「モカは・・・幸せそうだな」


誠は平和なこの一室で、懐かしい日本を思い出す。

一年中平和な日本・・・。

異世界と日本じゃある意味平和と言う意味では違うのかな。

と誠は思いつつ、モコの耳を触りぴくぴく!ぴくぴく!っと動くのが面白くて、30分ほどモコで遊んでいた。


それから、誠は空間を裂き次元に潜る。


「さてと、実験の始まりだ」



まずはこの世界の回復薬なるものを複製する。

塗り薬なのだが・・・

1度成分などは、解析能力で寸分違わず見ていたので、簡単に作り上げる。

作り方としては、一般的な薬草に水を混ぜ草から、成分の抽出。

次に体に無害な塗り薬と混ぜ合わせて完成‼︎

あらびっくり!子どもでも出来てしまうこの簡単作業⁉︎


「なんとも簡単な作りだな。塗り薬としての発案は良いな。回復薬の効力が薄い場合は、使える」


そこだけは誠は感心して居るがこの塗り薬とても効力が低い。


誠は採取した薬草の種類を分類した所薬草や毒草にも何種類もあるよだった。

主に、薬草には効能が高い物から薄い物があり、毒草は毒から幻覚、めまい、無気力化、火傷、凍傷、麻痺、魔力制御、魔力拡散と言った対魔法毒草まであった。


「これは・・・流通するとマズイ毒草まであるな・・・。だが魔法を使うモンスターには有効か?いや全部効力をあげれば体に障害が残るか・・・その辺の対応もして販売するなら、しなきゃならんな」


誠が売った物の濃度を濃くする方法などいくらでもあるためそれを制御する物が必要となる。

誠も戦争がしたいわけでは無い。

殺人犯にみすみす、劇薬など売らない。





それから何万、何兆と試作品を作り、一本一本飲んで試す。

一番酷かったのが、毒麻痺めまいに幻覚さらに火傷と凍傷を合わせ魔法拡散と魔法制御を合わせた物が完成し飲んだ時は流石に死ぬかと思ったそうだ。

パーフェクトポイズンなる物が完成したらしいが流通などさせたら、一夜で世界が混乱を招きこむ程の物だった。


誠の体は毒物を飲みすぎて、ボロボロになってしまっていた。

既に残りの寿命が1年しか無い程にボロボロになった所で、傍らに置いてあるエリクサー100倍の濃度のエリクサーを5本がぶ飲みし、悶える。

肉体を急激に再生するいたみはどんな物を使っても表現出来ないだろう。

肉体は軋み、骨が砕け再生。筋肉は千切れ再生。脳の細胞が麻薬を分泌するが気休めにもならない。


「何度もやりたく無い・・・痛みだな・・・」


だが誠が納得できるポーションが完成為るまでに50回以上これをやり、肉体は毒物を無効化する能力を得て、肉体の細胞がより今までよりも再生が早くなり進化してしまい、誠は今まで以上に力を制御するようになる。

そして氣の結界(バリア)も、いつの間にか威力を増していたのだった。



「やっと完成した。緑色のポーションにするのに何千回試作したことか・・・」


誠は効能自体には文句がない物は10回未満で作り上げたのだがどうにも色が緑色じゃなく紫なのでそれど緑色に自然色ですることにこだわり続けやっと完成したそうだ。


「こいつは効能が強すぎるから売らんがな・・・」


売るのは、効能が物凄い低いが軽い擦り傷や斬り傷程度なら治せるポーション。

小瓶に入っている物が誠の後ろに山のように積まれていた。



「毒の方も完成か」


毒は、麻痺は黄。毒は紫。火傷は赤。凍傷は青。魔法拡散や魔法制御は水でラベルを貼って居る。


火傷や凍傷は、飲んだり血中に入ると皮膚や鱗などが全て火傷又は凍傷状態になる毒物だ。

誠はこれを飲み、皮膚が剥がれ落ち1度筋肉だけの人間になり・・・。

この話はやめておこう。酷い。


何はともあれ、劇薬も全部完成。

市販で売る物は誠が能力制御を解いた状態で、言霊を使い、調整出来ないように細工した物だけだ。


「さてと、俺も一眠りするか。夜は暇だ・・・。」


誠は自分の部屋に戻り、モカとモコのほっぺをぷにぷにしてひとしきり遊んだ後、浄化魔法で体を清め仮面とマントを脱ぎ眠りにつく。



「よく寝たー」

朝早く起きたのはモカ。

背伸びをして、体を伸ばすと誠が寝ていることに気づき、誠の顔をそっと見ると仮面が外れていて驚く。

誠はあまり素顔を見せないため貴重だと思いモコが起きるまで見つめていた。


モコが起きてからは、2人でずっと誠が起きるまで見つめると言う事をしていた。



誠が目を覚ますと、目の前に少女2人が正座してこちらを見ている。



「なんだ、起きていたなら起こしてもらってよかったのに?」

「いえ、そんな勿体無(ry

お疲れのようでしたので」

「朝ごはんは食べたのか?」

「まだです」

「お腹が減っただろう?今日は狩の練習をする」


そこでモコのお腹がグーとなり、顔をモコは赤らめる。


「恥ずかしく無いよ。俺も昔は良くやったからな」

「ご主人様も?」

「モカ、俺とて普通だった頃ぐらいあるさ」

「元々化け物ではなくてですか?」

「モカとモコ、そんな真面目な顔で返答を聞こうとするな・・・」


冗談なのか本気なのかイマイチ分からない質問を受け流し、誠は着替えを済ませると、宿の食堂に向かう。

この宿宿泊中は無料で食堂が使える。

一日三食。お代わりをする場合などは追加料金で食べれるそうだ。

味はまあまあだ、食べれない不味さではなかった。

それでもモコとモカは幸せそうな顔をして食べていたが。



「今日は、新しいナイフを渡す。それと俺が作った特別製回復薬をあげる。肉体に死傷が出た場合は飲むこと?良いね?」

「わかりました」

誠は、砂塵の中で2人にナイフを渡す。

今回のナイフは、青の刃であり向こう側が透けて居る程・・・。

そしてこれには凍が付与してあるので、このフィールドでは有効だろう。


誠曰く、このフィールドではグルクラッカーで把握した所肉体温度が高い生物が多い事がわかった。

そしてその温度を下げると・・・。

死ぬことも計算上把握している。



「青い刃?」

「今回は前回のようには折れない。刃は余り触らない方が良い、冷たくて凍傷になったら意味が無いからな」

「はい」


2人は、ナイフを受け取るが、しまう場所が無いので片手に持ちながら話を聞いて居るので誠は、アイテムを作り出す。


「これを2人にプレゼントだ。それとこのアクセも

女神の涙。というネックレスだ大切にして欲しい」


誠があげたのは、革で出来たナイフを入れる鞘。

何本も入れられるように成っていた。

だが巫女服の外につけるわけにはいかないとの2人の要望により、体に巻きつけるタイプに変更し、つけてあげる。


(まだ・・・骨と皮だ。もう少し肉がつけば健康体になるんだがな)


「どうかしましたか?」

「いや、なんでも無い。少し2人が美しくて見惚れただけだ」

「ネックレス綺麗です!」

「それは、毒物の無力化をしてくれる。」

「じゃあ、毒を浴びても?」

「それはオススメしないが、浴びてもすぐに戦闘不能には成らない。休めば直ぐに動けるといった代物だ」

「はい」


誠が冗談を言うと2人は顔を赤らめる。

そして、今回の目玉、回復薬。

これには多少のエリクサーを入れてあるが、本当に傷の治癒しか効能が無い物だ。

モコもモカにも嫌がられたので、万能エリクサーではない。



「今回は、砂熊を狩ってもらう。俺も弓で応戦するから、大丈夫だ。」

「本当ですか⁉︎」

(色々試したいからな)


歩いていると、残念ながらグルグルが見つかってしまう。

逃げようとした所、何故か発見され戦わなければいけなくなる。



「まずは、2人でグルグルに近接攻撃。後は、攻撃を食らう場合は、ナイフで防御又、腕で防御。傷を負ったら、すぐに飲む。これの繰り返しだ」

「それでは開始‼︎」


その掛け声により2人は、グルグルに襲いかかる。

モコが先制攻撃により、グルグルに一太刀浴びせると、冷気がナイフから放たれ肉が斬れる。


「びゅるびぃぃっぃぃ⁉︎」


グルグルは、初めて聞く悲鳴を上げる。

当然だろう、この武器は市場でもみたところ出回っていない武器なのだから。


(凍が付与してるが凍らないか・・・。と言うことは威力はまだあげて良いのか。)


誠は弓をだし、凍能力を上げた青い矢を出し、放つ。

グルクラッカー応用版によりグルグルと誠のいる範囲内では矢がどの方向に打っても、グルグルに当たるように調節した。

だがこれにより、誠は氣の結界及び肉体が最弱化するため、モコとモカを連れてきたのだ。



誠が打ち放った、矢はグルグルにめいちゅうすると肉体がその周囲だけ凍りつく。


「ご主人様凄いです‼︎」

(つぎ私行く)


モコがモカと交わし合いをし、モコが先攻する。

誠が放った弓は溶け始め、戦闘の邪魔に成らない様に工夫されているのをモコは見るなり、右足をモコは集中的に連続攻撃をしかける。

グルグルは、攻撃された右足を地面に付けて走れなくなる。


(モコは、慎重派。モカは一撃派か。良いコンビだ)


次にモカが攻撃を開始、グルグルの素早い攻撃を回避しつつ、背中に回り込みナイフを深く差し込み斬り込む。


「モコちゃん交代!」

(分かった)


交代制で2人は戦う。

モコが動きを止め、モカが斬る。

モコは、今度は、左腕を集中的に斬り始める。

右足のようには簡単には行かない。

左腕腕の攻撃をナイフで受けつつ、受け流し応戦する。


(良い感じだ。スコーピオン戦で何か2人は掴んだか・・・。モコには早めに新しい技を与える必要がありそうだな)


誠は、誰かが近くに寄って来たが誠は気にしない。

と言うか、相手は誠が戦っていたりすることは一切把握出来ないだろう。

何故なら今まで誠はグルクラッカーで制御されない、氣を使い周囲を覆って居たのだ。


誠のおかげにより、近くに来た冒険者らしき人は、感知出来ずにこちらには寄ってこない。



モコとモカの戦闘の方にも動きがあったようだ。

モコのおかげにより、グルグルの動きは制御され、モカが強攻撃を繰り出せるようになり、グルグルが攻撃を繰り出せなくなり、モカが最後に〆を繰り出し、グルグルを倒す。

だが最後の攻撃をモカは食らう。

そして、大きく体を吹き飛ばされる。

モンスターにも、最後のあがきと言うのはあのだ。


「詰めが甘いな」


誠は、グルクラッカーを解除しモカをキャッチする。

まともに攻撃を食らい、腹がほとんどなくなって居た。

そこにモコが駆け寄って来て、寄り添う。


「モコ、お前にはこれからこういう場面が出てくる事を覚えて置いて欲しい。俺がモコお前を余り構わない理由の一つにしっかりしているからと言うのが有るかだ。けしてお前の事が嫌いな訳ではない」


誠はそう言うと、回復薬を取り出し、口から飲ませるが既に瀕死状態でモカは飲むことが出来なかった。


「さて、どうするか?傷口にエリクサーはマズイしな。まだポーションは傷口に直接入れても効果は無い。神霊治療でも、難しいな」


そこでモコが何かを伝えようとして口をぱくぱくさせている。


「仕方ない。モコお前にはこれからすることは秘密だ。モカには秘密だ。守れるか?」

モコは静かに頷く。


誠はモコの頭に手を乗せて、念じる。

(念話解放‼︎)


頭に響く誠の声・・・

不思議と嫌な気分はしない。

モコは今だ恐怖で声が出せない。

それが申し訳なくてより声が出せない。

負のスパイラルに陥って居たのだ。



(私は、モコが自発的に声を出してくれれば良いと思って居ましたが、枷になり始めましたので念話を解放させていただきました。私は誠の影です。瞑想で生まれたのですよ?やっと・・・この話は後にしましょうか。至らない表の誠をどうかよろしくお願いします。モコさんいつでも私に呼びかけて下さいね。モコさんは私に。モカさんは誠に。)


「では開始しましょうか。秘術狐娘新霊術‼︎」

「お手をお借りします、モコさん」


目の前に現れた誠は別人のようだった。

礼儀正しい青年という感じのイメージ。

そして、自分の事をわかってくれる人。

モコは、手を掴まれモカのお腹の中に入れられる。


「再現開始」


その言葉と共に、モカのお腹の傷は再生していき、徐々にお腹が復元される。

復元が終わると影は、口を開く


「お疲れ様です。モコさん、お手を汚してしまい申し訳ありません。今、拭くものをご用意致します」

(そんな、勿体無い!)

「やはり念話はすんなり使えますね」

(あっ!あれ・・・・?)

「誠は、馬鹿ですからモコさん貴方は逸材だ。私にはそう見える。誠がこれから白狐術をモコさんにお教えします。ですがそれは完璧な白狐術ではありません。

おっと時間のようです。

まだ表に出るのは、難しくて・・・。

モコさん、念話だけは裏に居ても通じますのでいつでもお声がけお願いしますね

そうすれば話しができますので。

後のフォローをお願いします。

それではまた会える事心待ちにしておりますモコさん?」

そう言うと、ポーションを消滅させて影は居なくなる。



「ん⁉︎なぜモカが治ってるんだ?」


モコがすかさず、ジェスチャーで私が口移しで飲ませました。

とジェスチャーを行い影のフォローをする。


(これで良いですかご主人様?)

(私の事は、気安く影と及び下さいモコさん)

(そんな・・・こと出来ません!)

(モコさんは真面目なお方ですね。それと丁寧なフォローありがとうございます、これから誠がナイフを回収して強化します、そしたらナイフに念じて下さい。

【青狐。我に力をお貸しください】

出来ますか?)

(何故?)

(モコさんはこれからモカさんのフォローを戦闘では為ることになります。

その時武器が弱くては、フォローせきませんから?)


「まぁいい、ナイフを貸してくれモコまず先にお前のを強化してしまう」


誠はナイフを取るなり、凍を強化する。

そしてモコは強化されたナイフを受け取り念じる。


【青狐さん私にお力をお貸しください】



ナイフは、より青さを増す。

どんどん濃くなり、深い青になりナイフは強化を辞める。

そして話しかけてくる。


(我は、青狐。お呼びかな?)

(わっ!喋った⁉︎)

(ん?これは狐族特有の秘技ですが・・・・獣人ですね。まぁ構いません狐には変わりませんしそれに白狐ですしね、お力を貸しましょう。我の力は、氷、凍、水使い道を誤るで無いぞ!)


そう言うと喋らなく成ってしまう。


「モコ、お前にはこれから妖狐術を教える。囮になる式紙だそしてモカをフォローしてあげてくれ」


誠はそう言うと、モカを抱き上げて歩き始める。

宿に帰るのだろう。

今日の戦闘訓練はこれでお開きになる



(これで良いんですか?)

(完璧ですモコさん。青狐は式神でも召喚出来ます。モコさんは“優秀”なのですから式紙などで満足せず神を召喚しませんと?)

(そんな、私には出来ません・・・)

(大丈夫。モコさんなら出来ますよ?

優秀なモコさんにならね?)

(うー・・・。やってみます)

(モコさんはやはり、頭も良い方でしたね)


モコと影は楽しく誠の後ろで話を続ける

誠はそんな事は一切知らない。

影は誠よりも完璧で、まるで道化師のような・・・



誠は宿にモカを寝かせて、モコだけを街に連れ出す。


「これから露店を開く。それの補助をして欲しい」

モコは頷く。

「モコと居る時は仮面を外すか」


そう言うと誠は仮面を外し、頭の横につける。



(誠は愚かだ。モコの才能に気づけないなど・・・私が育て上げましょう?最高の白狐に)






読んでいただきありがとうございます。

ここで謎の影⁉︎

どうなるでしょうかねー?

もうすぐ、ももが登場です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ