アキバの歓迎…?
目の前に居るのはただの少女……だというのに、ショウもカグヤも、チートを持ってるフェルですら鋭い眼光で少女を睨んでいる。
何を警戒しているんだ?ただの普通の少女だろ……?
「いいえ、普通に見えますが普通ではありません。この少女は……いえ、少女らしき何かは生きています。生きているのに魔力を感じないのです!」
「なら、神力や闘気は!?」
「無いんだよ……コイツは電気で動いてる」
電気で……電気で動いてる!? どういう事だ……まさか、電気で動く機械人形とか言うつもりか!?
「その予想で間違っていなさそうです! 妙な悪意を感じる辺り、人間とそう違いは見受けられませんが!」
「だが、喧嘩をふっかけられる未来が視える。周りの被害は考えなくても良いから、ここでぶっ壊すぞ!」
そういう事なら……こっちにはチートのフェルに、どちらかと言えば後衛寄りのショウ……暗殺型近接戦士のカグヤ……ここから考えられる陣形の指示が、何となく思い付く。
「フェル、分身で太陽の剣をよこせ。ショウ、攻撃の予測、回避指示。カグヤ、常に死角に回るだけだ。攻めるなよ。俺が動き出してからが本番だ」
「かしこまりました」
まず、フェルが消え近接戦闘を仕掛ける。その間に分身が駆けつけて、俺の膝に太陽の剣を置く。ショウは視る事に専念して目を閉じ、カグヤは音も無く俺の背後から消えた。
「触れるな! 麻痺するぞ!」
「分かりました、壁 : 風!」
「カグヤ、攻めるな!そこから2歩後ろだ!」
役割を理解し、ショウが千里眼を使い回避指示を出してくれる。フェルとの戦いで判明したことだが、俺が指示を出すと全員の動きが良くなる……らしい。レオとネルガが言いていた事なので、俺には実感が湧かないが、多分本当だろう。
「太陽の剣、右腕の義手の浸食を開始……」
太陽の剣がひとりでに浮き上がり、右腕の義手に波紋を浮かべながら溶け込む。全てが突き刺さり、俺の右腕は太陽の腕の文様が復活する。
「再現……太陽の腕・模倣品」
体の筋肉痛がほんの少しだけ和らぐ。これ元気の前借だから普通に良くないんだけどね! 緊急事態だからね、仕方ないよね! フェルの闘気で魔法を使うだけだしね!
「この距離なら充分だ……」
後はフェルとショウとカグヤによる位置の調整を待つだけ……見た目だけなら、女の子なのが辛いもんだ……なんてな。
「太陽紫外線!」




