13話目。探索と捕獲
誠達は、街に帰って来ていた。
「今日は各自自由でイイよ?すること無いからね」
「分かりました。」
「御意」
そう言って、2人は何処かに消えていく。
「気が使える部下を持って俺は幸せだな」
誠は、この異世界に来た時、樹海に落とされた。
今日はその樹海を1人で攻略をしに行くつもりだった。
おなじみの、次元を・・・
樹海
「懐かしいな、お兄さんは絶滅させたいな」
不敵な笑みを浮かべ樹海を進む。
お兄さんとは、鬼人のことである。
誠が異世界に来た時、初めて会った魔物である。
誠はかれこれ3時間は歩き続けた。
「んー?魔物が居ないね〜おかしいな?」
ガサガサ
そんな事を思っていると茂みが揺れ動く
「また冒険者かよ?俺たち(魔物)殺してそんな楽しいわけ?これだから、人間は嫌いだわ」
そう言って茂みから出て来たのは、アンドラスと言う悪魔である。
「それにしても、悪魔しか居ない世界だなここは?」
「そうなんだ?私はしーらない、魔物は私がぜーんぶ狩ったから、沸いてくるにはまだ時間がかかるよー?」
アンドラスと言われるその容姿は、黒狼に跨った大鴉の頭部を持った天使。
剣は、鋭利で、振ればなんでも切れそうである。血糊がベッタリついており、したたっている
「ねぇねぇ?戦わない?私と?」
「好戦的とは知っていたが、ここまで好戦的だとは思わなかった」
「どうすんのー?早く!早く決めてよ!」
「決めなくても、君、剣が俺の方に向いてるよ?」
そう言うとアンドラスは、黒狼跨ったまま、剣を振りかぶってくる。
「殺したく無いんだよね、だけど面倒だから洗脳して好戦的なのを少し鎮めようか」
そう誠は言うとアンドラスの振りかぶっていた剣を手を触れずに氣で受け止める。
「テトどうした⁉︎」
テト?黒狼のことであろう。
流石は獣である。瞬時に誠と主人の力の差を感じ取り、逃げる。
「残念。いい部下候補だったのに?それにしても一気に沸きすぎじゃね?」
誠が何を言っているかと言うと、アンドラスが狩った魔物が時間が経ち沸いて来たのである。
ワイバーン、ミノタウロス、サイクロプス、ギガース、ゴブリン。などなど
総勢400前後は揃っている。
誠は考える。憶測だが一度に魔物を殺すと反動で2倍3倍に増えるのだろう
全てを尸る者ではあるが、知らないこともまだある。
アンドラス側
「どうした!テト!止まれ!」
主人の静止も聞かずただ走り続ける。
幾ら離れたのかわからない。テトは止まる。
「テト!どうしたんだ!逃げるなんてお前らしく無いぞ!」
そう言うと、獣のテトは、口を開けて念話を始める。
全ての魔物が言葉を得るわけでは無いのだ
「(我が主。アンドラス様。あの者は、ベリアル様とは比べものにならないほどお強い。逃げなければアンドラス様が死んでおりました)」
「テト。私はお前を信用している。だが、ベリアル様より強いだと⁉︎そんなはずは無い!ルシファー様の次に創造された王だぞ‼︎そんなわけは‼︎」
にわかには、信じがたいことで有る。自分の主人としている者よりもずっと高みにいると、信頼する者から言われたのだ。
「だが!奴からは、覇気や威圧を感じなかった。どう考えても雑魚だ!」
「(それは、我々が感じ取れる次元を超えてしまっているのです・・・)」
「ならば!」
「(私は、本能で逃げました。脚が勝手に動いたのです。)」
「そこまでテトに言わせるのならば・・・本当に・・・」
誠側
誠はこの魔物達をどうするか迷っていた。
「どうしようかな?人語話せる人挙手!」
誰も手を上げない。
「参ったなー。部下として配下にするのも有りだけど会話出来ないんじゃな・・・」
「会話能力を付与・・・調子に乗る奴が出そうだな」
そんな事をブツブツ言っていると、ワイバーンが襲いかかってくるが、攻撃が入らない。
「参ったなー。ここの連中は俺にも触れられないの?」
誠は、全てを尸る者となり、見えない氣で覆われている。今の氣のレベルは、最弱モードで有るのだが・・・。
「ゆっくり考えるか。」
そう言って地面に座る。それと同時に全魔物が襲いかかる。
だが、全部攻撃はとどかない。
「やっぱり、街を作って統率するなら言語能力は必要だし、考える脳も必要か・・・」
「まずは、一時的にこいつら眠らせて、次元に放りこんで後で考えるか」
そう誠は言うと、誠の周囲から薄青色の煙が放出される。
触れれば、誠が起こすまで絶対に起きない催眠ガスである。
400匹前後が寝た事を確認すると魔物の周囲全部を転送する。
「いちいち、魔物投げてたら面倒だからね」
誰に聞かせるわけでもなく、1人呟き、また歩き始める。
「魔物居ないから、薬草とか採取してみようかな?」
そう言って誠の金色の目が光る
道に生えている草を全部解析神眼でみているのである。
「こんなもんか」
種類
・薬草・・・ポーションになる。
・麻痺草・・・食べると麻痺
・毒草・・・食べると毒状態
・解毒草・・・食べると毒解毒
・万能草・・・(入手困難)万能薬になる
「万能草?エリクサーの劣化版のような物なのか?」
色は白色をしている。
「暇だし、いっぱい薬草とか生えてるし、全部むしって次元へぽいっ‼︎」
次元は無限大。何を入れてもパンパンになることは無い。温度は、春日和である。
草の有る方に進んでいたらいつの間にか茂みに・・・
そんな事をしていると、樹海にみたことが無い冒険者が目に入る。3人でPTを組んでいるようである
???「誰だ!」
???「どうかしたのか?」
???「誰かいるねー」
「意外に気づかれるな?もっと氣を殺さないとダメか」
誠の存在感は完全に無い。普通ならば感知出来ない領域のはずなのに見つかった。
実際は、鳥が茂みから出たのを見つかったので有り、誠ではなかった。それを誤解した誠は茂みから出る。
「お見事ですねー?見つかるとは思いませんでしたよ」
???「誰だ!」
???「気づかなかったー」
???「警戒してたんですがねー」
「気づいて居なかった?」
「「そうだよー」」
「そんな事はどうでもいい!お前は誰だ!初期装備で来れるほどここの魔物は弱くない!」
誠は、ヒヒイロカネ刀以外は全部初期装備である。
誠は盲点だった
「そうですね。薬草を摘んでたんですよ?あいにく今日は魔物に出くわさなかったですしね」
「「そうなんだー」」
「嘘をつくな!」
「嘘じゃ無いですよ?万能草も見つけましたしね」
「「「万能草⁉︎」」」
違う意味の地雷踏んだな・・・。
そう誠は思った。
読んで頂きありがとうございます。
万能草は、異世界で言う最高級品です。
一本あれば、冒険者稼業を当分はしなくていいほどの価値です。
10本もあれば・・・遊んで暮らせる・・・。
いいですね、そんな暮らしがしたいです。




